深崎暮人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「フラグは全力でへし折るためにある!」とは誰が言い始めたのか知りませんが、主人公=倫理君のブレないヲタクぶりは2巻でも突っ走っており、3人の少女達をぐいぐいっと引っ張る構図です。
少女達が倫理君の何に惹かれるかといえば、男らしいヲタクぶりだと思うんですが、彼女たちが倫理君のヲタウザさに振り回されながら吐く、役回り上の建前や冗談や皮肉、のような台詞に倫理君への本心が混ざっていて、その表現が本当に秀逸というか、作中でも使われている言葉を借りれば「あざとい」んですよ。
そんな「あざとい」ところに男子として気づいたり気づかなかったりする倫理君もとてもズルいんですが、絶対にブレない事で成功へ導いていくところは爽快です。
倫理君。とらドラの竜児や俺妹の京介のようなかっこよさがあり、爆売れの予感がします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとてつもないおっさん向けラノベである。
1990年代からギャルゲーに耽溺していた人間なら、
というより、それしか想定してなさそうな作品。
通常、ギャルゲーのヒロインにとって主人公はオンリーワンである。
たとえば、本作の表紙を飾る女子にとっては、
主人公は唯一の幼馴染であり、唯一本性を知られている人間であり、
ほかの男とは明らかな区別を行っている。
これは重要なポイントだ。
ほかの男と並列に置かれたら承認欲求が満たせないからだ。
でも本作のヒロインはそんなこと気にしない。
主人公のことをまったく意識しない。
主人公にとの出会いを印象付ける思い出の品を平然と処分してのけるし、
主人公の自室で徹ゲーしても平然としている。
本作では、そういう「ヒロイン性」を欠いた「冴えない彼女」を描いている。
ユニークで面白い試みだとは思う。
ただ、大変残念ながら、本作には構造的な問題があるような気がしている。
そういう冴えない彼女が攻略され主人公に執着するとなると
ユニークさが失われてしまうのではないかと思う。
実際のところ、ラスト付近の彼女が自主的に行動している箇所は違和感をぬぐえないし、
主人公の妄想する「理想のリアクション」やシナリオ担当の「演技指導」は
「いやでも、ヒロイン当人はそういうキャラちゃうやん?」と言いたくなる。
かといってヒロインが変化しないとなるとそれではストーリーが成り立たないとも思う。
このキャラクターを維持したままストーリーを展開するのであれば大いに期待したいと思うが、
個人的には暗雲立ち込めてる印象。
2巻で音楽担当、3巻でプログラマーとかが出てきて普通のおたくサークルものになるという
暗い未来が見えないこともない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレバンジョーの初恋の相手、現在では人妻である羽切菜摘との関係を背後に、母校でのボドゲ会やクリスマス会などの青春イベントが進行する。
幕間で書かれていた菜摘との会話は完全にバンジョーとのものと思わされて、それが実は臣虎であったことが最後に判明し、ストーリー展開がガラッと色を変える。やっぱミステリじゃん…。そしてクリスマス会では『グレートスプリット』をオマージュした手紙の交換会をすることになり、3巻でバンジョーが封じ手に込めた想いが伝わってしまう。もうここからノンストップで突っ走ってしまうのではないかと思ってしまうところで、最後にもう一つの急展開。宇佐樹の正体がバンジョーにバレるというところで4巻が終わる。これはもうひと悶着ありそうだなあ…。 -
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ネタバレ月乃の告白で終わった2巻から続く3巻。
初っ端からどういう展開になるんだと思っていると、まさかの封じ手。3巻では封じ手から封じ手開封までの2週間の様子が描かれる。
この巻からは本格的に半杭と武士が日常に加わってきて、よりカオスな関係になってきて、月乃も攻撃モードになったことで日常ラブコメ色の強い進行だった。そんな中でも半杭が作ったマダミスのシナリオという伏線がつきまとい、そして最後、月乃への返答という印象的なシーンが終わった後のエピローグで炸裂する。やっぱミステリーやん…。
これまでもそうだけど、ただボドゲカフェを舞台にしたラブコメではなくて、ボドゲをテーマにしたラブコメという感じが良くて、競りゲーの話とかも物語にすごく絡んできて面白い。今回で月乃が半歩リードしたという形かなと思うけど、ボドゲ的に見ると、出る杭は打たれてしまうのではないかと思わざるを得ない…。とはいえ次巻からの半歩踏み出した月乃と常盤の絡みは楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
シリーズ3巻
前巻の月乃の告白のその後のお話
狐太郎が遂に決意を固めてみふるに告白する寸前、ウタマルの正体が狐太郎の表向きの想い人である女流棋士の歌方月乃本人である事を明かして告白した月乃
狐太郎はみふるへの想いがあるため断ろうとするが、そこは戦略家の月乃だけあり、口八丁で2週間の返答期間を設ける条件を飲ませる
と同時に、告白を妨げられた狐太郎の気持ちを吐き出すべく、現在の気持ちを書いた「封じ手」を月乃が預かる事になる
その期間内に月乃は狐太郎に猛アタックをかけるが……
1巻2巻でもまんまとやられたし、前巻のあとがきが逆の前フリのように感じられたので、ちょっとは注意して読んだのだけど
やっぱりミステリ要素あるじゃねぇか!
でもまぁ、今までに比べればそこまでの衝撃はない
みふるにしては違和感のあるセリフだなぁと思いつつ読んでた
悪態をつくにしても、こんな事は言わないという違和感があったんだよね
マダミスの犯人役を演じる上での制約の内容が明かされて納得
ってか、みふるの気持ちを想像すると辛いので、早く4巻を出してくれ
まぁ、それでみふるが幸せになってるかどうかはわからないんだけどね
それに、みふるが幸せになっているという事は、月乃にとって望ましくない状況になっているわけで
一体誰を応援すればいいんだ……
あと、狐太郎が他人のために自分を蔑ろにする行動原理の理由が判明
両親の離婚に際して、負け確の方にも配慮した行動を取った結果、離婚が回避されたため
あと、相談に乗ってくれた近所のお姉さんの存在も影響している
なんか、次巻ではお姉さん登場か?と思われるんだけど、出てくるのかな?
