大村大次郎のレビュー一覧
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何となく独立に興味があり個人事業主のお金に関する本を探していて読みました。
フリーランスのお金に関する本は何冊か読んでいるので個人事業主向けの内容で目新しいものはあまりありませんでした。
経費に絞って書かれている分、他の本の様に開業時の手続きや青色申告など書き方を図解付きで教えてくれたりはしないのでフリーランスのお金周りを知りたい人は2冊目に読む感じでいいと思います。
一方、会社で経理をやっていてそこそこ発言力のあるポジションの人には面白いのかもしれないです。企業の節税方法ってこんなにあるんだ。人員不足の昨今、企業が福利厚生に力を入れる理由が分かる気がしました。 -
Posted by ブクログ
多くの人がかかわるであろう税金について網羅的にまとめられている。
タイトルの通り、表として一般的な知識だけでなく、裏側の実情だったり、裏技みたいなものも載っていて非常に勉強になる。
ただ、広く浅くのことしか書いていないので、例えば、実際に確定申告をしようと思ったときにどうしたらいいのかとか、フリーランスは結局どうやって節税すればいいのかなど、少し踏み込んだ部分はあまりよくわからない。
個人的にはフリーランスの確定申告や節税方法が知りたかったのでそこはよくわからなかった。
とはいえ、あらゆる税金について概要が書いてあるので、そもそもどんな税金があるのか、控除ってなに?みたいな税金初心者に対しては -
Posted by ブクログ
元国税官僚の著者による、徴税システムから世界の歴史を紐解く面白い試みであった。
封建的な徴税請負人制は国の滅亡に必至であることなど、徴税システムに関し日本も含め古今東西恒久的な法則があることを主張している。
第一次大戦以降は貿易や国家間決済に題目を移し、ケインズの「バンコール」構想を紹介しつつドルを主軸通貨とすることの不自然さを説いている。
末尾で、タックスヘイブンの台頭による各国の徴税システムの歪みを指摘し、「現代はフランス革命前夜に似ている」と説く。本著は2015年の執筆で、それ以降パナマ文書の流出等を契機として是正が図られているところである。世界的な徴税システムが変化しつつある現況におい -
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日本の社会インフラ、医療、経済、貧富の差、少子化問題等について、世界各国とランキング形式で考察した本。
バブル崩壊、2000年代から世界における日本の位置付けが増々低下している。経済的には、未だトップランクを維持しているものの、インフラ、医療、教育等は先進国で最低レベル。アジアでも韓国や台湾よりも下位という状態だ。
原因は、景気が良かった時代にお金の使い方を誤った事、将来に向けての投資をして来なかった事、他国の状況への関心の薄さ(凄い日本と自画自賛)等々。政治が現在の問題にばかり気を取られて、将来を考えてこなかった事も一因なのだろう。
先進国最下位と言われても、そうなのかと思うが、アジア各国よ -
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ネタバレ政府債務が多く少子化が進む。日本はダメな国、という論点がある一方、「日本は世界から尊敬される国」という本も多い。一体、どっちが正しいのか。
著者の大村氏は感覚に頼ることなく、統計でその姿を浮き彫りにする。
日本の製造業が弱くなったのは海外に製造拠点を移したから。その上、賃金が上がらず、貧富の差は開いた、という指摘はうなずける。
日本経済の状況はなかなかひどいがこの後どうかじ取りをしていくのか。日本という国が今後立ち上がれなくなるように、少子化という足かせをはめられたのかも、と思うほど厳しい状況だと思う。
アメリカで中流層が搾取され、すっぽり中流層がいなくなった時期、アメリカで -
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本書を読んで、日本という国は決して洗練された民主主義国家などではなく、力で幅を利かせる顔役が跋扈する、原始集団だったのだな、ということを妙に納得した。それは諸外国が洗練されている、というのともちがうんだ。たぶんね、そこに至るにはどの国にも歴史があり、うまくいったりいかなかったりを繰り返して今がある。顔役が跋扈する原始社会というのは、べつに揶揄しているわけでもなく、一面ではどの国でもそうなのだと思う。ただ、そこを日本人は、少なくとも俺自身はもう少しあるべきものに沿って、それぞれのポジションにいる人ががんばっていて、支え合っていると思ってたんだけどね。そういうものが全否定されたわけではないものの
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お金は色々な意味で好きだし経済をもうすこししっかり勉強したいけれど、経済の本を読んでも、基礎知識が無くてほとんどついていけない。(というよりつまらなく思う)
そんな経済音痴のワタシでも判る程度に噛み砕いて、昨今の世界情勢を経済の動きから解説してくれる本。
普段から、グローバルなニュースに注目している方にはひょっとすると物足りない内容なのかもしれませんが、そうでもないその他大勢の方には、「え?そうだったの」と新たな発見も多いかと。
例えば、中国の新疆ウイグル自治区の問題は、圧倒的な国土と人口を持つ漢民族による少数民族に対する弾圧のように思い込んでいましたが、実際、圧倒的なのは人口比(漢民族が9 -
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1859年に、アメリカのペンシルバニアで世界で最初の大規模油田が発見された。その後、アメリカは各地で大規模油田を発見・開発し、世界最大の石油産出国となった。第一次世界大戦では、戦闘機や戦車、潜水艦が導入され、それらの動力として石油が用いられたが、連合国側の石油のほとんどをアメリカが賄った。
1945年2月、アメリカのルーズベルト大統領とサウジアラビアのイブン・サウド国王は極秘会談を行い、サウジアラビアは石油取引の決済を全てドルで行い、アメリカはアラブの王国が他の国や勢力に脅かされた場合は、軍を出動させて守るという確約をした。
東西冷戦中のアメリカは、軍備増強と西側陣営内の国々への支援などで -
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ネタバレ元国税局調査官の著書だけあって税金の記述が詳しい
・月12万円を収入が下回ったら下回った分だけ生活保護費が貰える。夫婦2人18万円
・生活保護受給者になると
社会保険料が全額免除(掛け金不要)
医療費不要、住民税不要、固定資産税不要、NHK受信料
お金は半月分の生活費しか持ってはいけない。車も持てない(条件有り)、生命保険も解約必要 家は持てる
申請するのは、家賃を払えなくなった時がベスト(住民票)
・定年1年目に海外に住めば住民税を払わなくていい
・大学で格安の生涯学習セミナー開催 一流の講師
・主要国の個人所得税負担 日本は極端に少ない
7.2%という数字はまやかし。アメリカ裕 -
匿名
購入済み読んでよかった
副業でそれなりの稼ぎがあったので、確定申告をする際にこの本を読みました。
やはり払う税金はできるだけ減らしたいので、多少スレスレなところもありますが、税務署目線でのセーフなラインというのを把握して、うまく節税ができました。