高遠裕子のレビュー一覧
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富の80%は上位1%の人が所有しているという話は聞いたことがあったが、こういう不均衡が資本以外あらゆるものにおいて存在するのだという考えだった。
たとえば、努力した100%全てが100%の結果につながるわけではなく、案外、結果の80%は努力してきた20%に起因している場合が多い。
数字はタイトル通り80対20になるわけではなく、90対10とか、90対1になることもある。
しかし、努力と結果のようなアンバランスさはどの領域にも存在していて、それを見極めて本当に必要なところにエネルギーを注ぎ、無駄なところでは上手にサボったり手を抜いたりすることをした方がより人生が充実する。
これを聞いて、た -
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80対20の法則は、簡単なようでいて、理解するのが難しいし、また実践するのは、尚更難しい。自分の解釈では、人間は、全てを均等に頑張ることは、できない、一日でいうなら、大体3時間ぐらいしか頑張れない。そして一日の付加価値、生産性は、その3時間から8割生まれる。これを1年、3年、10年と拡大していけば、人生の質は、毎日の3時間で決まるということになる。
80対20の法則を時間術にあてはめられないだろうか?時間術の目的は、それこそ人間の数だけあるが、方向性としては、時間術を使うことで、「よりよい人生を送りたい」というは、誰しもの共通項だと思う。
時間術の必要性に迫られるのは、主に仕事の場面だと思 -
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【アメリカ経済 成長の終焉】
まず最初に、めちゃくちゃ面白かった。150年の経済を俯瞰すると見えてくる物語。以下、ただのまとめになっちゃったけど、そのコンセプトが一番面白い。
生活水準を測る上で取り込みやすい一人あたり実質GDPは、イノベーションとそれに続く改善の影響を捉えられていない。なざなら、それは市場で取引される財産だから。生活の質の向上、例えば白熱電球が灯ること、内燃機関で移動が可能になることの変化は、実質GDPでは説明できない。
一方で、経済史を俯瞰する上で、同じレベルで示せる指標はない。そこで、イノベーションの影響を生産性の上昇も含めて考慮した成長は、どのような結果になるのか。
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2005年から2020年に渡り「フィナンシャルタイムズ」紙の編集長だった著者が世界中の権力者に取材できる地位にいたことから、コロナ禍前までの多くの政治的、経済的、メデイアの激動する状況変化に遭遇する。
特に本拠地のイギリスにおけるブレクジットをめぐる保守党の分裂と権力争いは民主主義の先進的国家と見做していた視点から新鮮で興味深い。
ヨーロッパ各国の要人との交流がイギリスの微妙な距離感が親EUの著者から日記形式(実際は日記ではなくて取材メモやレポートらしい)で記述され、行間からにじみ出るセレブ感やエリート臭さも少し鼻につくが、この潮流を掴みそこなった著者(EU残留支持)が、トランプの米大統領当選 -
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ネタバレ「この本で何より伝えたかったのは、快適な場所から離れ、失敗を恐れず、不可能だと決めつけることなく、あらゆる機会をとらえれば、可能性は無限に広がり、輝くことができる、ということでした。」
これに尽きる。
「何かを成し遂げようと思ったら、その方向に動き出すことです。ただ自分にそうすると許可を与えればいいのです。」
快適な場所から離れるためには、一歩踏み出す許可を自分に与えればいい。ああした方がいい、ああだったらいいのに、と言ってないで、少し行動してみる。そうすれば、可能性は無限に広がる。
なかなか著者が言うように、光り輝くために常に最高であり続けるのは難しいかもしれない。でも、行動を続ける -
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アメリカ連邦準備制度理事会の第14代議長を2006年から2014年まで務めたベン・バーナンキによる米国の金融政策に関する本です。世界最大の経済であるアメリカ中央銀行総裁によるリーマン危機時の対応や、20世紀の歴代議長に対する評価、現議長であるパウエルによる金融政策の舵取りに関して記されており、とても興味深く読みました。
連邦準備銀行(FRB)のReserveとは、市中銀行がFRBに保有する預金を指し、FRBの負債に計上されます。資産としては、米国債、MBS(GSE-Government Sponsored Enterprises, Fannie Mae, Freddie Mac, Ginni -
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私は残念ながら、もう35歳なので、経験を通して既に理解できる部分も何点かありました。
私が1番共感した部分は第6章でしょうか。私達は生まれ育った環境に慣れ親しみ、それが正常であると思い込んでしまうものです。
特にそれが居心地の良い環境であれば、特に自分の生活を見直したりはしません。
本書は全編を通して、常識を疑い、時として居心地の良い環境を抜け出し、失敗を恐れずにチャレンジすること、の大切さを説いていますが、日本でこれをやるのはアメリカでやるより、更に難しいと思います。笑
極端に言えば人生に失敗なんてありえないと、35歳の私も今では信じています。 -
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27歳でこの本を読んで、初めて知る考え方、もっと早く読んでおきたかった内容が盛りだくさんだった。
本当に20歳、または高卒の18歳とか?で読むのがよさそうな本だと思う。中学生とかでもいいのだろうけど。
【個人的印象、ポイント】
・起業家精神、これは起業するしないに関わらず、人生を楽しむためにあったらとてもいいもの。実話がたくさん出てくるが、ほとんどは起業家の方々。だけど起業する人だけじゃない、全ての人に考え方として当てはまる話だった。
・常識を疑う、身近なものにも注意をはらう、自分の可能性を信じる許可を自分で与える。人生はすべて自分自身。