大村大次郎のレビュー一覧
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オンライン読書会に参加してパパ友のプレゼンがイマイチだったが気持ちがこもっており、「お金」と「戦国時代」の組み合わせが面白かったのでにて手にした本です
信長、家康、秀吉、信玄、光秀などが行ってきた「領土の治世」と「他国との戦い」について金銭面から、人物像、歴史的定説とは異なる著者独自の見解が語られていました。金銭面なので、因果が明確でロジックがきれいなものなのでとても説得力があります。
いつの時代でも、何かを為そうととすると、大なり小なり必要となるお金。
戦国時代でも同様で、租税、貿易、場所代、関所税などでの収入、
そして、部下への給料、普請(工事)、寺社への寄進、武器・弾薬、食費などの支出。
その隅々について効率的に制覇したものが、勝つべくして勝っています。
著者は、その制覇の仕方、勝ち方にもそれぞれの武将が知略をめぐらしながら、目指すべく姿と現状に合わせて進めている有様を描き出しています。
一般的に言われている、武将の面影、性格が著者の金銭面からの切り口によると全く異なる人物像が映し出されています。
戦国時代とはいいながらも、領土の経営、戦のための戦略、人心の掌握術など、現代にも全く同じようなことが描かれています。
戦国時代なので、その選択ミスが命取りになってしまうところが大きく違いますが、
その考え方、そのものは何ら変わらないことがよくわかり今でも十分に得るものがありました。
「失敗の本質」(中央公論新社)は、第二次世界大戦の組織論、金銭面、戦略論が
描かれていましたが、本書はその戦国時代版といったところでしょうか。
しかし、決して固い本ではなく、著者が元「国税調査官(マルサ)」なので、
歴史好きも相まって面白くそして、鋭い視点で描き出されています。
本書は、何かを為すには、大小関わらず気持ちも大事ですが、戦略的な金銭感覚と
お金の使い方が大事であることを思い知らされます。
お金の「もらう」のも、お金を「払う」のも、そこに気持ちを乗せることがいかに大事かと思わせてくれるる本でした。
戦国武将の新しい切り口を得たい人、戦略論好きな経営者、信長好き人にお勧めの本です。 -
Posted by ブクログ
国税局の役人から、経営コンサルタントに転じた著者。明治維新を経済、と言うより「金のあるなし」の観点から論じた本。維新の行動の背景に常に金に纏わる当事者達の悩みがついて回り(無論、それだけではないだろうが)、「金が無いから」こんな行動を取った、という分析が面白い。
締めくくりがよかった。明治維新とは、それまで既得権益を持っていた武士達がその権利を手放すことで世の中の仕組みを変えたのだ、と。そういう見方もあるなと感心したと同時に、正確には「既得権益を持っている武士階級を、持てなかった下級武士達が取っ払った」のではなかろうかと。
実際、維新後に経済的、また精神的(武士だったプライド)に恩恵に預かれなかった旧士族達が反乱を起こしている。
そう考えると明治維新というのはやはり革命だったのかもしれない。既得権益による理不尽を打破し、より良い世の中にしようとする人達による革命だったのだと。 -
Posted by ブクログ
土地の所有という観点から日本史を読み解いた本。通史とするために「土地と財産」としたのだと思うが、近世までは財産=土地であろうし、近代以降の土地と切り離された財産の記述は通り一遍な内容である。
本書全体の内容もそんなに目新しいアイデアがあるわけではなさそうだし、一般向けの入門書である事をいいことに記述の信頼性も今ひとつである様に思う。そうは言いつつも土地の所有という観点から日本史を通史的に記述するという試みは面白いし一読の価値はある。
その中でも、「江戸幕府の領地の広さが250年の平和をもたらした」という考え方は刮目に値しよう。
ヤマト政権は班田収受により、すべての土地を国有のものとしたが、自然災害、伝染病といった要因は班田収受を支える人口を削り、墾田永年私財法は富の偏在を許すこととなる。
頼朝は武士による支配を既得権益化したが、直轄領地の少なさが財政基盤を脆弱にし、日本全土を納めるだけの軍事力を持つことを出来なかった。鎌倉幕府に続く室町幕府同様であった。戦国の覇者織田信長はヤマト政権当時の中央集権制度の復活を目指したが、道半ばに倒れる。跡を継いだ秀吉は大判振る舞いで天下統一を成し遂げたが,そのために直轄地を多く持てなかった。最終的に家康が棚ぼた式に領地を増やし、それにより250年の平和をもたらしたのである。
現代の財産は直接土地と結びつくものでも無いのであるが、国の力は結局は土地の広さとそこからくる人口の多さに集約される。中国が領土に執着するのもそのためではなかろうか。 -
Posted by ブクログ
日本の会計史をざっくり理解するのに好適。会計と税と土地が密接な関係だったのがよく分かった。
