氷堂れんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ没落した子爵家の令嬢・リアーヌは、舞踏会で出会った王太子クリストフから突然、熱烈な求婚を受けます。
初対面のはずなのに、まるでずっと探し続けていた相手をようやく見つけたかのように強く求めてくるクリストフ。家の再興にもつながると兄に背中を押され、戸惑いながらも彼との結婚を受け入れたリアーヌでしたが、甘く情熱的に想いを向けられた直後から、なぜかクリストフは距離を置くようになります。
その理由には、二人の前世が深く関わっていました。
クリストフは前世で愛した女性のことを覚えており、今世でもずっと彼女を探していた。一方のリアーヌには前世の記憶がなく、物語の終盤まで自分が誰だったのか分かりません。
前世から続く恋という設定自体はとてもロマンチックですし、「今度こそ結ばれたい」というクリストフの強い想いにも切なさがありました。
ただ、個人的には前世ものを読む時にどうしても気になってしまう部分があって、それが「ヒーローが愛しているのは今のヒロインなのか、それとも前世の彼女なのか」というところ。
今回もそこが最後まで少し引っかかりました。
リアーヌは、クリストフから自分の知らない女性の存在を感じさせられても、すぐに怒ったり責めたりするのではなく、彼の事情を理解しようとします。
とても寛容で、真面目で、相手を思いやれるヒロインだと思いました。
だからこそ、もう少しクリストフのほうからリアーヌに対して誠実に事情を説明してほしかったです。
特に気になったのが、前世の想い人を名乗る女性が現れてからの展開。
クリストフ自身は彼女を疑い、事情を探るためにあえて接触していた部分もあるのですが、そのことをリアーヌに説明しないまま行動してしまいます。
しかもリアーヌから見れば、夫となる男性が、自分の知らないところで「前世で愛していた女性」と何度も会っているように見える状況。
事情を知っている読者側からするとクリストフなりの考えがあることは分かるのですが、それでも「まずリアーヌに話そうよ……!」と思わずにはいられませんでした。
実際、リアーヌが傷つくような場面にもつながってしまうので、余計にもどかしかったです。
リアーヌがとても寛大な性格だからこそ、クリストフもどこかで「きっと分かってくれる」と甘えてしまった部分があったのかなとも感じました。
でも、相手を大切に思っているなら、大切だからこそ最初に説明してほしい。
そう思ってしまったので、クリストフの独りよがりなところには最後まで少しモヤモヤが残りました。
リアーヌが城を離れてしまった後も、もっとクリストフが自分の行動を振り返り、「自分のせいで彼女を傷つけた」と強く後悔する場面が見たかったです。
リアーヌを失うかもしれない恐怖や、自分の不誠実さに気づいて絶望するくらいの描写があれば、個人的にはかなり印象が変わったと思います。
その後の展開では、前世で二人の仲を引き裂いた存在にも大きな役割が与えられています。
今世ではクリストフを大切に育ててくれた人物として生まれ変わり、最後にはリアーヌを守る側に回るという流れには、前世から続いていた因縁がようやく解けていくような温かさがありました。
その人物にも救いが用意されていたこと自体は良かったです。
ただ、クライマックスでかなり重要な役割を担うため、個人的には少しそちらに物語の盛り上がりを持っていかれたようにも感じました。
リアーヌとクリストフの物語として読むなら、ここではリアーヌの傷ついた気持ちと、クリストフの後悔や謝罪をもっとじっくり見たかったです。
二人が元の関係へ戻るまでの過程も、もう少し丁寧に描かれていたら、より納得して読み終えられたのかなと思います。
一方で、クリストフのリアーヌへの執着そのものはかなり強く、前世からずっと彼女だけを探し続けていた一途さは魅力的でした。
最初から迷いなくリアーヌを求める勢いもすごく、「ようやく見つけた」という彼の喜びはよく伝わってきます。
また、前世の記憶を持つクリストフと、何も知らないリアーヌという立場の違いから生まれるすれ違いも、この作品ならではの面白さでした。
リアーヌ自身も、置かれた状況に戸惑いながら、少しずつクリストフに惹かれていく健気で可愛らしいヒロイン。
相手を信じようとする優しさや、大きな心で受け止めようとする姿には好感が持てました。
前世から続く強い想い、すれ違い、因縁の相手との再会など、物語として印象に残る要素がたくさんある作品でした。
その一方で、私はリアーヌへの感情移入が強かったぶん、「もっと彼女の傷ついた気持ちを大切にしてほしかった」「クリストフにはもう少しきちんと反省してほしかった」という思いも残りました。
