大村大次郎のレビュー一覧
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起業したいと思っていたわけではありませんが、会社の同僚との雑談の中で「事業主だったら中古の良いクルマを乗り継いで節税できる」みたいな話についていけず、起業について簡単に書かれていそうな本書を購入。
自動車の耐用年数は6年ですが、中古車の場合は購入時点の残りの耐用年数で取得原価を割って経費にできるので、高級中古車が売れているみたいです。
そのほか、正規の帳簿が必要だが有利な青色申告と簡易な記帳でよい白色申告の違いや、個人事業主(フリーランス)と会社(法人成り)の違い、各種税務申告についても知らない知識をたくさん得られました。
会社にかかる税金は法人税をもとに決められるので、まず法人税を節約する=費用を増やすことが重要だそうです。日本の会社全体の7割は利益が出ていないという話は驚きました。 -
Posted by ブクログ
何となく独立に興味があり個人事業主のお金に関する本を探していて読みました。
フリーランスのお金に関する本は何冊か読んでいるので個人事業主向けの内容で目新しいものはあまりありませんでした。
経費に絞って書かれている分、他の本の様に開業時の手続きや青色申告など書き方を図解付きで教えてくれたりはしないのでフリーランスのお金周りを知りたい人は2冊目に読む感じでいいと思います。
一方、会社で経理をやっていてそこそこ発言力のあるポジションの人には面白いのかもしれないです。企業の節税方法ってこんなにあるんだ。人員不足の昨今、企業が福利厚生に力を入れる理由が分かる気がしました。 -
Posted by ブクログ
多くの人がかかわるであろう税金について網羅的にまとめられている。
タイトルの通り、表として一般的な知識だけでなく、裏側の実情だったり、裏技みたいなものも載っていて非常に勉強になる。
ただ、広く浅くのことしか書いていないので、例えば、実際に確定申告をしようと思ったときにどうしたらいいのかとか、フリーランスは結局どうやって節税すればいいのかなど、少し踏み込んだ部分はあまりよくわからない。
個人的にはフリーランスの確定申告や節税方法が知りたかったのでそこはよくわからなかった。
とはいえ、あらゆる税金について概要が書いてあるので、そもそもどんな税金があるのか、控除ってなに?みたいな税金初心者に対しては、非常におすすめな本。
これで全体的に学んで、そこから必要な部分を掘り下げていけばいいと思う。 -
Posted by ブクログ
元国税官僚の著者による、徴税システムから世界の歴史を紐解く面白い試みであった。
封建的な徴税請負人制は国の滅亡に必至であることなど、徴税システムに関し日本も含め古今東西恒久的な法則があることを主張している。
第一次大戦以降は貿易や国家間決済に題目を移し、ケインズの「バンコール」構想を紹介しつつドルを主軸通貨とすることの不自然さを説いている。
末尾で、タックスヘイブンの台頭による各国の徴税システムの歪みを指摘し、「現代はフランス革命前夜に似ている」と説く。本著は2015年の執筆で、それ以降パナマ文書の流出等を契機として是正が図られているところである。世界的な徴税システムが変化しつつある現況において、著者の最新作にも当たりたい。 -
Posted by ブクログ
日本の社会インフラ、医療、経済、貧富の差、少子化問題等について、世界各国とランキング形式で考察した本。
バブル崩壊、2000年代から世界における日本の位置付けが増々低下している。経済的には、未だトップランクを維持しているものの、インフラ、医療、教育等は先進国で最低レベル。アジアでも韓国や台湾よりも下位という状態だ。
原因は、景気が良かった時代にお金の使い方を誤った事、将来に向けての投資をして来なかった事、他国の状況への関心の薄さ(凄い日本と自画自賛)等々。政治が現在の問題にばかり気を取られて、将来を考えてこなかった事も一因なのだろう。
先進国最下位と言われても、そうなのかと思うが、アジア各国よりも下位と言われるとインパクトがある。(アジアでの先進国という優越感が損なわれるせいかも)
