高遠裕子のレビュー一覧
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27歳でこの本を読んで、初めて知る考え方、もっと早く読んでおきたかった内容が盛りだくさんだった。
本当に20歳、または高卒の18歳とか?で読むのがよさそうな本だと思う。中学生とかでもいいのだろうけど。
【個人的印象、ポイント】
・起業家精神、これは起業するしないに関わらず、人生を楽しむためにあったらとてもいいもの。実話がたくさん出てくるが、ほとんどは起業家の方々。だけど起業する人だけじゃない、全ての人に考え方として当てはまる話だった。
・常識を疑う、身近なものにも注意をはらう、自分の可能性を信じる許可を自分で与える。人生はすべて自分自身。
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Posted by ブクログ
政策には分析と意思決定という2つのステージがある。専門のアナリストが政策を分析・評価し、それに基づいて政治家が政策を決定する。政策は景気対策かもしれないし、感染症対策かもしれない。いずれにせよ「理想的な世界」では最も有効性の高い政策が選ばれ、実行に移される。
しかし現実社会は不確実性に満ちており、理想的な世界とは程遠い。アナリストの分析は信頼できないかもしれず、政府が適切な政策を選ぶと期待するのも難しい。
本書は2部構成で、前半が分析、後半が選択について政策に関する問題点を議論している。どちらも鍵は不確実性である。
アナリストは政策を分析し、効果を点予測として示すことが多い。「失業率が1%下がる」「所得が20%増える」などが点予測の例だ。点予測によって、次のステージでの政策決定は易しくなるが、こうした点予測を著者は「信頼が置けない」と切り捨てる。なぜなら点予測の背景には多くの強い仮定があるからだ。仮定が分析の正確性を高めるならまだしも、「分析のしやすさ」が大きな理由だということもしばしばある。著者の懸念は何より、同じデータを使っても、仮定の置き方次第で分析結果を正反対に導くことができてしまう点である(「死刑制度は犯罪率を抑える」「死刑制度は犯罪率を高める」)。本書では点予測の背後にどのような仮定を置いて分析しているのかが、具体例を多く用いて説明される。仮定を許容できるかどうかについての議論も示される。
仮定の強さと政策分析の信頼性との間にはトレードオフがある。強い仮定を置いた分析は信頼性を犠牲にしているのだ。このトレードオフを踏まえ、著者は信頼性の高い分析を高く評価する。それが弱い仮定を置いて導かれる区間予測である。もちろん区間予測には政策の比較が難しくなるというデメリットもある。2つの政策から示された予測の区間が重複する場合、どちらの政策を選ぶべきなのか決めるのは難しい。点予測が政治家や一般の人々に好まれる理由もこの点にある。しかし不確実性に満ちた社会では不確実性を受け入れることこそ誠実な態度だ、と著者は示唆していると私には思える。
政策の効果に幅がある場合、選択に関する意思決定は難しくなる。状況によって、政策Aが望ましいこともあれば、政策Bが望ましいこともあり、どちらの状況が起こるのかは前もって分からないからだ。そのため、政策決定には何らかの基準が必要である。著者は3つの選択基準(期待厚生基準、マキシミン基準、ミニマックス・リグレット基準)を紹介するが、ここでも重要な事実を教えてくれる。基準が変われば選ばれる政策も違ってくるのだ。
どの基準もそれぞれ、強力に擁護する派閥がある。しかし本書はいずれかの基準を推奨するという立場を取らない。著者はこう主張する。意思決定理論の分野においてある基準が圧倒的に良いとは言えないはずであり、不確実な世界において政府ができることは「最適な政策」ではなく「妥当な政策」を選ぶことにしか過ぎない。
以上の論点では不確実性が問題の原因だった。しかし政策決定において、意思決定者が一人ではなくグループになると、不確実性が減ったとしても合意に至れない可能性がある。第2部の後半はこの点も議論される。
著者は、政策分析に目を通すすべての人に贈りたい注意と助言だとして、こう書いている。
「アナリストが分析結果について不確実性があることを表明しているのか否か、どのように表明しているのかを吟味し、あたかも確実であるかのように主張されている分析結果については疑ってかかるべきだ」(314ページ)
私たち全員が肝に銘じておくべき注意と助言だろう。これは政策分析だけでなく、ニュースやSNSを通じて流布される多くの言説に対しても有益だろうと私は思う。
