和泉桂のレビュー一覧
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ネタバレ婚礼奇譚集の第二弾。
第一弾の「姫君の輿入れ」では源実親の親友として登場した小野朝家が主人公。
最初(表紙を見た限りで)の印象としては受けがどうにも薄っぺらい……と思って読み出した分、書痴で浮世離れした(ただの世間知らずとも云う)朝家ならではの可愛さがあるのネ、と読んでく程に思った。
馬鹿な子ほど可愛いというやつです、まさしく(笑)
多分書き下ろしだと思われる最後の話では将久と朝家のばかっぷるぶりがなんとも可愛らしかった^^
本編中で将久は実親に嫉妬して朝家に当たってたけど、互いのややこい誤解が解けてもまだ実親に嫉妬する将久が可愛い可愛い(*´ω`*)
前作では性を偽って姫として育てられた子と公達のカプだったけれど今回は正真正銘公達同士のカプで個人的に今回の方が面白かった!
私はこういう平安風BLが読みたかったのだよ…! -
Posted by ブクログ
良かった~!!
「姫君の輿入れ」のスピンオフだったんですね。
まったく別の作品なのかと思っていたんですが、「姫君~」から読んでおいて良かったです。
朝家が主人公だったなんて夢にも思わなかったので、購入時にあらすじ読んでたんですが全然気づかなかったです…www
あらすじ読んだ時点では、こちらの作品の方が「姫君~」より自分好みだと思ったんですが、「貴公子~」はなかなか恋愛に発展せず、読むのが億劫になる一歩手前でハズレかな?と思いきや!
2人の気持ちが動き出した所から俄然面白くなって、大満足でした(*´∀`*)
読み応えという点では、「姫君~」の方が良かったかなぁと思いましたが、こちらはコミカルで朝家のおバカな純粋さと、自信に満ちていそうでどこか不器用な攻めが良かったです(*´ω`*) -
Posted by ブクログ
こんなにクラクラくる官能的な話は久しぶりです。腰砕け。
売れっ子ミステリー作家穂高先生×担当編集桜井透也。この穂高が作品も素晴しければ、容姿も素晴しい。でも、ちょっと気難しくて担当編集が長続きしない。そこで、真面目で仕事もできる透也が抜擢されることになるんですが、やはり手ごわい。透也は親しくなろうと努力しますが、上手く説得できなくて、原稿欲しさのあまり、原稿と身体を交換条件に賭けをしてしまいます。
はじめはありきたりな話だなと思いながら読んでましたが、読み進むにつれ、もう煽られっぱなしに。
透也は、もともと穂高の作品のファンだったけれど、婚約者の美和もいるし、まさかそんな関係になろうとは思いもよらなかったせいで、最初は穂高に対する失望と拒絶感でいっぱいです。それでもかなり無理矢理に言葉攻めも激しく穂高が襲っちゃうんです。その言葉攻めが素晴しい。作家だから天性?
そんな初夜だったにもかかわらず、透也は関係が深まるにつれ穂高が忘れられなくなってしまいます。後になって自分が恋していることに気づくんですが、真面目な上に何しろ身体の関係から始まっているので、禁忌を犯しているとしか考えられない。与えられる深い快感を、透也はなかなか受け入れることができません。
罪っていうのは、躰が心を裏切り、美和にウソをついでまで穂高に走る淫らな自分が許せない透也の自嘲です。透也の逡巡するせつない気持ちにも、ものすごく萌えます。
濡れ場までの煽られ方がハンパない。上手いです。
最後、透也が穂高も自分に溺れて欲しいと願い、なりふりかまわず彼の元へ走ってくれたので、よかった…意外に穂高は天然?
罪シリーズ、「有罪」は二人の出会いが描かれていて、この後「原罪」「贖罪」「堕罪」と続きます。 -
Posted by ブクログ
平安ロマネスク!雅な世界を満喫できます。
何がいいって、書物のみを愛している朝家。今で言うならへタレヲタです。姫に夜這いをかけたはずが、間違えて男の所へ忍び逆に手篭めにされてしまう情けないキャラ。でも、すごく親近感が湧く愛すべき人物です。世慣れてなくて、恋愛なれもしてなくて、初心で純朴。もう、母性本能刺激しまくりの、放っておけないかんじ。そのくせ、一人前の口をきこうとするんだから、危なっかしいし。
片や、鄙びた場所に住んではいるけれど、正体は謎で、魅力的で、フェロモン垂れ流し系のイケメン「蘇芳」
まぁ、正体は謎って、読んでる方は大体わかっていて、朝家だけがわかってないんですけどね。
かっこよくて、オトナで、ステキです。佐々成美センセのイラストが、また倒れそうにステキで、最高。
その蘇芳が惚れる朝家が、ヘタに美形じゃないところがこの話のイイところ。本ばっかり好きで色事に疎かった彼が、蘇芳の美男ぶりにやられて、本人も無自覚なうちに恋に落ちていく経緯も胸にじわりとくるし、何よりも蘇芳が遊びなれた男にありがちな、かるーい気持ちの付き合いから、どんどん朝家に魅かれていって、ありえないほど妬んだり悩んだりする様子はもう、読んでいてツボ、たまりません。
蘇芳が実親に妬いて、鬱々するくだりは、ちょっと笑えるし、朝家への愛の深さに胸が熱くもなるし。
目線がその場に応じて、朝家と蘇芳双方で書かれてあるので、わかりやすく互いの想いがよく伝わってきます。
「よいと言わぬか、朝家殿」とか、平安調の雅な台詞で腰砕けだし。
夜這いとか、後朝の別れとか、薫物合、歌合など平安テイストも堪能できて、濡れ場も、何しろ夜這いが物語の発端なので、しっとりしたのから笑えるところまでサービスいっぱい。楽しめます。
2段組でボリュームあるから、読み応えありますよ。
時代物では必読のオススメBLです。