どんな人なんだろ?
今出ている限りの情報では精神的に病み気味なのだけど
それにしても、今巻は月乃さんの可愛さ無双
告白から2週間の返答期間を得るやり取りは、全てを読み切った谷川浩司の「光速の寄せ」を思わせる
相手の受けを全て読み切った攻め
初手から王手で詰ます勢いなのは流石に笑える
ってか、通常は初手王手なんてできないし、できたとしても同金か同玉で取られるだけなんだけどね
この辺のネタは、「野﨑まど劇場」の「第60期 王座戦五番勝負 第3局」がネタとして面白い
そこから、名前呼びの獲得と本心の開示による相互理解は、登場人物のキャラクター像に深みを与えていて良い
途中のギャグパートとも思えるニーフくんとの会話が漫才チックで面白い
師匠、何してはるんですか……
何よりの衝撃が、歌方月乃女流名人の新手「水着飛車」
何だよ水着飛車ってw
全方向に強いwww
相手によっては即詰みでしょうねぇ
ラノベの3巻は水着巻という俗説があるようで、それをこんな形で回収するとはね
そして、告白の答えの前の誤解とすれ違い
半杭へのカマかけでの情報窃取
この事実を知ってしまった月乃さんは今後どうするのでしょうね?
誠実であろうとすれば自らの立場を手放す事になる
メタ的には正ヒロインはみふるで、月乃さんはサブヒロインで負けヒロイン
もしここから月乃エンドを迎えるとしたら、その罪悪感を解消する必要があるし
ラノベの展開的にみふると狐太郎の気持ちの決着を付ける必要がある
そうなると、月乃ルートのハッピーエンドは中々にハードルの高いものになるなぁ
いずれにせよ月乃さん、どんな形であってもいいので報われて欲しいなぁ……
負けヒロインで言うなら、武士もそうではあるんだけど、この子の真意が読めない
恋愛的な意味で狐太郎を好きなのか、それとも純粋に人として好きなのか
ボードゲームを楽しむ相手という意味では狐太郎の最適パートナーではあるのだけど
この状況から武士ルートの可能性が見えない
読めないで言うなら半杭もわけがわからん
表向きは武士LOVE
それでいて、みふるへのアシストをしているようだし、さらに自分も狐太郎の幸せを願ってるし
かといって武士とくっつく事を望んでいるだけでもない?
何がしたいんだ半杭……
2巻で登場した二人だけど、みふると月乃だけでも三角関係として面白い展開になるだろうに
武士とか、特に半杭が引っ掻きまわすポジションとして登場することでストーリー展開に納得感が生まれてる
半杭がマダミス作家という設定がかなりいい具合になってるなぁ
前巻の感想でも書いたけど
それぞれの登場人物の達成目標が異なるマダミスのようだ
この時点でそれぞれの勝利条件がよくわからん
あと、作品PVで月乃さんを演じてるのが羊宮妃那さんだったので、読んでいる時の声が全て羊宮さんで再生されてた
そして読み終わった後に、半杭が上田麗奈さんというのを知り、また衝撃を受ける
あー、そっち系のキャラの上田さんねー
もしかして、半杭ルートもあり得るのか?!
まぁないとは思うのだけど、だとしたら声優の豪華さが凄いなぁ
今巻で登場・言及されているボードゲーム
・ラミィキューブ
・ラブレター
・モダンアート
・もっとホイップを!
・ハイソサエティ
・はぁっていうゲーム
・あいうえバトル
・ウミガメのスープ
・ワードウルフ
持ってるやつは、ラブレター、もっとホイップを!
持ってないけどやったことあるやつは、はぁっていうゲーム、ウミガメのスープ、ワードウルフ
知ってるゲームが「ボードゲームに例えるなら」という描写で出てくると物凄く説明がわかりやすい
ラブレターの理不尽な即負けや運要素とそれを許容する理由、もっとホイップを!の役割による公平性、はぁっていうゲームで求められる演技力、ウミガメのスープの移動中にできる手軽さ、ワードウルフの正体隠匿系の駆け引きの面白さ
あとがきによると、著者はボードゲームのコンポーネントの確認とルール把握にも喜びを感じているようだ
私の場合は、新しく買ったゲームのコンポーネントの確認とルールを一読はするけど、詳細な理解はなるべくしないようにしている
自分がルールを事前に把握しすぎていると、初めてプレイする同士なのにゲームの勘所を私だけが理解している状態になりがちなので
やはり、初回プレイはプレイする事で気付く楽しさは味わいたいよねー
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祝! 初カノゲット……まで二週間!?
「私、歌方月乃と交際して頂けたら重畳です」
嘘の想い人である月乃から突然の告白を受けた常盤孤太郎。
両者合意のもと、二週間の返答期限を設けることになるも孤太郎は真の想い人――小鳥遊みふるに「さっさと付き合えばいんじゃね、バンジョー」と嫌みを言われ……。また、孤太郎に会うため連日『クルマザ』を訪れていた月乃には天敵が現れる。
「別に常盤が心配とかじゃないのよ。まぁ常盤の恋愛には随時介入するけど」
事情を知った半杭の提案により、運命の日に『どういうデートをするかの権利』を懸けた絶対に負けられないボドゲ勝負が幕を開ける! 予測不能な勝者と告白の結末は――
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