前世からの運命の恋というロマンチックさを楽しみながら、今世の二人が本当の意味で向き合うところをもう少し見たかったな、というのが読後の率直な感想です。
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匿名
購入済み丁寧な暮らし、に振り回されてるオーウェンが良い人すぎてクスッと笑えました。
前世を思い出しても今世での自分もあるので、あくまでもご令嬢なんだなーと納得もできますが。
権力ある僕を手に入れられなかったらこのハッピーエンドにはならなかったけど、それもまた彼女の幼い頃からの自己犠牲からの賜だしなとも思います。
ヒーローはこれからもあの2人にちょいちょい振り回されそうだなとも思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼い頃から想い続けていた幼なじみと結婚したヒロイン。しかし彼女には、人に触れると相手の心の声が聞こえてしまうという秘密がありました。その力のせいで恋愛に臆病になっていたヒロインと、そんな彼女をずっと見守り続けてきた幼なじみのヒーロー。結婚をきっかけに少しずつ本音を知り、夫婦として距離を縮めていく物語です。
触れるだけで心の声が聞こえてしまうという設定が面白く、ヒーローの長年の想いや葛藤がダダ漏れになってしまうのが微笑ましかったです。普段は落ち着いていて冷静なヒーローなのに、心の中ではヒロインへの愛情や独占欲でいっぱい。そのギャップがとても可愛くて、一途さがしっかり伝わってきました。
また、特殊な能力を持ちながらも卑屈にならず、人を思いやれるヒロインにも好感が持てました。お互いを大切にしながら少しずつ夫婦になっていく過程が温かく、読んでいてほっこりする作品でした。
ただ、個人的には悪役にはもう少ししっかり報いがあっても良かったかなと思いますし、終盤は少し駆け足気味で物足りなさもありました。もう少し後日談や結婚後の甘いやり取りを見ていたかったです。それでも、一途な幼なじみヒーローの溺愛をたっぷり楽しめる優しい物語でした。
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購入済み
初読みの作家さん
魔法を使う世界
でも、魔法を使えない人もいて、その人たちは一つのところに集められ
保護という名目で囲われた生活をする、ただ女性だけ
男性で生まれたらそれすらない
そういう設定は、個人的にはあまり好きじゃないな
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ネタバレ 購入済み
ハッピーエイボン
ある日リリアーナは怪我をしたため、学院の保健室に行きました。そこに置いてある魔法薬に興味を示したため、保健師に「興味があるならハッピーエイボンに行ってみたら」と勧められました。彼女がそこに行ってみると、経営者で薬師と思しき女性が1人で薬を作る準備をしていました。その様子を見た彼女は手伝いを申し出ました。胡散臭そうに彼女のことを見ていた薬師の女性でしたが、彼女が嬉々として作業をしているのを見て、心を開いてくれました。薬師の女性はメリルと名乗り、手伝いをしてくれたら魔法薬について教えると約束してくれました。彼女はいい人に出会ったようですね。
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ネタバレ 購入済み
再婚
あるときリリアーナの父は再婚しました。継母は彼女に対して冷たく接しました。継母はグレン伯爵家の後継者となるジェイムスを産みました。これでギルバートはグレン伯爵家の爵位を継ぐことができなくなり、彼女は婚約破棄を覚悟しました。悪い事は続くもので、隣国との紛争の解決のために出陣した父が戦死してしまいました。それからというもの、継母の彼女に対する当たりはますますきつくなりました。でも既に彼女は家を出る覚悟ができているようです。たくましいですね。
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ネタバレ 購入済み
リリアーナ
グレン伯爵家の令嬢リリアーナは10歳のときにファレル侯爵家の三男ギルバートの婚約者になりました。ファレル侯爵家は武門の名家であるため、ギルバートは訓練で忙しく、婚約者となってからも会うのは、お互いの誕生日のときだけでした。婚約して1年、侍女ミルチの勧めで彼女はギルバートも参加する剣術のトーナメント戦をこっそり見に行きました。ギルバートはそのトーナメント戦で見事優勝しましたが、見に行ったことを父に見つかり、ひどく叱られてしまいました。今回のお話だけでは短すぎて今後の展開がよくわかりません。これから彼女にはどんな運命が待っているのでしょうか?