ジェームス・M・バーダマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「日本人の英語」、「英語勉強法」、「英語ツール」及び「使える英語」について、合計で27の「俗説」とそれに対する「真相」が語られるという構成になっている。
内容としては「ごく当たり前」のことが書かれており、目新しさはない。しかし、長年にわたって多くの日本人に英語を教えてきた著者の言葉には説得力がある。
「9割の日本人」は、「自分の領域・レベルに応じた英語が『使える』ようになれば良い」と主張するが、正にその通りと感じた。
特に、(1)基本2000語のマスター、(2)単語の組み合わせ重視、(3)発音と文法重視、(4)自分が実際に使える例文や表現の暗記など、本質的かつ効果的な勉強法が紹介されている。
英語が苦手な人は、効率の良い勉強法(≒楽して身に付く勉強法)探しなどに腐心せず、本書の推奨する方法を試すと良いと思う。本書が示す方法を使いながら、自分の目指す英語力をじっくりと身につけていくことをお勧めしたい。 -
Posted by ブクログ
我々日本人はアメリカという国を知っているようで知らない。歴史が短いので、ヨーロッパ諸国より歴史に触れることが少ないのだ。この本は、アメリカの50の州を10の地方に分けてその特徴や歴史を語っている。アメリカの州はそれぞれ日本の都道府県より強固な権限を持っているが、その州もその地域によってかなり違う文化・経済や民族で構成されて、歴史も異なるのだ。そもそも我々は、東京一極集中の国に住んでいるので、アメリカもニューヨークに集中した国と考えるのは間違いだ。そもそもニューイングランド6州を合わせても、カリフォルニア州の人口に敵わないのであり、そのことは大統領選挙選挙人の人数が、カリフォルニア州が55に対し、ニューイングランド6州合わせても33にしかならないのだ。州の名前と位置をインプットするだけでも本書は役に立ちます。
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Posted by ブクログ
元GS証券の方による、ビジネスシーンでの丁寧な英語についての事例集。
もはやメールやチャットの英語であれば、生成AIが言葉の言い回しまで直してくれる時代、重要性は昔よりは少し低下しているのかなとは思いつつ、肝心の対面や電話・ミーティングのシーンではとっさに丁寧な言葉が出てくるか…というのはあるので、まだ大事なんだろうなと。
本著、170ページ弱の短い1冊ですが、その中に様々なビジネスシーンでの言い回し例が並んでいます。
コンパクトながら網羅性は割とありそうなので、辞書的に持っておいて折に触れて参照するという使い方が良いのではないかと思います。(サラッと通読しただけだと忘れそう)
読みながら、「あぁ、前にwishを軽々しく使うなって言われたなぁ」(実現する可能性が低い場合の表現なので、良い週末を的な用法はNG)なんてのも思い出したりしてました。
しかし、英語習得の道のりは長いなぁ。。英会話やディクテーションなどもやりつつも、本著のような本に触れると表現の幅広さ、奥深さに軽い絶望を抱いてしまいます。 -
Posted by ブクログ
早稲田で教えている(た?)先生2人の対談によるアメリカ音楽史。対談と言っても、2人で交代しながら説明する感じになっている。著者の一人ジェームズMバーダマンという人は、15年前におれが読んだ『黒人差別とアメリカ公民権運動』という、結構いいなと思った本の著者だったことが後で分かった。それより里中哲彦という人は英語本を書く人かと思って、おれも何冊か読んだことがあったが、「この数年、私は英米のポピュラー音楽史を研究してきた」(p.13)らしく、一体何者なのかよく分からなくなる。読んでいると、なんかAIみたいに色々知ってるんだなあと思った。アメリカの音楽、ブルーズ、ジャズ、ロックンロールはその源流がアメリカ黒人たちの音楽にあるということなので、アメリカの音楽を知るということはアメリカ黒人の歴史を知るということになっている。なので黒人の歴史、南部の歴史を探りつつ、どんなアーティストがどんな音楽を生み出したのかを解説していく本。
正直、音楽史の本はどの本もそうなんだろうけど、人名作品名が聞いたことなければ、読んでいてもあんまり面白いとは思えない。おれにとってはほとんど聞いたことのなかったので、ちょっと読むのに退屈してしまうけど、たぶんそれは仕方ない。それでも、色々面白い部分があったので、その部分のメモ。
「ミンストレル・ショー」が「1854年(嘉永7年)、日米和親条約の締結をしようと二度目の来航を果たしたペリー提督は、交渉にあたった日本人たちを接待」(p.35)して、その時に「黒ん坊踊り」(Ethiopian minstrel show)を見せた、という話は驚き。しかも神奈川の県立歴史博物館にはその絵も残っているとか、日本史の中にアメリカ南部の歴史との接点があるというのが新鮮。それから端的にアメリカの音楽を言い表した言葉で、「黒人の魂のうち、『悦楽』はスピリチュアルに、『希望』はゴスペルに」(p.71)、「『悲哀』はブルーズに、『不満』はロックンロールに」(同)というのは分かりやすいかもしれない。他にも「ゴスペルが『聖』なる音楽、ブルーズが『俗』なる音楽といわれ(略)ブルーズは下品で猥褻な音楽なので、『悪魔の音楽』と協会側からいわれることもありました」(pp.100-1)ということで、ブルーズとゴスペルはそういう対称的な関係になっているのか、と思った。ジャズというのは今でも大人気の音楽だけど、ジャズは「黒人のアフリカ音楽と白人のヨーロッパ音楽が融合して、ニューオリンズ(ルイジアナ州)で生まれた音楽」(p.133)と定義されるらしい。南部のことを「ディキシーランド」というらしく、ディキシーランドって何か聞いたことあるなあ。「黒人系のものを『ニューオリンズ・ジャズ』、白人系のものを『ディキシーランド・ジャズ』と呼ぶ人もいます」(同)らしい。