大村大次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あんまりこのような本のレビューをアップする方はおられないかもしれないとは思いますが、せっかく読んだ本なのでアップしておくこととします。
なんだかこのような本を読んでしまうと急速に現実を見てしまうような気がしていて、正直避けておったところが大きいのだが、自分の年齢的にも親の年齢的にもそろそろ現実と向き合わねばならない時が近づいているなと昨今感じ始めており、「超基本」としての本でまず勉強しようとこちらを購入した。
「超基本」をいったん、押さえておけば、こと本当にそういう事態となってしまった際には、最新本を購入して最新の知識が抑えられればある程度の対応はできるんだろうな、と思い、やはり「わからないことは勉強する」ということで一通り読んでみた。
まったくの無知であったところであるが、今回のような平易な本を読んでおくことで、いざとなった時の心の準備が少しだけできた気がする。 とはいえ、まだまだ勉強せねばならないこうした本もたくさんなので、日々のビジネス書や最近読んだ楽しい小説と並行して、こうした観点での勉強も継続して進めていきたいと思う。
(まったくの個人的な感想で申し訳ありません)
今回は、どちらかというと、読み返すときに情報にたどり着きやすくなるインデックス的な内容となります。(個人的にです)
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P84 理想の相続というのは、「生前分与」すること
です。資産を持っている人が、生きているうちに自分の資産のほとんどを親族に分与してしまう。そうすれば相続税が発生することはありませんし、亡くなった時には財産の分与も終わっていますから、遺族の間で揉めることもありません。
P90 贈与税には控除額があります。
この控除額が、「年間110万円」となっています。 だから、年間110万を親族などに贈与すれば、生前に資産を譲渡できるわけです。しかも、この贈与税の控除額は、親族だけではなく、誰にでも適用されます。
P172 「事業に使っていた土地」には軽減措置がある
故人(被相続人)が事業を営み、その「事業用の土地」を所有していた場合、その土地には相続税の軽減措置があります。
まず、故人が普通の事業(不動産以外)を営んでいた場合、遺族がその事業を引き継ぐことを条件に、その事業のために使っていた土地の価格は80%免除されます。不動産以外の事業というと、たとえば工場だったり、商店だったり、事務所だったりに使っている宅地のことです。
P189 ほとんどの場合「相続税額よりも税理士報酬のほうが高い」
1億円程度の相続資産ならば、法定相続人が2~3人いれば、相続税の総額は100万~200万円程度で収まります。にもかかわらず40万~100万くらいの税理士報酬を払わなくてはならないのです。
P193 税務署を徹底的に使いこなそう
「相続税の申告を自分でしようと思っている。申告書のつくり方を教えてほしいので、相談に行きたい」 ⇒ 税務署で「申告書の下書き」までやろう
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Posted by ブクログ
ネタバレ元国税調査官の書いた土地と財産の扱い方の歴史解釈。今までは、領収証の話など仕事上の知見を生かした本が中心だったようだが、今回のこれは、日本人の土地の捉え方に関する画期的な著作。
要は、テーマ別日本史なのだが、元国税調査官が、徴税の歴史を振り返ったところに、オリジナルの視点がある。
結局、土地と財産の関係は、為政者と民の間の関係と言える。
土地は、国有か私有か
財産を、国はどう取り上げるか。
政権が、どれくらい中央集権的かによって上記が決まってくるが、実は、大和朝廷が、その意味で最も際立ったこと、つまり土地の私的所有の禁止を行ったというのは、興味深い。 -
Posted by ブクログ
「おひとりさま」と言っても独身者だけではなく、既婚の場合でも、死別、離別によりいずれはひとりになることから、結論としては本書は全ての高齢者および高齢者予備軍向け老後対策本ということができる。
