大村大次郎のレビュー一覧
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ネタバレ「日本で税金を払うことは、国民として大罪である。」と訴える元国税調査官が著した本書。それは国民が酷税に苦しめられている裏側に見逃せない政府の失政があるため。要するに、使えない政府には出来るだけ税金は払うなという訴え。
具体的な相続税対策として、勉強になったのは、まず海外移住。海外に10年以上居住し、日本国内に10年以上住所がない人同士の間で海外資産贈与が行われた場合は相続税がかからない。有名企業の創業者が海外に隠居したり、芸能人が海外移住するのも税金対策なのかもしれない。
あと、プライベートカンパニーを作って引き継ぐ。まず会社の経費を使って負債を増やし資産の価値を下げるということがあるが、 -
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ネタバレ【所感】
深い解説があるわけではないが、入門書としては読みやすい書籍。
ただし、全項目でアウトプットできるビジネスパーソンはそこまで多くはないのでは、というよいラインの内容が選択されていると感じた。
(と言いつつ、自分も大半は▲…)
【残ったフレーズ】
国富論の原理原則
→国民全体が豊かにならなければ、国は豊かにならない(p.91)
リチャード・セイラーのアメリカで企業年金加入者を激増させた方法
→詳細はp.52
【こんな人にオススメ】
読書習慣があまりない人に、特にオススメです。
わからなかったり、曖昧な単語を調べることによって、知見を深めるための入門書となるのではないかと思います。
ま -
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ネタバレ家康はなぜ天下を取れたのか、家康が築いた江戸時代はなぜ270年も天下泰平で継続できたのか?
家康の時代は今川義元、武田信玄、上杉謙信、織田信長、さらに豊臣秀吉と強いライバルに囲まれていたが、彼ら強大なライバルたちが次々といなくなっていき、彼らの優秀な家臣たちを抱え込みながら、最後に天下を取ったのは幸運だったのか、彼の忍耐力だったのか、状況判断力だったのか?
いずれにせよ、270年もの長期にわたる比較的平和な時代を築いたのは彼は政治家として優秀だったからではないだろうか?
最終章は家康の後継者たちが家康の時代に回帰するべく改革を続けて行った(あまり成功したとは言えないが)ことがまとめられている。 -
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国税調査官の著者が行動経済学や経済学者の理論など33の経済学の理論をわかりやすく解説した一冊。
返報性の法則や囚人のジレンマなど行動経済学で紹介される理論からアダムスミス、マルクス、ケインズなどの経済学者の経済理論やMMTやビットコインといった新しくできたものまで様々な現在につながる経済学について勉強することができました。
また、ナッジ理論やアイアンガーの商品選択の法則など企業の提供するサービスの中で使われているものがあることも本書で知りました。
そして、経済学者の人となりも知ることもできました。
そんな本書の中でも著名な経済学者は学生時代に経済を専攻していないというのは意外で印象に残りまし