大村大次郎のレビュー一覧
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日本の会計史をざっくり理解するのに好適。会計と税と土地が密接な関係だったのがよく分かった。
意外感があったのは、“戦国武将”のイメージがある、三成と清正は豊臣家の会計官だったこと(とくに清正)。よく考えれば、戦争も武器やら食糧やらで、財源ないとできない。
信長は枡(ます)や単位を統一、秀吉は太閤検地を実施、家康は金、銀、銅の3通貨システムの構築と、よく比較される3人は、武将としてだけではなく、行政官としても優秀だったようだ。
もう一つ驚いたのは近江商人。明治以前の会計といえば、「大福帳」のイメージだが、江戸時代には複式簿記的な会計システムを持っていたとか。
元国税調査官の著者 -
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この本は昨年(2020)秋頃に購入して読んだ本だと記憶していますが、年末の大掃除で発掘したにもかかわらずレビューを書くのが遅れていた本の中の一冊です。
この本の著者、大村大次郎氏の本は今までに何冊か読ませてもらっています。元国税調査官であるので、お金をどうすれば残す(貯める)ことができるかのアドバイスは、書かれた当時の法律をベースに書かれていて大変に参考になります。もっとも法律も変わり続けているので、彼のアドバイスを参考にするには、永続的に彼の出版物を読み続けなければならないかもですね。
彼のアドバイスによれば、賢いお金のため方は、税法をよく理解して、取られ放しの税金をいかにして合法的に取 -
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さらっと面白く読めたが、学びは少ない。
税務調査員の心理について大きくかかれているので、自営業の人が税務調査を受ける前にさらーっと読むと良いと思う。
高額所得者の所得税を減らしたり、相続税、法人税を一貫して減らしている。対して低所得者層への税金は世界でもかなり高い。
税金があがると海外に出てしまうは嘘。
法人税は、企業の支出の中でわずか1%未満。
その1%を1割増にしても、増加は全体の支出の0.1%程度。0.1%の経費削減で外国に行く企業はない。
という部分はなるほどなあ、と思いつつ
会社への課税ではなく、個人への課税を増やしたら外国に出てしまうのでは?という疑問は残った。 -
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イギリスは、海賊を国家事業とした。海賊ドレイクは無敵艦隊を破った。
イングランド銀行は、イギリス政府にお金を貸すためにつくられた。戦費の調達のため。紙幣発行権を与えて国債を引受させた。
アメリカの急成長は、イギリスの投資のおかげ。イギリスは石炭、アメリカは石油の国。中東は第二次世界大戦後。
アメリカが世界に投資しなかったため、世界大恐慌の一因となった。マーシャルプランは、アメリカの製品を買うための費用を援助した。
第二次世界大戦では、アメリカがソ連に向き支援をした。
ソ連は、冷戦中世界一位の石油産出国になった。共産圏内で自給自足が可能だった。
オスマントルコの崩壊が中東問題の起源。第一次 -
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令和初の夏休みの部屋の片づけをしていて見つけた本です、記録によれば昨年(2018)末に読み終わっていたようです。過激なタイトルが付けられていますが、私は「私の知らない」というように解釈しました。
金持ちが悪いのではなく、金持ちは「お金」を大切にするので、それを税金などで取られるのを、法律に従って少しでも少なくしようと努力している、とも考えられます。お金持ちというと、日本ではあまり良いイメージではないようですが、お金や資産を大事にすることはい見習うべき姿勢と思います。
私がどの程度、この本に書かれている内容を活用できるかは不明ですが、元国税調査官で、私も多くの本をすでに読んできている大村氏の