ジェームス・M・バーダマンのレビュー一覧
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アメリカ黒人の歴史を解説する本。
アフリカから奴隷として連れてこられ、アメリカに定着し、南北戦争や公民権運動を経て、BLM事件発生までの流れを追う。
それは圧倒的な差別と格差の歴史だった。
戦慄した。
自分は黒人のことなど、何も知らなかったのだと痛感させられた。
この本を読めば、「いつまで差別、差別と被害者ぶっているんだ」などと、口が裂けても言えなくなるだろう。
彼らにとって差別とは、尊厳だけの問題ではない。生死に直結しているからだ。
このような人種間の軋轢から生じる問題は、日本人が感覚だけで理解するのは難しいと思う。
だからこそ、そこに歴史を学ぶ意義がある。
この本からは、現代にも -
Posted by ブクログ
本棚がブラックミュージックの流れになったので、隣にこれを。
「はじめての」とタイトルにあるとおり、とにかく読みやすくわかりやすい。対談形式の文も読み進めやすく、ジャンルで章が分かれ、主要アーティスト名と作品、必聴アルバムがしっかり紹介されているのもいい。名前を見るだけで顔が目に浮かぶアーティスト群にわくわく、スマホ片手に音源検索しながら読むと、情報量が何倍にもなる本です。
もうひとつ読みやすさの理由は、単なる情報の羅列ではなくエピソードがうまく盛り込まれていること。
アーティストの生い立ちや土地柄、時代背景。マヘリア・ジャクソンが語ったという、「絶望を歌うのがブルーズで、希望を歌うのがゴス -
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残酷かつ理不尽な形で新大陸につれてこられた人々が、人間としての権利を主張することにこれだけの困難がともなって、今なお達成されていないのだなとあらためて思い知らされた。前進があればそれに倍するほどの反動があり、特に南北戦争後、奴隷解放宣言による一瞬の希望のあと、「南部再建期」にそのほとんどが無に帰したあたりは胸がいたくなる。公民権運動と、それに対する恐ろしいまでの暴力やテロ、暗殺もまたしかり。
それでも、多くの犠牲を払いながら前進をつづけてきて、今日のブラックライブズマターまでつながっているのだということがわかる。
一度読んだくらいでは人に説明できるほど身につきはしないけど、最後のほうにジョ -
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あまりにも自分の英作文がひどいので、コロナで在宅が主だったころ、仕事中に暇を見つけてこっそりやろうと思ってずいぶん前に買ったんだけど、最初の方をほんの少しやったところでオフィスで仕事をするようになり、すっかり放置。
今また時間ができたので、仕切り直して最初から読んだ。
いや~、良書です!
英作文の指南書ってTOEIC本とかに比べるとすごく少なくて、あっても変な例文をただ漫然と英訳するだけのものが多い印象だけど、この本は応用のきくコツとか型とかを教えてくれます。
ライティングまでを学校で教えるのは時間的にも教師の能力的にも厳しいものがあるだろうなと思うけど、英語を使う人には必須の知識だから、学 -
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ネタバレこれは素晴らしい。思ったよりも難しい、気配りを日本よりもよっぽどしているニューヨークの英語。そしてダイバーシティで満ちたこの場所で使う英語のなんと気遣いが大事なことか、と思っている中で、本書は非常に勉強になった。まずニュアンス、Of Courseは相手に当然ですが知らなかったの?というニュアンスが入るのであまり使わない方がいい。カジュアル語にも ru are you とか、断る意思を表すのもThat’s difficulとはアウトだろうけども、I’m afraid there’s not much we can’t about this.とかなかなか丁寧かつ、しっかりとニュアンスを入れることが
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【歌の歴史と歴史の歌】ゴスペルやブルーズ、ジャズやロックン・ロールに至るまで、アメリカの歴史を彩ってきた音楽の歩みについてまとめた作品。著者は、米南部文化への造詣が深いジェームズ・M・バーダマンと、英語についての書籍も世に送り出している里中哲彦。
トリビア的な知識も織り交ぜながらわかりやすく解説がなされているため、教科書のような無味乾燥本になっていない点がポイント。また、それぞれのジャンルごとに必聴盤の紹介もなされており、アメリカ音楽史をこれから勉強したいという方にオススメです。
〜アメリカの歌は、アメリカという国について語られたオーラル・ヒストリー(口述によって伝えられた歴史)である。〜