谷口義明のレビュー一覧

  • ゴッホは星空に何を見たか

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    天文学者がゴッホを解説したら。
    弟テオへの大量の手紙を紐解き、描かれた星空を解明していく

    面白かった!!
    星月夜は明け方で、あの星は金星で…

    絵画鑑賞の新たな視点としても楽しい
    ゴッホがもっと好きになる

    宮沢賢治と対比したあとがきが素晴らしい

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    2025年03月12日
  • 宇宙を動かしているものは何か

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    宇宙のエンジンについて、結論を述べるまでに順を追って説明されていてるため理解が深まった。
    マクロの世界からミクロの世界まで、4つの力と量子論の関係について頭の中を整理することが出来た。

    特に難しい数式等が出てくるわけでもなく、分かりやすい図解も入っているため、現在の宇宙論を知るにはとても良い本だと思う。

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    2023年08月04日
  • 宇宙はなぜブラックホールを造ったのか

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    ブラックホールと銀河の共進化など面白く読めた。Event Horizon Telescopeによるブラックホール・シャドウの観測は、出版後数か月で公表されているなどタイムリーでもある。

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    2022年01月18日
  • 宇宙はなぜブラックホールを造ったのか

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    ネタバレ

    一般相対性理論でのブラックホール
     空間的に閉じた、事象の地平線の内部
     球の中心=点=密度無限大=特異点

    量子力学と相対性理論を統一した理論はまだない。

    地球や太陽は質量が軽すぎブラックホールにならない。
    典型的なブラックホール
     太陽の1億倍の質量、半径3億キロ、地球までの距離の2倍
     基本物理量:質量、角運動量、電荷

    太陽の熱放射のピークは可視光帯、地球の大気は可視光と電波を透過する。
    よって人間の目は可視光に感度を持つようになった。

    電波源=クェーサー
     ブラックホールにガスや星などの質量を供給。
     解放される重力エネルギーを電磁波に変換し輝く。重力発電。

    中性子星=超新星爆

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    2020年04月19日
  • クェーサーの謎 宇宙でもっともミステリアスな天体

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    購入:EGO(2010.12.30)
    以前ナショジオの特集を見て買ってみました。天文学の知識はまったくありませんが、まだ解明されていない想像を絶する世界の話に興味をもちました。面白かったです。

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    2010年12月31日
  • クェーサーの謎 宇宙でもっともミステリアスな天体

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    意外にというか、かなり勉強になりました。
    思考過程が整然としているのでわかりやすい。
    入門書として最適だと思います。

    覚え書き----------------
    マイナーマージャー:衛星銀河の合体、タイムスケール1Gly
    メジャーマージャー:同質量銀河の合体、潮汐腕等の痕跡が残りやすい
    29magとは月面のろうそくの炎
    Ultra Luminous InfraRed Galaxy(ULIRG):mergeの名残?
    赤外線:dust放射
    gas:dust=100:1(mass)

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    2009年10月04日
  • 宇宙・0・無限大

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    宇宙に無限はあるか。ない
    宇宙にゼロはあるか。ない
    宇宙に永遠はあるか。ない

    章の分け方が明快で、最後にまとめてくれてるからスッキリ読めた

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    2025年06月04日
  • ゴッホは星空に何を見たか

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    「夜のカフェテリア」にはおよそ正確な星空の中にありもしない星が描かれている。
    彼が見た星は何だったのか。読んでいくと理屈っぽい話かと思いきや、彼の半生と、心情を他の絵画からも読み取り、ロマンを感じる。
    読み終えると、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をまた読みたくなった。

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    2025年04月26日
  • 宇宙・0・無限大

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    「この宇宙に0と無限大は存在するのか?」をテーマに論考と数式が続きます

    宇宙の誕生から粒子、そして宇宙の未来も見ながら、時間的、距離的、質量的、エネルギー的に0と無限大に迫ります

    面白かった!なんかちょっとワクワクしました
    宇宙ってなんかワクワクするね

    で、実はなんかちょっとズレたことも考えました
    本書すご〜く難しいことがたくさん書いてあって実は半分も理解できていなかったと思うんよ
    ノーベル物理学賞級の理論がたくさん登場するからね
    そんなすいすい行きませんよ
    すいすいのす〜は無理よ

    でも面白かったんよな
    そういうことってあると思う
    ていうか実際たくさんある

    難しいから面白くない

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    2025年02月02日
  • 宇宙を動かしているものは何か

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     星はどうして輝くのか?
     無から宇宙はどうしてできたのか?
     宇宙が膨張し続けているのはなぜか?
     真空エネルギーって
     重力発電ってどういうこと
    とにかく宇宙はわからないことだらけで、本を読んでもよくわからないのだが、この本は宇宙を動かしている4つの力についてその起源からその終わりまでを大胆に描いています。わからないことを分からない事を我々と同じ視点で書いてくれているのでとてもわかりやすい。
     結局、量子トンネル効果とかいう小さな世界では現在の世界では起こり得ないことが起こるということなのだろうが、そんなこと言われても分からないのだ。
     核融合反応ふぁって、100億度ないと怒らないはずが1

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    2025年01月12日
  • 宇宙・0・無限大

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    ネタバレ

    宇宙にゼロは存在するのか?宇宙に無限大は存在するのか?ということをテーマにした本書だが、自分にとっては高校物理(と、少しの大学物理)の復習として読むことができた。

    世界が重力、電磁気力、強い力、弱い力で構成されていることは言葉として知ってはいたものの、後ろ2つについては全くイメージができていなかったので、ここの説明が丁寧にされていたことがありがたかった。
    特に素粒子論の章では、研究が現在も盛んに進んでいることを実感できて楽しかった。
    スーパーカミオカンデってそういう装置だったのか…!とか。

