大村大次郎のレビュー一覧
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「おひとりさま」と言っても独身者だけではなく、既婚の場合でも、死別、離別によりいずれはひとりになることから、結論としては本書は全ての高齢者および高齢者予備軍向け老後対策本ということができる。
まずは、「高齢単身者の超厳しい現実」からはじまり、「とにかく所得と年金を増やせ」、「単身者こそ相続対策を怠るな」、「終の棲家をどうしますか・」、「賢いダウンサイジングで生活防衛」、そして最後には「生活保護は恥ずかしいことではない」まで、元国税調査官の著者らしく金銭面を中心とした老後対策をコンパクトに、かつ分かりやすくまとめてある。
中でも興味深かったのは「足りない5万~8万を稼ぎ出せば老後は安心」、「 -
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ネタバレ公共工事にはコンコルドの誤謬が生じやすい。
行動経済学から、返報性の原理、譲歩的依頼法。
協力関係を築くことの難しさ=囚人のジレンマ。
都会は、囚人のジレンマそのもの。簡単には協力しない。田舎は無制限のゲームだから親切になりやすい。
ネットの世界では囚人のジレンマのように攻撃的になりやすい。顔が見えない知らない人相手だから。
税務署への密告は大半は身内=嫉妬心を隠せない。嫉妬心は損得勘定を超える。自分が損してでも、嫉妬した相手を貶めたくなる。
ナッジ理論の悪用=解約月を限定する、解約を電話のみにするなど。
自信過剰の法則=ほとんどの人は自分の評価を高く見積もっている。
アンエンガーの商品 -
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経済学のトリビア知識やエピソードをちりばめた本である。「経済理論」と言うほど硬くはなく「教養」と言うほど高尚ではない。気軽に読めて「経済」が身近に感じられる本。
現在の社会の政治経済を考察するためには、やはりある程度の経済学の知識は必要不可欠と思う。本書のようなわかりやすい経済学周辺知識は、小生のような一般ピープルにちょうど良いレベルとも思えた。
とりわけ「貿易黒字と豊かさ」についての考察はもっと世に知らしめるべき。貿易黒字が国の利益のような誤った見解は、トランプだけでなく未だ世の中に多い。国家経済の目的は一部企業の利益増大ではなく、国民の豊かさの追求にあることを原則に振り返って認識できる本で -
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本書は「相続資産が3600万円以上ある方に向けて」書かれた本です。相続なんて自分には関係ないと思っていても、該当する人も多いようですね。
しかし該当しても「申告して、結局、納税額ゼロ」のケースも多いようです。本書はその具体的な事例をわかりやすく説明してくれます。
また相続税の税額よりも「税理士の報酬」が高くなる場合があるようです。結局、多くの人に効果的な「相続税対策」は「自分たちで相続税の申告書を作成すること」を勧めています。もちろん具体的な、方法も教えてくれます。
著者の大村大次郎氏は元国税調査官です。退職後はビジネス関連を中心としたフリーライターとなっています。別 -
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歴史が好きで昔から小説も解説本も読んできましたが、いつも疑問に思っていたのは「なぜ信長以外の大名は鉄砲をもっと活用しなかったのだろう」というものでした。この本を読んでやっと私なりに解答が見いだせた気持ちになりました。
要するに、信長以外は「経済力=お金」が無かったので、兵農分離をさせて給料を払う常備軍を持つことも、鉄砲を大量に購入することもできなかったのですね。勿論、信長は物流・港の重要性理解していて、弾薬の材料を輸入できる港を押さえていたのも凄いのですが。
さらに、現在の感覚で当時のことを見るべきでないポイントとして、寺社があります。なぜ、信長が比叡山焼き討ちをしなければなかったのか、当