森美樹のレビュー一覧

  • 黒い結婚 白い結婚

    やはり、何事も白い方がいい

    様々な結婚の形を色で表現した短編集。黒組は、あまり気分のいいものではなかった。結婚の意義って、そこにあるの?疑問に思ってしまった。白組も様々ではあるが、心癒されるモノばかりであった。
  • 黒い結婚 白い結婚
    最悪な結婚について書かれた短編が4つと、最高な結婚について書かれた短編3つ。
    黒い結婚の方は、「かっぱーん」と「愛の結晶」はイマイチ。あとは黒も白もとても良かった。黒い結婚の「水際の金魚」と「家猫」は、わかりやすく結婚に向かない人を描いている。自分が一番可愛い、みたいな。
    白い結婚の方は、「シューク...続きを読む
  • 黒い結婚 白い結婚

    楽しく読めました

    いろいろな 結婚、夫婦のストーリーが面白いです。
  • 主婦病(新潮文庫)
    初読みの作家さん。
    なんとなく読んでみたが、とても良かった。
    裏表紙の説明は、俗っぽく気を引きそうな部分を抜き書きしているが、この作品の読みどころは他にもたくさんある。
    エロスと生活感と心理描写とホラー、ファンタジー…その辺のバランスが、私個人的には丁度いいと感じる。

    「主婦病」というタイトルの短...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    主婦が主人公の短編集(その子どもが主人公のものもあるが…)。
    夫への愛情、子どもができないことへの劣等感、嫉妬や妬み、セックスへの欲望、いろんな感情が込められていた。
    それぞれの話に登場する金髪の男が意味深で幻想的。微妙に絡み合う話もあって、とてもよかった。
    愛されたいという思いが主婦病なのだろうか...続きを読む
  • 黒い結婚 白い結婚
    様々な作家による「結婚」についてのお話。
    白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。
    特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。
    白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、
  • 主婦病(新潮文庫)
    【2022年100冊目】
    タイトルとあらすじからは想像もできない豊かな表現に満ちた6篇のお話。あっと思わされる一文が多く、けれど不自然さはちっともなくて、全てが物語の中にしっかりと溶け込んでいます。

    全ての話に出てくる金髪の男を、各話の登場人物がどう見るのかも再読するときには注目したいと思いました...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    6つの短編が謎の金髪の男によって繋がっている
    暗くて辛い話ばかりだったけど
    おもしろかった
    どの話も金髪の男の登場を待って読んでいた
  • 黒い結婚 白い結婚
    若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で
    とても幸せなことだと思っていた

    時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく
    夫婦の数だけ形もあって
    結婚の意味がある
    それはまさにこの短編集の最後の
    「いつか、二人で。」の一節にあったように
    夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない

    この本は黒い結婚と白い...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    主婦病、というタイトルから想像していた所と全く違う場所に辿り着いた。

    主人公や物語の中心にいるのが主婦であることは間違いないが、私の理解する狭義の主婦の枠を超えて、夫や世間や家庭から求められる姿と自分でも知らなかった自分の姿との葛藤の生々しさが描かれる。

    不穏な気配に苦しくなりながらも、ページを...続きを読む
  • 黒い結婚 白い結婚
    結婚生活は甘いのか、辛いのか。

    私は黒の話の方が好きだったな。
    窪美澄さんの『水際の金魚』が特に。
    『かっぱーん』も、実際にありそうだなと。
    『愛の結晶』は少し不気味に思えたけど、面白い。
    一人目を妻が出産したら二人目は夫の番!
    いいじゃない!
    男性は妊娠出産育児を自分のこととして体験したほうがい...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    「たとえ専業主婦でも、女はいざという時のために最低百万円は隠し持っているべきでしょう」。ほぉ、先立つものがあれば何かの役に立つかも。いや、心の支えになるかも。
    これがあるから大丈夫的な何か。そのためのバイトがなかなか個性的ではあるが。
    どんな仕事でも稼ぐって大変。
  • 黒い結婚 白い結婚
    色々な作家の結婚にまつわる短編集。
    黒い結婚は怖すぎるし、中でも『かっぱーん』は主人公があまりに気の毒だし、そもそもかっぱーんて何なんだw
    逆に白い結婚は甘いお話ばかり。『いつか、二人で。』がとても良かった。
  • 黒い結婚 白い結婚
    黒も白も前途多難でハッピー結婚したい!と思う話はひとつもない。
    黒に関しては完全にホラー。かっぱーんと愛の結晶なんて恐る恐る読んだ。

    白は、シュークリームが好き。いるよねこういう人。一回相手の嫌なところを見るとそれに執着しちゃうけど、自分にぴったり合った人なんていない人と人生を共にするのが結婚であ...続きを読む
  • 黒い結婚 白い結婚
    結婚にまつわるアンソロジーですが、黒と白でわけたのは面白いです。
    黒の方が他人事と割り切って楽しむには良いかもしれません。
    まあ、結婚がゴールではないので白でも黒でもお好きな話を楽しめば良いのではと思います。
    木原さんの「愛の結晶」はぜひ読むことをお勧めします。これが黒なのかは私にはわからないです。
  • 私の裸(新潮文庫)
    成長ホルモン分泌不全性低身長症の朔也と、4人の女たち。…

    女たちにはトラウマや悩みがあり、それぞれが苦しんでいた。
    朔也と出会い、彼の前に脱ぎ、彼に撮影をしてもらうことで、解放され一歩を踏み出すようになる。

    朔也にも、病が故の不安があり、それを笑顔で覆い隠して明るく生きている。

    誰かに共感でき...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    面白かった・・・・
    寂しさ、切なさ、女の業がにじみ出る。

    そして文章が好き。
    綺麗で、悲しい。
  • 私の裸(新潮文庫)
    成長ホルモン分泌不全性低身長症の男とその周りの4人の女性を描いた連作短編集。
    それぞれ抱える問題は違うが、いずれも女性たちが自分で殻をつくっている状態を子どものような見た目の朔也がほぐしていく。朔也の発言が世間から超越しているものではなく、様々な悪意や疎外を感じた上での発言であることに重みを感じた。...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    主婦というカテゴリーに属した孤独な女達の連作短編。

    特殊な性癖を持った夫、夫の不倫、不妊、テレクラのサクラなど、主婦の秘密が目白押し。
    随所に登場する謎の金髪の男は、最後の話で初めて少し好感の持てる存在になります。

    結婚24年、のんきに暮らす私には、へーと感心する話ばかりで、共感共感出来る人はい...続きを読む
  • 主婦病(新潮文庫)
    主婦達の短編集。
    夫という生き物は妻に無関心になっていく。男は肉が好きなのだ。
    アンニュイで息苦しく狂気も感じられる。わりと好きな雰囲気。
    中でも"さざなみを抱く"が印象に残った。妻として戸惑う気持ちも分かる。ご主人も辛そう。どこか切なく、やるせない。
    他の作品も読みたくなるような一冊。