意外感があったのは、“戦国武将”のイメージがある、三成と清正は豊臣家の会計官だったこと(とくに清正)。よく考えれば、戦争も武器やら食糧やらで、財源ないとできない。
信長は枡(ます)や単位を統一、秀吉は太閤検地を実施、家康は金、銀、銅の3通貨システムの構築と、よく比較される3人は、武将としてだけではなく、行政官としても優秀だったようだ。
もう一つ驚いたのは近江商人。明治以前の会計といえば、「大福帳」のイメージだが、江戸時代には複式簿記的な会計システムを持っていたとか。
元国税調査官の著者だけに税関係の記述も 厚い。戦前の徴税システムやら、終戦直後の財産税やら、国家が成熟する前の仕組みは今から見ると驚きばかりだが、「とれるところから取りやすい方法で」という意味では合理的だったのかも。
コクドの話など、最近の話は少し覚えがあることも。そうえば、最終的な利益は違わないのに、ライブドアの粉飾は大騒ぎになるのか不思議に思っていたことを思い出した。
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Posted by ブクログ
この本は昨年(2020)秋頃に購入して読んだ本だと記憶していますが、年末の大掃除で発掘したにもかかわらずレビューを書くのが遅れていた本の中の一冊です。
この本の著者、大村大次郎氏の本は今までに何冊か読ませてもらっています。元国税調査官であるので、お金をどうすれば残す(貯める)ことができるかのアドバイスは、書かれた当時の法律をベースに書かれていて大変に参考になります。もっとも法律も変わり続けているので、彼のアドバイスを参考にするには、永続的に彼の出版物を読み続けなければならないかもですね。
彼のアドバイスによれば、賢いお金のため方は、税法をよく理解して、取られ放しの税金をいかにして合法的に取り戻せるかにかかっているようです。
以下は気になったポイントです。
・現金や預貯金で1000万円用意しなくても、それなりに豊かな生活をする方法はある。将来もらえる年金を増やす、住居費を減らす、税金を減らすことでも、2000万円以上の価値を生むことはできる(p19)
・プロの証券トレーダーでも5%の収益を出せれば良い方である、素人ならば儲かっても1−2%程度、普通にしていれば赤字になる可能性もある(p23)今の時代は企業の業績に関係のないところで株価が乱高下する(p28)株は値上がり目的ではなく配当目的(貯蓄としての株)で購入するべき(p33)
・家族といえども自分の資産を誰かに贈与する場合は贈与税がかかるが、年間110万円までは無税で現金譲渡が可能である(p54)
・譲渡所得の短期譲渡(物を買ってから5年以内)の場合は、基礎控除を除いた「全額」が所得に加算されるが、長期譲渡は「半額」にしたものが加算される。長期譲渡で売却益が300万円出た場合には、基礎控除50万円なので、(3000-50)x50%=125万円が加算される(p59)
・ふるさと納税制度を使っている人はまだまだ少数派である、住民税控除を受けた人は、395万人でサラリーマンの1割にも満たない。この制度はざっくり言えば、自分の好きな市区町村に寄付をすれば、その寄付額に応じて返礼品がもらえる。寄付金は所得税、住民税から控除されるので実質の負担額は2000円で済む、返礼品は2000円よりも高額なことが多い(p80)還付金の限度額は、所得税・住民税割の額の1割が限度(p83)
・医療費控除となるものとして、視力回復のためのレーザー治療、これは全額が医療費控除の対象となる。また、近視改善が可能なオルソケラトロジー(角膜矯正療法)も控除可能(p115)日本の税制では、納税者が申告したことに関しては原則として認められる、税務当局は客観的に間違いを証明しない限り納税者の申告を認めざるを得ない、医療控除も自分で申告する限り、グレーゾーンはほぼ認められる(p120)
・持ち家の場合は何歳まで生きようと住居費の負担はあまり変わらない、借家の人の住居費=平均寿命までの家賃を計算されている(p157)お金の余裕があるときに家を持っておくというのは、非常に有効な貯蓄方法だと言える(p159)借家の家賃には、その家の購入費に大家の家賃が加算される、持ち家の方が有利になる(p160)
・年金を月1万円上乗せする代わりに、それを預貯金で準備しようとすればいくらになるか、500万円貯金するのと同じである。前提は、60歳から100歳まで月1万年を賄うには480万円必要だから(p183)
・厚生年金の加入期間が40年に満たないサラリーマンならば定年退職した後も65際になるまでの期間は、40年に達するまで国民年金に入ることができる(p188)付加年金という制度があり、追加して400円払うだけで、年に200x加入月数の年金額が生涯に渡ってもらえる制度がある。4年間加入したら年に9600円、一生涯もらえる、これは退職後にのみ加入できる制度である(p189)