    初学者にもわかりやすいようテーマを抽象的にしたことで、ともすると観念的な語りになってしまいそうなとこ

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    2024年08月16日
  • 宇宙・0・無限大

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    著者は天文学、宇宙論を専門とする放送大学教授の谷口さん。数学や物理学、宇宙論での0や無限大についての話題がとても興味深い。

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    2024年05月01日
  • 宇宙・0・無限大

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    宇宙や素粒子を扱いながらも、哲学的でポエトリーな書である。もしかすると、根源的な思索に対して物理学と哲学の目指す所が一致するからかも知れない。例えば、「オルバースのパラドックス」宇宙は無限に広く、無限の星があるならば、夜空はそれらの星で明るくなるはずだ。しかし実際には、そうではないというもの。夜空は暗い。物理における思考実験の範疇が哲学のそれと重なる。

    大きさがゼロの素粒子は、この宇宙に存在しない。宇宙には、重力、電磁気力、強い力、弱い力が働いているが、これらはすべて遠隔力であり、接触力ではない。物体同士が厳密に接触している事は無いので、物体同士の距離がゼロになることもない。電子は一番エネル

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    2024年04月14日
  • 宇宙・0・無限大

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    難解であろうテーマを平易に説明していて、大変読みやすい。宇宙のような超マクロな世界から、量子論でしか扱えないような超ミクロな世界まで、'無限大'はあるのか?'ゼロ'は存在しているのか?を追求している。宇宙の創生から終焉まで、本書のテーマの視点から迫っていく。現在の宇宙では観測できる5%の元素の世界しかわからない。この中で、重力、電磁気力、強い力、弱い力と4つの力があるが、いずれも遠隔力であり、距離'ゼロ'にはならない、という説明は斬新であり説得力がある。プランクスケールという現在わかっている物理定数だけでは、'ゼロ'

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    2023年06月18日
  • 宇宙を動かしているものは何か

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    物理の総復習から宇宙の話へ

    ■学問のこころ

    ●あとがき 243

    “いずれにしても、ダークエネルギーとダークマターは正体不明である。そのため、正確な予想はほとんど不可能である。「与えられた情報だけで、予想するしかない」ということだ。
     
    しかし、これはこれで楽しい作業である。自由に考える楽しみ。それこそ、研究や勉強の醍醐味ではなかろうか。


    ■本筋 第10章 ダークな宇宙とその未来

    ここが総まとめ。図を駆使して説明
    タイトルの問い(宇宙をうごかしているもの)の回収にもなっている。

    ●宇宙を動かすコズミック・エンジンはたった3つ
    232

    1 アインシュタイン・エンジン
     星の内部で発

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    2022年10月30日
  • 天文学者が解説する 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と宇宙の旅

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    天文学者としての考察。他書にあるような思想的な視点から考えるのではなく、あくまでも童話であるという前提の上で、科学的に考えることに主眼が置かれているので、考えがより深化されるだけでなく、現在の宇宙論も学ぶことができる。

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    2022年05月05日
  • 宇宙はなぜブラックホールを造ったのか

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    ネタバレ

    一般向けの新書にしてはちょっと難しい部分もあるが、銀河中心にある超大質量ブラックホールやクエーサーについての説明が厚く、銀河合体を含めて、これらの成り立ちについての最新の知見が得られる。
    タイトルに対する著者の答えが中々哲学的。

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    2019年11月10日
  • クェーサーの謎 宇宙でもっともミステリアスな天体

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    ネタバレ

    寝る前のフォトリーディング&起床後の高速リーディング。

    率直に面白かった。ブルーバックスの速読の仕方を身につけた思い。飛ばすところ、高速で熟読するとことが分かった読書であった。故に星四つ。

    クエーサーとは異常に明るい超巨大ブラックホール。宇宙の遠くの方にある。近くにもあるだろうが、光を失って死んでいる。ブラックホールが光るのはガスの降着円盤という現象による。死んだブラックホールはそこにあるが、光らなくなるのは降着円盤がエネルギーを放射しなくなる現象による。

    下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

    14:クエーサーは銀河中心核で超巨大ブラックホール。

    24:ほとんどの銀河は中心にクエー

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    2016年02月02日
  • 宇宙のはじまりの星はどこにあるのか

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    著者は、愛媛大学宇宙進化研究センター長の天文学者。
    日進月歩の天文学・宇宙論の中で、世界各地の天文学者たちが追い求めているもののひとつに「宇宙のはじまりの星(=宇宙で一番最初に生まれた星)」があり、その探求は現代天文学の中でも最重要事項の一つとして、多くの研究者を魅了しているテーマなのだという。
    著者は本書で、天文学の歴史、宇宙の誕生・成長の仕組みなどにも触れているが、「宇宙のはじまりの星」について以下のように述べている。
    ◆現在宇宙の膨張は加速しているが、このまま加速が続くと膨張速度は光の速度を超えてしまい、遠ざかる星が放つ光は地球まで永久に届かなくなる。つまり、地球から最遠の星が観測できる

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    2016年01月11日
  • マンガでわかる宇宙「超」入門 太陽系から宇宙の果てまで天体にまつわる疑問がスッキリわかる!

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    書名に『「超」入門』と書いてあるのに、「宇宙の質量の95%以上を占めるという暗黒物質(27%)と暗黒エネルギー(68%)の話を納得のいくように説明して欲しかった(簡単な紹介はありました)」というのは読者のワガママであることは、よーく分かっていますが谷口先生の本なので期待しちゃったんですよね。

    本書のマンガ部分は天文学部という設定で楽しい感じを出しています。

    綺麗な宇宙の写真やCGも多いですし、気軽に(ストレス解消に)読む本としてぴったりかも。

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    2014年11月08日