【感想・ネタバレ】宇宙はなぜブラックホールを造ったのかのレビュー

あらすじ

銀河の中心には、必ずといってよいほどブラックホールがある。しかも、その質量は非常に重く、太陽の質量の100万倍以上もある。このようなブラックホールは“超大質量ブラックホール”と呼ばれている。そもそもなぜ、ほとんどの銀河の中心に超大質量ブラックホールがあるのか。そして、ブラックホールはいつ生まれ、どのように育ち、どのような運命を辿るのか。現代天文学が描く、宇宙の過去・現在・そして鮮烈の未来予想図。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一般相対性理論でのブラックホール
 空間的に閉じた、事象の地平線の内部
 球の中心=点=密度無限大=特異点

量子力学と相対性理論を統一した理論はまだない。

地球や太陽は質量が軽すぎブラックホールにならない。
典型的なブラックホール
 太陽の1億倍の質量、半径3億キロ、地球までの距離の2倍
 基本物理量:質量、角運動量、電荷

太陽の熱放射のピークは可視光帯、地球の大気は可視光と電波を透過する。
よって人間の目は可視光に感度を持つようになった。

電波源=クェーサー
 ブラックホールにガスや星などの質量を供給。
 解放される重力エネルギーを電磁波に変換し輝く。重力発電。

中性子星=超新星爆発の残骸
白鳥座X-1=ブラックホール
重力波=1916年一般相対性理論で予測、2016年LIGOで検出

ブラックホールはそれほど真っ黒ではない。(周りが輝く):ホーキング
全ての銀河の中心に太陽の10億倍の超大質量ブラックホール、その周りにガス円盤。

ブラックホールから銀河が生まれた・・・
 ビッグバン後、
 初代星が生まれた宇宙最初の数億年は観測する手段がない。
 初代星が重力崩壊して種ブラックホールに。
 超大質量ブラックホールの誕生過程は謎だが、ガスを飲み込むか、合体。

現在、138億歳の宇宙、太陽50億歳、寿命100億歳。
50億年以内に天の川銀河とアンドロメダ銀河が合体。
1000億年後、レッドアウト。
 隣の銀河の遠ざかる速度が高速を超え、見えなくなる。
100兆年後、すべての恒星が燃料切れ。
10の34乗年後、原子が死ぬ。
10の100乗年後、大質量ブラックホールは消える。
 重力学的、熱力学的死。

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一般向けの新書にしてはちょっと難しい部分もあるが、銀河中心にある超大質量ブラックホールやクエーサーについての説明が厚く、銀河合体を含めて、これらの成り立ちについての最新の知見が得られる。
タイトルに対する著者の答えが中々哲学的。

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2019年11月10日

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