深崎暮人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ詩羽先輩と美智留の掛け合いや30代ズのお話、icy tailのお話、純情ヘクトパスカルの挿絵担当の初登場回、待ち望んだ英梨々と恵の仲直り回など見たいものがこれでもかと詰まっためちゃくちゃ面白い一冊でした。
バンド関連の話が本編ではだいぶ薄かったけど、ここに来てゲームのプロデュースと絡んでくるあたり物語の展開が上手いなあと思いました(伊織がとにかく優秀すぎて、いつのまにか好きなキャラになっていました)。
そして英梨々と恵の会話はすごく良かったです。クリエイターとして前を向いて進みつつも最後には恵のもとへ帰ってくると宣言した英梨々、それに応じるかのようにサブシナリオ担当のクリエイターとして前を向 -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっと凄すぎるよ、この作品。
ようやくこの作品のカラクリが分かっちゃった気がします。
倫也は実体験から英梨々√を書いたけど、ヒロインとイチャイチャするようなコンセプトのゲームにそぐわないシナリオになってしまい、それを出海ちゃんの萌えイラストでカモフラージュしてとりあえず読者に読ませる。
これがまさに今私たちがこの作品を手に取って読んでいることと重なる。
これに気づいた時、すごく興奮しました。
詩羽先輩が倫也にアドバイスした「人に気持ちを伝えられなくても、面白い物語は人を動かす」。これこそギャルゲー、ラノベの醍醐味だと思いました。すごく痺れました。
最後に、なんで英梨々と恵はあんなにすぐ打 -
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Posted by ブクログ
ネタバレすごい苦しい話だったけど、面白かった。
好きで始めた同人が人気になるにつれて、商業展開やメディアミックスで色んな大人たちと関わらないといけなくなって、いつしか自分の好きからすごく遠いものになってしまう。
クリエイターとしての優秀さは、人としての素晴らしさとは相容れないものであり、それが高坂茜なんだなと思いました。最初はすごく嫌悪感あったけど、過去話を聞くと今のようになってしまったのも頷けます。
絵でも小説でも人から評価されない限り全くお金にならない職業と言うのは、最後まで自分との戦いですごく残酷だと思いました。
次巻はちょっと甘めの展開に期待です。少し心がね。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ突如として、作中キャラの誰も望まなかった転が始まる.
フィールズクロニクルのヘルプに倫也が加わる流れ、というか筋書きが劇場版とだいぶ違ってて驚いた羽島伊織がマルズとの間に入る件はなかったし、かなり倫也が強引に関わりにいっている感じだった.
病室で苑子女史と倫也が朱音から衝撃のカミングアウトを聞かされる件で、朱音が漏らした自分のやり方に対する吐露と無難なゲームを許さない信念を垣間見ることができた.
その後の恵との電話パートは劇場版の電車を待つ駅のシーンとほとんど同じだった.ただ大きく違っているのは、電話の向こうの恵は、劇場版の恵みと違ってボロボロ泣いていたこと.
それにしても、Girlss -
Posted by ブクログ
ネタバレ前Memorialに比べてメタが激しい話が多かった.
個人的にはメタネタは好みなので,全く問題ないけども気になる人はいるかも.
印象に残ったのは,冴かの2期の♭をキャラが振り返る比較的に長めの短編.
その後はキャストを含めた様々な方へのインタビュー,書き下ろし小説と続いた.
書き下ろし小説は倫也と恵の卒業後1年後のBlessing softwareの様子が描かれていた.フィールズクロニクルのリメイクのヘルプに駆り出される卒業直後の出海.
まだ法人化する前の下請け仕事を,しかも炎上直前の火消し仕事を、それでも彼らはあきらめずやり切る.
最終チェックだけ回された英梨々と詩羽は、自分たちと同じ熱 -
Posted by ブクログ
またしても表紙誰やねん.
すでに結婚して別居中の恵のお姉さんの宏美だった.
アニメ映像になっていない魅力的なキャラが多いのが完結したからこそ発生した未消化部分だた改めて感じた.
本編で語られていた本筋の幕間をを埋め尽くすが如く,短編が収められていた.
冴かのは本編の筋,展開も面白いが幕間のどうでもいい話も含めてその真価が発揮される.このFD2はそのどうでもいい成分を補完するファン必見の一冊と言っていい.
またこの本はアニメが原作を完全に追った内容になっていないからこそ生まれた原作世界とアニメ世界を橋渡しする話にもなっている.
全ては原作者とアニメ脚本家を兼任する神によって作られた並行世界だ -
Posted by ブクログ
12巻とGirlsSide3から続く恵と倫也の物語の“結”
あの後は本の7割方を使った後日談.
冬コミに向けたゲーム制作の佳境が描かれている.
本筋とはあんまり関係がないけど,やっぱり伊織というキャラが結構好きだと再認識した.「巡璃27」をめぐるイザコザの中で、伊織と恵のバチバチは見てて本当にオモシロイ.最後の最後で和解してたのが少し残念なくらいだった.
映画ではカットされていた詩羽との訣別シーンも印象的だった.
英梨々と詩羽それぞれのパートの終わりに深崎さんの挿絵が絶妙に挟まってくるのが,小説とは思えない演出だった.
関わってきた様々な人から様々な言葉を浴びせられたり,進路を誘導され