大村大次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的に今年が住宅ローン控除の初年度となることから確定申告についての情報を集めようとアンテナを張っていたところに、やたら日経新聞の広告欄で掲載され目についたため購入してみた。節税マニュアル的なものは雑誌の特集なんかで十分だとは思ったものの、丁寧な図解やかわいらしいキャラクターの説明よりも、小難しい文章の方が僕自身の性に合っているとの判断は、半分正解。半分予想外。
著者の大村氏は、元国税調査官として10年間の勤務経験のあるいわゆる税金徴収の本家本元。そんな彼が語る“税務署職員がやっている節税対策方法”これが本書の売り。「あんなことやこんなことで税金の還付が受けられますよ!」をこれ見よがに列挙しているあたりそこらに出回っている雑誌の特集となんら変わりはない。このあたりは想定内。とっておきの情報であるかの如くふるさと納税について言及しているものの、これも既にお昼のワイドショーで確認済み。大した新鮮味はない。が、だからと言って僕自身が自分の支払い税金がいくらであるかを知っている訳ではなく、いくらになるかの計算式を知っている訳でもないため、その情報が“有用or無用”の評価を下す権利は持ち合わせていない。
税金について無知な人間が、「あ、これは雑誌で見たことあるもんね!」とドヤ顔したところで、その書籍の評価を著しく下げるわけにはいかないのである。当然、雑誌で得られる知識ですよ!と言いながらも雑誌に載っている知識すらも知らない僕ですから、随所に参考となるアドバイスがちりばめられていた。その一つ一つをここで紹介しても仕方がないことなので、備忘録も兼ねて、次年度の確定申告に向けた僕自身の動き方を記載してみる。
1. ふるさと納税には3万円くらい使う。なるべく付加価値的かつ日常的な特産品を頂戴する。
2. 実の従兄弟の子供や祖父母の兄弟から嫁の叔父叔母まで、年収158万円以下(65歳未満の場合は108万円)で誰の扶養にも入っていない人を見つけ扶養へ加える。
3. 民間の個人年金保険、介護医療保険にそれぞれ8万円/年、加入する。(還付金を利回りに含めればこんなに率の良い金融商品はほかにない!らしい)
4. サラリーマン交際費(特定支出控除)を利用するため、通勤費、仕事に関わる書籍代、取引先との飲み会代、資格取得費などで年間70〜100万円くらい使っているかを確かめる。
5. 医療費控除マスターになるべく、全ての診療記録を保管、“予防ではなく治療”のための市販の風邪薬、栄養ドリンク(医薬品)、シップなどを購入した際の領収書も取っておく。
6. 掛かりつけのドクターから“温泉療養指示書”をもらい、全国にある温泉療養施設(18か所)のいづれかを利用する。その際の交通費も領収書を取っておく。
これくらいだろうか。尚、上記については真に控除の適用条件に該当することが大前提だ。まぁ、これだけ必死に一年間節税対策を行ったとしても、住宅ローン控除には遠く及ばず、労力に見合う還付を得られるのか甚だ疑問ではあるが、銀行員という職業柄、人様のキャッシュフロー、支払税金に対してとやかく言わせてもらっているのだから、『面倒くさい』で片づけて良いこともない。
ともあれ、おかげさまでサラリーマン確定申告については本書の知識のみで十分にファイナンシャルプランナーなる方々と対等(もしくはそれ以上)に語ることが出来る知識を得られたのではなかろうか。税務署にしろ保険の営業マンにしろ、その商品に対してこちらが“知恵”を有していない場合、それは“客”ではなく“カモ”に違いない。本書は僕を“カモ”から脱却させてくれた。。。のではなかろうか。少なくとも税務署にとって“ネギ”では無かったことは確かだ。 -
Posted by ブクログ
2018年GWの大掃除で部屋の隅から発掘された本ですが、読破していたようです。昨年末に出版された本で、今年の初めに読んでいました。タイトルは過激なのですが、この本の著者の大村氏(元国税調査官)は、今までに税務関係のわかりやすい解説本を何冊も書かれてきた方なので、読んでみることにしました。
アメリカにおいて軍需産業が大きな力を持っていることを考えると「平和」よりも「戦争状態」を好むことは理解できますが、本当にこういうことを進めてよいものでしょうか、疑問に思うところがあります。
いつまでも地球人通しで争っていて大丈夫なのか、もう少し別の見方ができないものか考えさせられました。
以下は気になったポイントです。
・アメリカでは、軍需産業だけじゃなく、金融業・製造業・農業・エネルギー産業も、あらゆる産業が実は軍事によって支えられている(p4)
・トランプ大統領は大統領に就任したときに、ある事実に気付かされたはず、アメリカ経済の中枢は軍事力である、もし軍事力を弱めれば、アメリカ経済は根本から崩壊する(p23)
・アメリカが世界一の経済大国というのは、経済取引の額が世界で一番大きいということだけ、取引額が大きいのと、経済力がある(儲かっている)というのは別の話(p27)
・日本の株が跳ね上がったのは、金融緩和の力、日銀がお金を大量に垂れ流したので、おのお金が行き場を失い、株価に流れただけ、日銀が意図的に株式市場にお金を流した(p30)
・ギリシアの財政赤字の規模は、300億ドル程度で、アメリカの0.15%(20兆ドル:2600兆円)、8兆ドルの対外純債務(対外債務:18兆ドル)(p31、33)
