室谷克実のレビュー一覧
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日本は島国だから、海を隔てている分、他国との諍いが少ないように感じる。
とはいえ、ロシアや韓国、中国との縄張り争いはあるし、
この本でも書いている通り韓国との問題も多い。
陸続きの国なら、なおさら争いごとは絶えないんだろう。
他の国の良いところを見つけては嫉妬し、罵倒する。
縄張り意識なども人間がそもそも持っている本能的なものかとも思う。
韓国は子供の頃からの教育のおかげか、日本人からすれば、どうしてこういうことをするのか理解に及ばないことも、韓国人からすれば当たり前のことになってしまう。
日本ウィナー、韓国ルーザーのような図式が韓国側にあるため、冷静な話し合いができそうもない。
とはいえ正 -
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韓国バッシングでビジネスする風潮には品がない。しかし、このような本を読まないと、三国志の倭人伝や韓伝において、両国をどう線引きしているかや、任那の存在を再認識する機会は少ない。
個人のモラル意識が低く、更に、全体が恥を捨て個人利害を求めて競う時、人間は極めて原始的で、その原始的な姿は醜悪である。国家が成立するには、その醜悪さの長い歴史の中で、近隣との間にルールを築き秩序を形成する必要がある。こういうのは、人間の優劣ではなく、文化の置かれた環境、歴史に依拠するのだが、現代社会では、どの段階の国家も、いち国際プレイヤーになってしまった。従い、そうした未熟な段階の国とも、付き合わなければならない。 -
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ここ最近、韓国や中国を批判する本が、売れるらしい。そのため、巷では安っぽい外国批判の本が溢れ出している。一方で、自国を省みる本が如何に少ないか。左翼の論理は脆弱であり、右傾化した主張の絶好の標的となる。戦争における総括、論理は実は完成している。従い我々は、これを盲信しつつ、他国の論理に対し、攻撃的防御の策を取るのだ。完成しているがゆえ、反省点にスポットは当たらない。他国の批判が、売れる。いやはや、この国は大丈夫か?
果たしてこの本も同様。アジアの経済について論じた部分は良いが、政治批判については、隣国の粗末な内在的論理をバカにする。それで良いのだが、日本人にはもっと崇高なる視座にいて欲しい、 -
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反韓感情が前面に出ているような書きぶりで、恣意的な本では無いかと思ったが、結構しっかりと勉強して書かれている本だと考える。
韓国の歴史書「三国史記」(韓半島の正史)、「三国遺事」(野史)の記述を元に、日韓で常識とされていることがらの間違いを正すという意図で書かれたものである。
ただ、古代史のみを持ってして日韓の交流史とするものではないことは考えておく必要があると思う。古代史からいきなり近現代史につながるわけではないという事も認識しておくべきでは無いか。
冒頭、「天皇陛下の「お言葉」を引かれ「お言葉」に象徴される”常識”に意義を唱えたい」とされている。私は、「お言葉」自体に間違いはないと思 -
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韓国船セウォル号の沈没事故で、多くの命が奪われた。
異常な違法改造、恒常的な過積載、そして、シーマンシップに欠ける船員の行動、救助活動のお粗末さ、拙く見当違いに思える政府、大統領の対応など、事故の概要はニュース等の情報から伝わってはきていた。
しかし、なぜ、そんなことが起きたのか?という原因。敢えて言えば、なぜ、そのような酷い人為的エラーを重ね続けられたのかという疑問を持っていた。
筆者が時事通信記者、ソウル特派員等を務めた経験等を踏まえた韓国の状況、韓国人の考え方等についての研究をベースに事故を分析する。
事実と分析を淡々と、簡潔に、事故が発生するに至った経緯、対応について総合的に書かれ -
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韓国についての著書が多い室谷氏と、中小企業診断士の資格を持ち経済についての発言が多い三橋氏がVOICEで退団したものを加筆、再構成したもの。
3章構成にはなっているが対談を元にしているので、話が続いているような形になっている。また対談といっても、1~2Pどちらの意見が載り、それに応じてもう一人の意見が載る形になっている。二人とも同じような発言をしているのでまとめ本という形で読むほうがよいような気がする。
反韓の本は売れており一部過激な発言も多いが、冷静に考えても、隣国であってもそれぞれの国の歴史や精神性は異なることをお互いに理解することが重要だと感じさせられた本だった。 -
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中国・韓国との領土問題に端を発した政治的な緊張状態が続いており、この両国に対する書籍が数多く出版されている。とりわけ、中国・韓国を必要以上に酷評する書籍が書店に平積みになっている。
この「悪韓論」もその中の一冊かと思ってしまうタイトルであるが、内容としては、筆者が時事通信ソウル特派員として、韓国に住んでいた体験に基づく客観性のある内容となっている。
韓国の成人女性の半数以上が整形をしていることは周知の事実だし、売春天国であり、詐欺天国であることも自国のメディアが報道している事実である。
儒教の教えに「滅私奉公」がある。日本人は、私を押し殺して公のために働くことを美徳とする感覚を持つが、韓国人 -
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著者は時事通信入社後、政治部記者、1980-85年までソウル特派員、宇都宮支局長、「時事解説」編集長などを歴任し、2009年に定年退社。
本書は朝鮮日報など韓国の報道機関発信の記事を引用しながら「悪しき韓国を論じた書」(まえがきより)としている。
【メモ】この三点
1.三大新聞の性格(保守系=アンチ北朝鮮)
①朝鮮日報 韓国最大の発行部数で230万部程度。貧富の格差、汚職、外国人差別、性犯罪、売買春などの追及に最も厳しい。本書でも主として引用されている。
②東亜日報 落ち着いた生地が多い。オピニオン欄には鋭い指摘も。
③中央日報 サムスンの機関紙と揶揄される。「昨日はあっち、今日はこっ -
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朝鮮半島の正史『三国史記』、初めてその存在を知りました。
日本で言う『日本書紀』にあたるのかな、、ふむ。
その正史を元に、古代世界を読み解こうとしておられて、
その視点もかなり新鮮で、学問として見ても面白く思いました。
DNAを元にした稲作の伝播状況や、鉄器の精錬度、古墳の年代など、
古代史が好きな方々であれば、楽しめると思います。
ただ、後半になるにつれて徐々にですが、
今現在の価値観で、歴史を断罪しようと見える箇所がちらほら。
この点は、歴史として見た場合、若干残念ですね。。
気持ちは理解できますが、悪意が多すぎる気もしますので、
そのような毒舌系が苦手な方は、少々気分を害される