大村大次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
令和初の夏休みの部屋の片づけをしていて見つけた本です、記録によれば昨年(2018)末に読み終わっていたようです。過激なタイトルが付けられていますが、私は「私の知らない」というように解釈しました。
金持ちが悪いのではなく、金持ちは「お金」を大切にするので、それを税金などで取られるのを、法律に従って少しでも少なくしようと努力している、とも考えられます。お金持ちというと、日本ではあまり良いイメージではないようですが、お金や資産を大事にすることはい見習うべき姿勢と思います。
私がどの程度、この本に書かれている内容を活用できるかは不明ですが、元国税調査官で、私も多くの本をすでに読んできている大村氏の本であるので、いい加減な内容では無いと思いますので、参考にしたいです。
以下は気になったポイントです。
.・巷に流れている金持ちになれる方法は99%役に立たない、資産を激増させている人々は、まったくそれらを読んでいない。別の理由で金持ちになっている、それは普通の人ではけっして真似ができる内容ではない(p17)
・投資で素人が大儲けすることはほとんどない、年間収益率が5%を上回れば相当な凄腕と呼ばれる(p22)
・日本のミリオネアは200万人とされているが、その中で新興企業の社長の占める割合は1%にも満たない、今の日本では新興企業が全く育っていないから。既得権益と規制があり新規参入はとても難しい(p24、28)
・億万長者の激増を隠すために、長者番付は廃止された(p36)
・地主さんの大半は、農家(元農家を含む)である、農家が自分の土地(農地)を宅地化し、マンションなどを建てて不動産経営をしている。戦後の農地改革では、北海道以外の農家は最大3町歩(約3ヘクタール)の農地所有を許されている(p43)
・農家の場合、農地を自分の親族に相続させる場合「相続税猶予」という特典がある、農地を相続して20年間農業を続ければ相続税はゼロ、そのあとは農地をどうしても自由(p46)
・開業医の場合、再診料も大病院に比べて高く、特定疾患療養管理料(高血圧、糖尿病、がん、脳卒中など)を請求することができる。社会保険診療報酬の72%は経費で認められる。昭和29年当時、診療報酬を十分に払えなかったので、暫定的にその措置をとったが残されている。これを日本医師会が守ってくれている(p59、60、63、66)
・2017年に大幅改定された確定拠出年金は、税制優遇控除が大きく、掛け金はすべて課税所得から控除できる。しかし口座開設時、毎月の維持料、給付時にも手数料がかかる(p83、87)
・マルサは、資本金1億円以上の大企業に踏み込んだことはほとんどない、1億円以上の追徴課税が見込まれ、また課税回避の手口が悪質だった場合に入ることになっている(木)107)
・補助金の出る認可保育園をつくろうと思えば、一定以上の敷地を持ち、従業員は全員保育士の資格を持っている必要があり、給食設備を自前で必要となる。このハードルが待機児童問題の根源である(p141)
・共産主義が崩壊したのは、彼らの社会が平等だったからではなく、むしろ不平等だったから。労働者の平均所得の半額の最貧困層が、3576万人もいあた。貧困層と合わせれば35%(p168)
・財界は、消費税導入とともに法人税と高額所得者の大減税も働きかけ、これを実現させている。1997年の消費税増税は10兆円あったが、その全額が法人税と所得税の減税分で吹っ飛んだ(p177)
・ピーク時の1990年には780万台だった国内自動車販売数は、2017年には519万台まで、33%のダウンである。これは日本人の収入源が大きく関係している。
2019年8月18日作成 -
Posted by ブクログ
【ノート】
・たまたまアテネ書房で目にして。
・この辺りの知識、ほぼゼロだったので面白く読んだ。「キャバクラ代も経費にできる」「ジムやレクチャー費用は福利厚生費で」「旅行は研修費、ただし、レポートは作っておくこと」など。
・「領収書は宛名がないと無効」「接待費として認められるのは一次会までで、二次会なダメ」など、一般に信じられているものが実は全然そんなことはない、というのが分かったのも収穫。領収書すら必須ではない。いざとなって、とことん調べられるような状況になれば、あった方がいいんだが、「証明する義務はこちらではなく税務署サイド」というのが基本。もちろん、明らかに脱税行為、虚偽申告をした場合、それを証明されると、ペナルティとして追徴課税。
・書いているのが元税務官というのもあるが、「脱税の裏技」などではなく、会計の基本的な考えを示しつつ、払う必要のないものを、いい加減な税務官に騙されて払う必要はないよ、ということを教えてくれる本。 -
Posted by ブクログ
日本人の年収は世界有数の高さにもかかわらずその豊かさが実感できていない。理由は見えない税金が物価を押し上げ、日常生活を圧迫しているため。世界と比べれば異常といえるほど高い電気料金、高速道路、教育費用、社会保険料・・・・・日本人は税金に対しては敏感で、少しでも上げようとすれば強く反発するのに見えない税金には意外に鈍感。最大の元凶が90年代から2000年代にかけて増発された630兆円にのぼる巨額の公共事業。1000兆円にまで膨らんだ財政赤字は、重い足かせとなって日本の前途を阻んでいる。本書は見えない税金を可視化し、日本の社会に蔓延している閉塞感の払拭にヒントを与えてくれる。小なりといえども声だけはあげていかなければならないということ。
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Posted by ブクログ
就職し数年経つも積立以外全然貯金をせず給与明細も見ずに来たので、少し見直してみようと買った本。
前半は給与明細の見方と手取りを増やす方法・控除を増やす方法が書かれ、後半では社会保険の話になっていく。手取りの額と所得が大きく異なる概念なのはどこかで習った気がするが、金額にばかり囚われず福利厚生に目を向けるという考えは自分になかったのでためになった。
社会保険についても、年度末と年度初めに残業が増え4~6月の給料が跳ね上がっている状況なので、これも考えないといけない。
後半の社会保険については、結婚もしておらず親もまだ介護対象の年齢ではないので斜め読みになったが、必要な時が近付いたら戻ってこようと思う。
全体的に言えば現状使える手段は読んだ中で必ずしも多くなかったが、例えば国税庁のHPにわざと(?)分かりにくく載っている事項があるなど、税や社会保障の制度が単なる数値でなく顔として見えてきた。あくまで制度に興味を持つきっかけとしては、得た知識以上の収穫だった。