・65歳未満の人は、公的年金を70万円以上貰えば税金がかかる、全ての人には38万円の基礎控除があるので、108万円までの収入には所得税はかからない。65歳以上の人は、それば158万円となる(p195)
2021年1月23日作成 -
Posted by ブクログ
さらっと面白く読めたが、学びは少ない。
税務調査員の心理について大きくかかれているので、自営業の人が税務調査を受ける前にさらーっと読むと良いと思う。
高額所得者の所得税を減らしたり、相続税、法人税を一貫して減らしている。対して低所得者層への税金は世界でもかなり高い。
税金があがると海外に出てしまうは嘘。
法人税は、企業の支出の中でわずか1%未満。
その1%を1割増にしても、増加は全体の支出の0.1%程度。0.1%の経費削減で外国に行く企業はない。
という部分はなるほどなあ、と思いつつ
会社への課税ではなく、個人への課税を増やしたら外国に出てしまうのでは?という疑問は残った。 -
Posted by ブクログ
イギリスは、海賊を国家事業とした。海賊ドレイクは無敵艦隊を破った。
イングランド銀行は、イギリス政府にお金を貸すためにつくられた。戦費の調達のため。紙幣発行権を与えて国債を引受させた。
アメリカの急成長は、イギリスの投資のおかげ。イギリスは石炭、アメリカは石油の国。中東は第二次世界大戦後。
アメリカが世界に投資しなかったため、世界大恐慌の一因となった。マーシャルプランは、アメリカの製品を買うための費用を援助した。
第二次世界大戦では、アメリカがソ連に向き支援をした。
ソ連は、冷戦中世界一位の石油産出国になった。共産圏内で自給自足が可能だった。
オスマントルコの崩壊が中東問題の起源。第一次世界大戦で同盟国側につき負けた。
アラビアのロレンスは、オスマントルコに対する工作員の話し。
ユダヤ人のお金欲しさに意義R素が、バルフォア宣言、でユダヤ人国家の建設を約束した。パレスチナ難民の始まり。
石油取引をドル建てで行う、ことがアメリカの利益になる。
ニューヨークの人口の2割以上、170万人がユダヤ人。エルサレムやテルアビブより多い。
西ドイツの占領経費は、西ドイツ餅。マーシャルプランによる支援より多い。
フランスやスペインは、ドルを金に変えた。そのためニクソンショックが起きた。
戦前の日本の急成長は、規制緩和。職業選択、交通、居住、土地売買などを解放した。
太平洋戦争で、鋼材の生産設備は被害を受けなかった。
エジプトのスエズ運河の国有化は、ナセル大統領がアスワンハイダムの建設費に充てるため。没収ではなく、作った英仏に対価を払った。イスラエルにシナイ半島を攻撃させて、英仏がスエズ運河を占領しようとした。
OPECは当初はイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネスエラで構成される。
リビアのガタフィー大佐によって欧米企業の支配脱却のきっかけが起きた。
第一次オイルショップは、イスラエルへの攻撃と、生産量削減と、アメリカへの全面禁輸がきっかけ。
しかし石油の値段が上がったため、アラブ諸国の中で亀裂が生じた。エジプトには大きな油田はない。
イランイスラム革命でホメイニ師が政権に、パーレビ国王が追放。テヘランのアメリカ大使館占拠事件。
それに乗じて、イラクが侵攻、イランイラク戦争が始まった。アメリカはフセイン政権を援助していた。
中国は、アヘン戦争前は世界一のgdp。2位はインド。
第二次世界大戦のアメリカの参戦は、中国を日本の意のままにさせないため。
中国は建国時にソ連と距離を置いたため、一緒に崩壊しなかった。
台湾政府は賠償請求権を放棄したが共産党は放棄しなかった。国交正常化の際に放棄し、そのかわりに援助を引き出した。
アメリカへの嫌がらせがフランスの本心。
ソ連は、コンピュータの使用に後れを取った。情報産業の発達は国家体制の崩壊をもたらす。
米ソの軍縮は、費用負担がたいへんだったため。
ゴルバチョフ政権のペレストロイカで情報公開し、共産圏に対する援助も縮小した。
日本の赤字は、430兆円の公共投資のせい。社会保障費は当時はさほどでもない。投資の内容が適切であれば、少子高齢化などはここまで悪化していないかも。
アメリカの双子の赤字は常態化している。
基軸通貨のため、みんながドルを欲しがる。石油をドル建てにしているため。
フセインはユーロ建てにしようとして、イラク戦争を起こされた。
イスラム国は、収入減をしっかり確保している。フセインの残党がつくった。
アメリカの独立戦争を支援したのはフランス。
ドイツのルール工業地帯の連合国管理を逃れるために、フランスと組んで石炭鉄鋼共同体をつくった。これがユーロの元。
中国の成長は、外資主導型。
AIIBは中国のおカネを借りる機関。IMFの構造と同じ。
アメリカと中国はお互いに最大の貿易相手国。
タックス併分は、イギリスが最初に作った=ケイマン諸島。企業を誘致するため、旧植民地につくった。
19世紀に起源がある。アメリカはマーシャル諸島でやった。