この傾向が続くと、日本は経済大国に復活することはなく、過去の資産で細々と生きていく国になっていくのかもしれない。 -
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ネタバレ政府債務が多く少子化が進む。日本はダメな国、という論点がある一方、「日本は世界から尊敬される国」という本も多い。一体、どっちが正しいのか。
著者の大村氏は感覚に頼ることなく、統計でその姿を浮き彫りにする。
日本の製造業が弱くなったのは海外に製造拠点を移したから。その上、賃金が上がらず、貧富の差は開いた、という指摘はうなずける。
日本経済の状況はなかなかひどいがこの後どうかじ取りをしていくのか。日本という国が今後立ち上がれなくなるように、少子化という足かせをはめられたのかも、と思うほど厳しい状況だと思う。
アメリカで中流層が搾取され、すっぽり中流層がいなくなった時期、アメリカで自己啓発本がブームになった、と聴いたことがある。苦痛の多い暮らしを送る人々に読む麻薬を与えたのか、と思った。今の「日本はすばらしい」論も同じ構図かもしれない。ひどくなる一方の日本。その絶望を少しでも和らげるために、「日本は世界一」という書籍が売られるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
本書を読んで、日本という国は決して洗練された民主主義国家などではなく、力で幅を利かせる顔役が跋扈する、原始集団だったのだな、ということを妙に納得した。それは諸外国が洗練されている、というのともちがうんだ。たぶんね、そこに至るにはどの国にも歴史があり、うまくいったりいかなかったりを繰り返して今がある。顔役が跋扈する原始社会というのは、べつに揶揄しているわけでもなく、一面ではどの国でもそうなのだと思う。ただ、そこを日本人は、少なくとも俺自身はもう少しあるべきものに沿って、それぞれのポジションにいる人ががんばっていて、支え合っていると思ってたんだけどね。そういうものが全否定されたわけではないものの、あくまで部分的だったのだね。
日本のGNPが下がり、労働生産性が低いのは、起業が工場を海外に移転したから。その結果、技術が海外に流出し、国内の賃金は安く据え置かれた。そのあたりは、90年代以降の経営者、そしてそれを後押しした為政者の間違いだろう。
こうすればこうなる、ということが、数字を使ってわかりやすく説明される。けっこう説得力あったな。役人の天下り先となる特定法人と開業医を病巣の中心としてあげてはいたけども、それだけではないだろう。
自分自身が考え、生きのこる算段をしていかないとね。 -
Posted by ブクログ
お金は色々な意味で好きだし経済をもうすこししっかり勉強したいけれど、経済の本を読んでも、基礎知識が無くてほとんどついていけない。(というよりつまらなく思う)
そんな経済音痴のワタシでも判る程度に噛み砕いて、昨今の世界情勢を経済の動きから解説してくれる本。
普段から、グローバルなニュースに注目している方にはひょっとすると物足りない内容なのかもしれませんが、そうでもないその他大勢の方には、「え?そうだったの」と新たな発見も多いかと。
例えば、中国の新疆ウイグル自治区の問題は、圧倒的な国土と人口を持つ漢民族による少数民族に対する弾圧のように思い込んでいましたが、実際、圧倒的なのは人口比(漢民族が92%、その他8%)であり、国土の方は逆に65%が漢民族以外の少数民族による自治区で占められているということが示されます。
「ファクトフルネス」じゃないですが、中国という大国に対する思い込みがあると、事実関係がわかりにくくなる。
実際のデータを見ると、中国が少数民族を経済的に抑え込もうとする、必然的な理由が見えると本書は教えてくれます。
一般的な新書のボリュームということで、前提知識もそれほど必要なく、アメリカと中国の最近の危うい関係や、世界地図の大まかな形(もう少し踏み込むと地政学)、中東のいざこざのざっくりとしたニュースなんかが頭に入っていれば、それなりに理解できる内容です。それでも、普段日本国内のニュースにしか触れる機会の無い人には、新鮮な切り口ばかりで刺激にはなるでしょう。