作品一覧

  • 勝負師 孫正義の冒険(上)
    3.7
    失敗を直視し、 再起を果たす決意を持った 謎めいた「天才」――。 日本から決して見えない 「マサ」の真実。 * * * 稀代の勝負師、孫正義。 東洋と西洋をつなぎ、世界の常識を破壊した男の原点とは? FT前編集長が膨大な取材を基に描いた決定版伝記。 * * * なぜ孫正義の伝記を書くのか? 多くの人が私に尋ねる。孫正義本人もだ。 ソフトバンク創業者でソフトバンクグループの最高経営責任者(CEO)を務める孫正義に関する日本語の書籍は多い。だが、米欧の書き手によるものは、本書が初めてだ。 本書は伝記だが、孫を褒めるわけでも貶すわけでもない。 本書の目的は、「孫正義を理解する」ことだ。 孫ほど謎めいていて、誤解されている人はいない。日本のメディアも米欧のメディアも、孫を夢想家、金融を巧みに操る人物、投機家として描き、何度も経済的に行き詰まり、破滅するリスクを取ってきた彼に疑いの目を向けてきた。 孫の人生は、近年の金融史の重要な瞬間すべてを辿っているようである。映画「フォレスト・ガンプ」の主人公が、現代史の重要場面に足跡を残しているのと同じだ。 孫はパーソナル・コンピューターの発売からインターネットの誕生、ドット・コム・ブームとその崩壊、中国の台頭、世界金融危機、人工知能(AI)時代の到来にまで立ち合い、おおむねその中心にいた。彼はキーパーソン全員と知り合いで、価値あるものをすべて所有していたか、少なくともその一部を買収しようとしていた。 孫正義は失敗を直視し、再起を果たす決意を持った、謎めいた天才である。 孫正義には、外から見えていない何かがまだあるのだ。
  • 権力者と愚か者 FT編集長が見た激動の15年
    3.5
    1巻4,400円 (税込)
    紙からデジタルへ 変革を導いた編集長が激動の時代を振り返る * * * 2005年から2020年まで、コロナ禍以前の時代にフィナンシャル・タイムズ紙(FT)編集長として、世界中の「権力の側」の人と対話する機会にめぐまれた著者は、世界金融危機、欧州債務危機、ポピュリズムの勃興、ブレグジット、トランプ米大統領就任、米中対立激化という特筆すべきニュースを最前線で目撃した。それは戦後世界秩序の崩壊だった。 この間、伝統的メディアは塗炭の苦しみを経験した。若者は主流メディアを信頼しなくなり、ネットで情報を集めるようになった。一国の指導者が「オルタナティブ・ファクト」を広める時代に、デジタル・ファーストを実現した報道機関はいかにしてファクトに基づいた報道を届けられるのか。 ブレア、ブラウン、キャメロン、メイ、ジョンソンといった歴代英首相のほか、トランプ米大統領、プーチン露大統領、メルケル独首相、モディ印首相、安倍首相といった世界的要人が登場。世界秩序の「破壊の現場」に立ち会った著者が日記形式で著した回顧録。

ユーザーレビュー

  • 勝負師 孫正義の冒険(下)

    Posted by ブクログ

    フィナンシャルタイムズ元編集長による孫正義録の下巻。
    上巻にも増して孫正義氏の破天荒ぶりが本当の冒険小説のよう。特に外国人幹部たちの挙動は事実とは思えないほどの強欲さがありNetflix化待ったなしの内容。
    日本人が著した本だとどうしても孫正義氏を成功した聖人扱いする部分があるので(本人インタビューが主なので仕方ないのだろうけど)、忖度なしの報道資料から構成された傲慢で成金の側面を持った孫正義像は新鮮である。
    一方、事実ベースを重ねていった結果、物事の主語や因果関係に混乱が生じる場面が多々ある。意図的なのかもしれないが。
    億万長者から一転リーマンショックで負債を抱え、スプリント、後継者問題、ソ

    0
    2025年12月01日
  • 権力者と愚か者 FT編集長が見た激動の15年

    Posted by ブクログ

    2005年から2020年に渡り「フィナンシャルタイムズ」紙の編集長だった著者が世界中の権力者に取材できる地位にいたことから、コロナ禍前までの多くの政治的、経済的、メデイアの激動する状況変化に遭遇する。
    特に本拠地のイギリスにおけるブレクジットをめぐる保守党の分裂と権力争いは民主主義の先進的国家と見做していた視点から新鮮で興味深い。
    ヨーロッパ各国の要人との交流がイギリスの微妙な距離感が親EUの著者から日記形式(実際は日記ではなくて取材メモやレポートらしい)で記述され、行間からにじみ出るセレブ感やエリート臭さも少し鼻につくが、この潮流を掴みそこなった著者(EU残留支持)が、トランプの米大統領当選

    0
    2025年11月22日
  • 勝負師 孫正義の冒険(上)

    Posted by ブクログ

    FTの元編集長が日本やアメリカ、韓国とは異なる第3者的な視点から日本の財界(エスタブリッシュメント)のアウトサイダーと見られてきた孫正義の生い立ちから前編ではアリババの大株主になるまでを時系列的に描く。
    ドットコムバブルの破綻やヤフーBBを筆頭としてブロードバンド革命から来るECやインターネットの浸透を見通す先見性が如何に養われてきたかアメリカ留学時代からの投資哲学、投資歴の蓄積が客観的に記述され興味深く読める。
    SBI北尾氏との離別やリップルウッド、ヤフーとの駆け引き等飽きることなく読み進める。

    0
    2025年11月12日
  • 勝負師 孫正義の冒険(上)

    Posted by ブクログ

    フィナンシャルタイムズの元編集長による孫正義録。"The Gambling Man"というタイトルが言い得て妙。国内の孫正義伝と異なり、公開情報を基にした忖度なしの物語が面白い。常々語られる孫氏の武勇伝の光の部分に対して、影の「きな臭さ」にもしっかり触れられており面白い。
    本書の登場人物はみな大物もしくは今や大物となった人物で、早くから孫氏がグローバルに人脈を構築してきたことがよくわかる。そうした人々に対して30代の孫氏が臆することなく大ぼらを語って交渉する姿は字面を通して迫力を感じる。インタビューに応じている人たちは億単位で損害を被った人や結果利用された人が多くいるが、{

    0
    2025年10月22日
  • 勝負師 孫正義の冒険(上)

    Posted by ブクログ

    結局何してるかよく分からないソフトバンクのことをよく分からないまま伝えられた印象。Wikipediaくらいの立ち位置。

    0
    2025年11月01日

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