まずは、「高齢単身者の超厳しい現実」からはじまり、「とにかく所得と年金を増やせ」、「単身者こそ相続対策を怠るな」、「終の棲家をどうしますか・」、「賢いダウンサイジングで生活防衛」、そして最後には「生活保護は恥ずかしいことではない」まで、元国税調査官の著者らしく金銭面を中心とした老後対策をコンパクトに、かつ分かりやすくまとめてある。
中でも興味深かったのは「足りない5万~8万を稼ぎ出せば老後は安心」、「確定拠出年金を使いこなそう」、(年金の)「繰り上げ支給と繰り下げ支給の長所と欠点」、(住居の)「一生賃貸生活は老後破綻への入り口になりかねない」といった箇所。
それぞれの内容は本書をお読みいただきたいが、いずれにせよ、困らない老後のための自衛の知識を得るためにも、40代後半以上の方々はぜひ本書を読んでおいていただきいと思った次第。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ公共工事にはコンコルドの誤謬が生じやすい。
行動経済学から、返報性の原理、譲歩的依頼法。
協力関係を築くことの難しさ=囚人のジレンマ。
都会は、囚人のジレンマそのもの。簡単には協力しない。田舎は無制限のゲームだから親切になりやすい。
ネットの世界では囚人のジレンマのように攻撃的になりやすい。顔が見えない知らない人相手だから。
税務署への密告は大半は身内=嫉妬心を隠せない。嫉妬心は損得勘定を超える。自分が損してでも、嫉妬した相手を貶めたくなる。
ナッジ理論の悪用=解約月を限定する、解約を電話のみにするなど。
自信過剰の法則=ほとんどの人は自分の評価を高く見積もっている。
アンエンガーの商品選択の法則=選択肢が多すぎると買えなくなる。ジャムの法則。間違った選択をして後悔することを避けようとする。
プロスペクト理論=儲けより損失を重要視する。
ハロー効果=最初の印象を持ち続ける。同じ学生の論文を続けてみない。最初の論文の印象に引きずられるから。
悪貨は良貨を駆逐する。=貴金属貨幣だったから。
アメリカの50セント銀貨は銀90%だったものを40%に落とした。旧通貨は溶解された。さらに銀がほとんど入っていない50セント硬貨が発行され40%の銀貨も鋳つぶされた。
世界では人口爆発中。
シャハトの経済理論=すべての局面に通用する経済法則などない。資本主義的経済方法がない社会主義経済はない、階級間の社会主義的協調のない資本主義も存在しない。
経済に一人勝ちはない。
シュンペーター=技術革新による景気の波を主張した。
20250508再読
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無制限にゲームが繰り返されると相手と協力するようになる。ネットの世界では、一回きりの囚人ゲームだから攻撃的になる。
脱税の発見は税務署への密告情報から。
進化ゲーム理論=最後通牒ゲーム。人間は合理的ではなく、嫉妬深い存在。
リチャード・セイラーは相田みつをのファン。「そのうち そのうち べんかいしながら日が暮れる」
人は自信過剰な存在。自分の評価よりも実際の評価は低い。
人は選択による失敗を嫌う=選択肢が多いと選択できない。
神の見えざる手は、独占を批判した中で出てきたもの。なんでも自由にすればいい、という意味ではない。何もかも自由にすべき、とはいっていない。むしろ道徳は前提にあった。
下層の人が大部分であり、その人達が豊かになることは社会としていいことである。独占を批判したが、経営者にはモラルを求めた。
ヨーロッパの間接税は、贅沢品と生活必需品の税率が違う。
資本主義の名前は社会主義者がそう読んだから。資本家の世界を想定している。現在の経済システムは自由主義経済というべきもの。
共産主義は、効率的ではないが、崩壊した原因は貧富の格差にある。人は嫉妬の生き物=他人より多く欲しがる。
ケインズ理論では、不況時には公共事業を行う、であってのべつ幕なしに行うものではない。
神の見えざる手は拡大解釈されて、何でも自由なら解決すると思われていた。しかし失業は解消しないのでケインズの理論が必要になった。
慢性的な不況のときに財政投資は効果はない。むしろ規制緩和による構造改革で新しい産業を生み出す必要がある。日本のバブル崩壊後の姿。