ところで個人的には、区間予測の優位性を主張する前半と比べて後半の第2部はやや物足りないと感じた。前半のインパクトが大きいからなのかもしれない。「オッカムの剃刀」に対して著者が疑問を投げかける場面では、読んでいてはっとした。「単純さ」が基準として優れていは当然だと思い込んでいたのだが、確かにその理由を問われると答えに詰まる。「他を一定として」という前提条件を暗黙の裡に仮定(!)していたのかもしれない。政策は実行にあたって費用や便益を考慮するのが普通だが、その視点からの議論は本書から除かれている。後半の第2部に章を割くこともできただろうと思う。全体を通していくつかの主張を色んな論拠で補強していく本書は内容が理解しやすい。記述も平易で分かりやすい。 -
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■資本主義は効率的な経済を創造し、人類に豊かさをもたらした。
■今、その資本主義の行き過ぎが指摘されている。気候変動も、患者の足元を見て薬の価格をべらぼうに値上げをする輩の存在も、その帰結だ。
■その主因は、ミルトン・フリードマンの「企業の唯一の社会的責任は、その資源を活用して、利益を増やす活動に従事することである」という考え方である。
■本の題名は、資本主義の行き過ぎをどう修正、再構築するか、という意味である。
■内容としては理想的だ。でも、共有価値の創造、目的・存在意義(パーパス)主導型の組織など、今流行のキーワードが出てくる。しかも、その事例も記載している。これに興味のある人は一読の価値があるだろう。
■全般に読みにくいと感じた。最後の最後で、とても読みやすいところがあって星4つ。 -
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株式会社に属する中で、株主利益の最大化を命題とする働き方に違和感を覚え、担当レベルの一社員として何ができるのか勉強したいと手にとった本。日本の大企業はすでに重要性はわかっていつつも実践に落とせてないことが書かれているなあという印象。主張には同意。
目的主導型事業が利益を生み生産性をあげる、企業だけの頑張りでは不足だが民間セクタへの期待値は大きい等の主張がふんだんな事例をもって約300ページ説明されている。
急いで要点だけ把握したい私にとっては、途中で何の話がしたいのかわからないほど事例紹介が多かったので星4だが、経営者にとっては事例から学ぶものが多いと思う。 -
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スタンフォード大学での起業家精神に関する講義の内容がとても興味深い。学生には独創性が求められ、一見答えのなさそうな問題を手段を視点を変えて見ることで思いもしない解決策を見つけることができる。多感な時代に彼女の授業を受けられた学生は心底羨ましい。
人は、つい快適で安全な場所、リスクを取らない道を選択してしまうが、可能性を最大限に開花させるには、リスクを厭わずに常に挑戦し続けることが大事である。
一時的に失敗しても、最終的な成功へ繋がる道のりの一過程だと考えれば、長期的に見て全て成功であるという考え方。これを持って、これからも自分の限界を決めずに今の自分には想像できないような、自分だけの人生を紡いでいきたいと思う。 -
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ネタバレDon’t miss a chance to shine!!
自分の未来を切り開くのは自分。目に見えない制約を勝手に察知して萎縮するのではなく、使えるアイディアを全て使い突き進んでいけというメッセージを感じた。
『the third door』との親和性がとても高い。
合わせて読むと自分の人生が無限に広がっていけのではという感覚にわくわくしてくる。
「快適な場所から離れ、失敗することをいとわず、不可能なことなどないと呑んでかかり、輝くためにあらゆるチャンスを活かすようにすれば、限りない可能性が広がる。人生の不確実性こそがイノベーションを爆発させる火花であり、私たちを引っ張ってくれるエンジンなのである。」 -
Posted by ブクログ
80対20の法則とは経済の視点でかなり有名な法則で既に知ってはいたものの、印象に残った話としては、仕事、投資、人生についての80対20の法則であった。意外にもこんなところにこの法則を当てはめて人生を過ごしていく上で役に立つのかとハッとさせられる場面も多々あった。知っていて全く損のない知識が大いに書かれている一冊であるが、複雑な内容を理解するのに若干時間を要するため本棚に置いておき、時折ページをめくっては自分の思い出したい章を読み直して参考にする辞書的な使い方をするのが、個人的には適している。
本を読む際にもこの法則を応用することができ、80%の重要な内容は本の20%から構成されるということ。このことが本の序盤で書かれていたため、それを意識して読み進めると約500ページもあるにも拘らず割とあっさり読めてしまった。