そして、「ニューオリンズの黒人奴隷たちは、他の地域の奴隷よりも”自由”を享受していた」(p.136)らしく、土地を与えられたり農作物を売りさばいたりすることができた人もいたという。やっぱり特別な場所な感じがして、アメリカの中でも行ってみたい場所ベスト3には入るんだけどなあ。そして、やっぱりルイ・アームストロングが出てくるけど、これは最近あった連続テレビ小説で「サッチモ」と呼ばれていたというのを初めて知った。が、「愛称のサッチモというのは、口が大きかったから。Such a mouth!がなまったとか。」「カバン(satchel)のような口(mouth)という説もあります。」(p.151)ということらしい。あと中学校のリコーダーの教科書にも載っている「聖者の行進」の様子なんかが書いてあるpp.141-2なんかは面白かった。あと、絶対学校で習わないような、当時を知る英単語がこの本にはたくさん出てくるが、その一つspeakeasyというのは禁酒法時代の「もぐりの酒場」(p.154)のことらしい。ジョージオーウェルの1984に出てきたのはNewspeakか。あと「黒人性」という単語で「ネグリチュード」(p.157)というカタカナが書いてあったが、これも初めて聞いた。negritudeということで、文学批評の分野の言葉らしい。それからそもそもjazz(p.160)という言葉にしても、「ロック」も「ロール」も(p.256)とても卑猥な言葉らしい。なんてこと。ちなみにfunkは「ネイティブ・スピーカーの感覚でいうと、ファンキー・ミュージック、つまり『ファンク』というのは、黒人の汗のにおいを思い起こさせる単語。泥まみれの労働、褐色の肌をつたう熱い汗を想起させる。」(p.194)というのもなかなか日本人のイメージと違う。あとはviolinではなくfiddle(p.223)という楽器。日本人はすぐヴァイオリン、にしてしまうらしいが、フィドル。って聞いたこともなかった。で、ジャズに戻ると、「愉快に踊るための音楽だったのに、高尚な啓示を頭で感じとる芸術音楽になってしまった」(p.163)ということらしい。そうかと思えばラップの話で、「音楽そのものに対する情熱があまりないパフォーマーもいました。ちょっと有名になると、違うフィールドへ移ってしまう。多いのは映画界への進出。90年代になりますが、ウィル・スミスなんかもそうですね。」(p.205)っていうのが笑ってしまった。情熱がなかったのか。あとは別のジャンルで、「映画『歌追い人』(2000年)」(p.218)は、「アパラチアの音楽をかなり正確に伝えているし、外部の人たちが山の奥地の音楽をどう見ていたかもよくわかる」(同)というから、そんなに古い映画ではないし見てみたいかなあ。でそのカントリー・ミュージックについては、「体制的で保守的であるという見方アガ以前として強くありました。もともと牧歌的な過去を理想とするような歌詞が多く、そこには農村の簡素な生活への郷愁と反近代・反文明的な思想が込められていました。ところが70年代になると、徐々にまた人気が復活しはじめた。都市生活者が抱える『郷愁』『悲哀』『孤独』といった感情をうまくすくいあげたのです。目まぐるしい都市生活から離れて、しばし自然に親、時間とのんびり戯れたいという願望をくすぐったのでしょう。そもそもわたしたちが『カントリー』と呼んでいる音楽は、直接カントリー(田舎)から出てきたのではありません。都市のメディアの影響を受けて生まれたものなのです。その意味では、現代のカントリーは都市に暮らす人々のための郷愁の音楽だともいえます。」(p.230)の部分は面白かった。田舎から出てきたんじゃないのか。あと都市にいる孤独、とか歌ったやつあるよな、と思った。カントリーなのかどうか分からんけど。
最後に、大学の時からアメリカ史とか好きで、特にアメリカ南部の歴史とかちょっとだけ本を読んだこともあるけど、著者の1人のジェームズMバーダマンという先生からすると、「南部人の心が反映されていない研究が多すぎる」(p.298)という。これは難しいよなあ。南部人じゃないし。何が南部人の心なのかよく分からん。と思ったら、「南部の歴史、そして南部人の心を知るためには、どうしても次のふたつを研究の基礎に据えなければならない。ひとつは、南部の音楽を読むこと。そしてもうひとつは、音楽を聴くことだ。」(p.298)ということで、文学に触れることの大事さというのが分かった。フォークナーとか、今年中に日本語ででも読んでみようかなあ。(22/09/13) -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ブラック・ライブズ・マター」、その歴史を学ぼうと手に取った。
1863年のリンカーン大統領による奴隷解放宣言から1世紀が経過し、1964年の公民権法、1965年の投票権法、メディケアという高齢者医療制度など、徐々にではあるが制度が整備されている。しかし、一方で黒人をはじめとする非白人が持つ根深い構造格差(教育、就職、所得、資産管理等)や白人からの偏見が重くのしかかっている。
黒人初のオバマ大統領の誕生は米国の懐の広さを感じたものだが、そのオバマ氏もねじれ上・下院や人々の偏見で思ったような政策を進めることができなかった。白人至上主義者や白人の生活力が低い人々からの強い抵抗もあったことだろう。
2000年代のはじめには黒人の若年層の12%が刑務所に入っているという驚きのデータもあるという。四世紀にもおよぶ人種差別の根深さを感じる。今後、非白人の人口が白人に迫ってきたとき、この国に何が起きるのだろう。 -
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例文が良い
この種の本はたくさんあり、買ってしまって同じような内容でガッカリすることがあります。しかし、この本はこなれた日本語の実用手数な例文がたくさんあり使い勝手がよいです。