・トランプ大統領を支持したのは、都会のセレブでない、得票率においてニューヨーク・マンハッタンでは10%、ワシントンでは4%、支持したのは「地方の白人」=取り残された人、と呼ばれる中間層以下の生活をしている、アイオワ・ウィスコンシン・オハイオ・ペンシルバニア・ミシガンなどのラストベルト(p39)
・オハイオ州では、1990年には製造業労働者が104万人いたが、2016年には69万人にまで落ち込んだ、大都市では白人比率は30%前後だが、地方の製造業地域は8-9割(p41)
・TPP離脱はトランプのみならず、ヒラリー候補も示唆していて、いずれTPPから離脱することになっていた、アメリカが輸出力で他国に負けるようになってきたから、その理由として、1)ドイツ日本などの発展、2)巨額の軍事費(p46、47)
・1960年代、アメリカは深刻な対日貿易赤字に苦しむようになり、繊維製品の自主規制を求めた、自由貿易を世界に訴えてきたアメリカとしてはメンツ丸つぶれだが、背に腹は代えられなかった、当時は日本以外の国との貿易では収支はプラスマイナスゼロであった(p53、55)
・中国は1979年に経済特区を設定、その後拡大して、1986年までに14都市が「経済技術開発区」=経済特区よりもさらに自由度のました地域で外国企業の税制優遇もある(p58)
・中国は、他国企業のお金を使って、急激な発展をした、中国は場所と人材を提供するのみ、これは欧米、日本などの先行資本主義国の発展方法が異なる(p59)
・アメリカの借金がこれほど膨れ上がっているのに、アメリカ経済が破綻せず、いまだに世界に君臨できるのは、基軸通貨というマジックがあるから(p69)
・第二次世界大戦後、現在まで一度も戦争に参加しなかった国は、国連加盟国のなかで8か国のみ、」アイスランド、フィンランド、スイス、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ブータン、日本(定義によっては、ジャマイカ、オーストラリアが入る)(p81)
・アメリカが所有している金(40兆円程度)で、8兆ドルという純債務は払えない、20分の1にもならない、金本位制であればとっくに破産している、なのでドルの信用を得るかわりに、ドルに代わる基軸通貨がでてこないように全力を傾けた(p83、91)
・第二次世界大戦後、イギリスとフランス(植民地保有の1位、2位)はアメリカに支援(各々38億ドル、10億ドル)を求めた、了承する代わりに、ブロック経済の解体(市場開放)を求めた、欧州諸国はアメリカの農産物、工業製品を買わなければならなかったので、アメリカが自国の製品に補助金を出したようなもの(p99、100)
・西ドイツにとってルール工業地帯の連合国管理は大きな重石であった、そのときにフランスに持ち掛けられたのが、欧州共同体計画(EUの原型)であった、これはアメリカとイギリスを除いた西欧による管理であった、シャーマン外相の提案は、ルール工業地帯だけでなく、6か国全体の鉄鋼・石炭業の共同管理であった(p105、106)
・911の前にはテナントはガラガラの状態であった、あまりに引っ越しが多いのでなにかあるんじゃないかという噂が起こっていた、そしてツインタワー以外にも、7号棟と言われる47階建てのビルが倒壊した(p127)
・世界貿易センタービルには、金融機関が多数入っていて、4000人のユダヤ人が勤務していたが、そのほとんどが当日は欠勤していた、安息日ではなく普通の日であったにもかかわらず、ユダヤ人犠牲者はいなかった(p136)
・ワシントン・リヤド密約とは、アメリカのルーズベルト大統領と、サウジアラビアの初代イブン・サウド国王で行われた、アメリカは共産主義からアラブ諸国を守る代わりに、アラブ諸国がアメリカに経済的恩恵(石油取引はすべて米ドル)を与えるという約束である、それを破ったのが、2000年9月24日にイラク・フセイン大統領が行った(p151、153)
・市中に出回っているお金は、利子分が常に不足している、貯蓄として貯め置かれるとなるとさらに不足する。資本主義経済というのは、誰かがお金を借り増し続けなければ(中央銀行が融資をして)回っていかない構造である(p189、190)
・ビットコインがこれまでの発券銀行と大きく違う点は、ビットコインは融資で流通しているわけではない、製造された時点で、貨幣としての価値を持たせている。しかしビットコインはこれ以上広がらないだろう、一部の人間が濡れ手で粟で大儲けしているから、しかし、融資という形ではなくても通貨は流通する、ということを体現した点では大きな意味があった(p197)
・日本の対米貿易黒字は、日本全体額を上回るもので、日本はアメリカを除いた貿易収支は赤字だが、対米の黒字で賄っている、日本経済はアメリカへの輸出で保っている
2018年5月6日作成 -
Posted by ブクログ
江戸時代は四分六といって公が4割取り、6割が民に残る感じだった。実際にはもっとゆるくて3-7くらいだった。
しかし現代のサラリーマンは、所得税1割、住民税が1割、社会保険料3割(会社と半々)と半分とられてるという。
半分ってヤクザかい…!と思った。
本書では、課税対象とならない部分を充実させて、課税対象を減らす方針を推奨している。
例えば同じ給料カットなら、福利厚生のカットより基本給を下げる方が、会社側と労働者側の両方得するという。
借り上げの社宅ならそのほとんどが非課税にできるし、食費、レジャー費などでうまく支払うことで節税できる。
外資系企業はこれをうまくやっているので参考にしつつうまく節税して、実質の所得をあげよう!という話に続く。
読むと結構目から鱗な本だった。