金本位制に反対した=資産価格が安定するので金持ち優遇政策。
ケインズのテーマは失業をなくすこと。
アメリカの50セント硬貨は製造されているが使われていない。
リカードの比較優位論は、実際には成り立たない。低コストで生産できるものは、効率が悪いからと言って輸入はしない。
シャハトの経済理論
自由主義も共産主義も盲信するものではない。いいとこ取りをする=戦後の世界経済の目標。
黒字ばかり続けている国は豊かにならない。外貨は増えるが剤は減る。貿易黒字は、国の物価を上げるだけ。もらった外貨を使わなければ豊かにならない。
失業こそが悪だが、現代は経済成長のために失業を増やしてしまう経済政策が行われることもある。
渋沢家は、GHQの調査では財閥に当たらないとされたが、世間が納得しないであろう、という理由から株式などを手放した。
経済思想は、検証方法がないので極端な思想が流行りやすい。
ゴールドスミス・ノート理論=金匠が実際の金の数倍の金の預り証を発行して紙幣として流通させた。預り証のことをゴールドスミス・ノートという。
お金が社会に出るのは、誰かが借金するから。社会のお金は本を正せば誰かの借金。
借りたほうは利子をつけて返す。そのためには、経済が成長せざるを得ない。みんなが借金を返すと不況になる。借金を増やし続けなければならない。拡大再生産が必要。
マネタリズム=新自由主義=経済はすべて自由にしておくべき。貧富の差はトリクルダウンで行き渡るはず。
東西冷戦の集結が、自由主義を必要以上にもてはやした。大きな誤解。
グラス・スティーガル法が骨抜きになった。その結果リーマンショックがおきた。
MMT=自国通貨建て債券を発行している国は、財政破綻は気にしなくていい。
誰かが借金しないと通貨が社会に流れない。増え続ける必要がある。MMTの根拠になるかもしれない。
公共工事で間接的に雇用を増やすよりも、直接雇用を増やしたほうが効率がいい。
インフレに注意していればいい、のは確かだが、インフレになったときに借金をやめられるか。
ビットコイン。
安全性に大きな問題。実際の流出事件を食い止められなかった。孫正義もビットコインで大損した。
ピケティ。
1990年を契機に貧富の差が進んでいる。共産主義の崩壊は、貧富の差が大きかったから。所得税や相続税の累進性の強化。世界的な資産税の強化。 -
Posted by ブクログ
経済学のトリビア知識やエピソードをちりばめた本である。「経済理論」と言うほど硬くはなく「教養」と言うほど高尚ではない。気軽に読めて「経済」が身近に感じられる本。
現在の社会の政治経済を考察するためには、やはりある程度の経済学の知識は必要不可欠と思う。本書のようなわかりやすい経済学周辺知識は、小生のような一般ピープルにちょうど良いレベルとも思えた。
とりわけ「貿易黒字と豊かさ」についての考察はもっと世に知らしめるべき。貿易黒字が国の利益のような誤った見解は、トランプだけでなく未だ世の中に多い。国家経済の目的は一部企業の利益増大ではなく、国民の豊かさの追求にあることを原則に振り返って認識できる本である。 -
Posted by ブクログ
本書は「相続資産が3600万円以上ある方に向けて」書かれた本です。相続なんて自分には関係ないと思っていても、該当する人も多いようですね。
しかし該当しても「申告して、結局、納税額ゼロ」のケースも多いようです。本書はその具体的な事例をわかりやすく説明してくれます。
また相続税の税額よりも「税理士の報酬」が高くなる場合があるようです。結局、多くの人に効果的な「相続税対策」は「自分たちで相続税の申告書を作成すること」を勧めています。もちろん具体的な、方法も教えてくれます。
著者の大村大次郎氏は元国税調査官です。退職後はビジネス関連を中心としたフリーライターとなっています。別のペンネームで30冊を越える著作を発表しているとのこと。
本書は、成人した方のあらゆる世代の相続の仕組みを知らない人が対象になると思います。ゲームのチュートリアルと同様に読んでおけば別の解説書が読みやすくなります。
僕も「相続時精算課税」の使い方を他のマニュアル本で読みましたがピンときませんでしたが、この本を読み納得しました。今の僕には不要ですが知っている事は大事です。わりと平易に書いており相続の導入としては優れています。