あらすじ
銀河の中心には、必ずといってよいほどブラックホールがある。しかも、その質量は非常に重く、太陽の質量の100万倍以上もある。このようなブラックホールは“超大質量ブラックホール”と呼ばれている。そもそもなぜ、ほとんどの銀河の中心に超大質量ブラックホールがあるのか。そして、ブラックホールはいつ生まれ、どのように育ち、どのような運命を辿るのか。現代天文学が描く、宇宙の過去・現在・そして鮮烈の未来予想図。
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Posted by ブクログ
ブラックホールと銀河の共進化など面白く読めた。Event Horizon Telescopeによるブラックホール・シャドウの観測は、出版後数か月で公表されているなどタイムリーでもある。
Posted by ブクログ
一般相対性理論でのブラックホール
空間的に閉じた、事象の地平線の内部
球の中心=点=密度無限大=特異点
量子力学と相対性理論を統一した理論はまだない。
地球や太陽は質量が軽すぎブラックホールにならない。
典型的なブラックホール
太陽の1億倍の質量、半径3億キロ、地球までの距離の2倍
基本物理量:質量、角運動量、電荷
太陽の熱放射のピークは可視光帯、地球の大気は可視光と電波を透過する。
よって人間の目は可視光に感度を持つようになった。
電波源=クェーサー
ブラックホールにガスや星などの質量を供給。
解放される重力エネルギーを電磁波に変換し輝く。重力発電。
中性子星=超新星爆発の残骸
白鳥座X-1=ブラックホール
重力波=1916年一般相対性理論で予測、2016年LIGOで検出
ブラックホールはそれほど真っ黒ではない。(周りが輝く):ホーキング
全ての銀河の中心に太陽の10億倍の超大質量ブラックホール、その周りにガス円盤。
ブラックホールから銀河が生まれた・・・
ビッグバン後、
初代星が生まれた宇宙最初の数億年は観測する手段がない。
初代星が重力崩壊して種ブラックホールに。
超大質量ブラックホールの誕生過程は謎だが、ガスを飲み込むか、合体。
現在、138億歳の宇宙、太陽50億歳、寿命100億歳。
50億年以内に天の川銀河とアンドロメダ銀河が合体。
1000億年後、レッドアウト。
隣の銀河の遠ざかる速度が高速を超え、見えなくなる。
100兆年後、すべての恒星が燃料切れ。
10の34乗年後、原子が死ぬ。
10の100乗年後、大質量ブラックホールは消える。
重力学的、熱力学的死。
Posted by ブクログ
一般向けの新書にしてはちょっと難しい部分もあるが、銀河中心にある超大質量ブラックホールやクエーサーについての説明が厚く、銀河合体を含めて、これらの成り立ちについての最新の知見が得られる。
タイトルに対する著者の答えが中々哲学的。
Posted by ブクログ
物理の世界は不思議過ぎて理解できないのだが、どれだけ不思議なのかについては大まかにでも理解したいと思って、物理本にチャレンジするのだがいつも途中で挫折することが多い。
だがこの本は、ブラックホールに焦点を絞っているので少しわかりやすかったので最後まで読むことができた。そもそもブラックホールって何?
物質とは時空の歪みであり、物質が重力崩壊を起こすとは、時空の縮みの速度が高速を越える場合には、光が脱出できなくなる。ブラックホールとは星が動的に崩壊して光が脱出できなくなる状況のことをいう ってわかりますか?
地球の重力から脱出するためには秒速11.2㎞を超える速度が必要なのですが、太陽の500倍の質量の星から脱出するためには高速を越える脱出速度が必要となります。したがって超大質量の星が重力崩壊を起こした場合には光も抜け出せないブラックホールが誕生することになるそうです。そしてそのブラックホールの真ん中では、時間が止まるというのです。
時空についての理解
相対性理論についての理解
量子力学についての理解
ここいら辺はどうしてもついていけない。
こんなことなら高校時代からもっと勉強しておけばよかったと思うのだけれど
今更遅いよね。