円陣闇丸のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
壮大な物語でした。とても面白かったです! そして様々なことを考えさせられました。
その一つが、神の代弁者の歪みの原因が神そのものの歪み、として描かれたことです。そしてそれは毒親をモチーフにしたように感じられました。物語の根幹となる神子、その神の子どもが歪んでいるのは親である神そのものが歪んでいるからだ、という発想に吃驚しつつ新たな視点に嬉しくなりました。そして確かに連鎖を断ち切るには親子を分離させることが最も有用だと存じました。
色々と考えさせられる貴作品、欲を申せば、各エピソードをもう少しずつで良いので加筆して頂きたかったなぁ、厚みが欲しかったなぁという思いが残りました。前作の群像劇の -
購入済み
フルコースのような1冊
なんとも盛り沢山な物語でした。例えるなら高級レストランのフルコースのよう。
リリウスとジル、そして可愛らしい子供たちとの出会いが前菜なら、波乱万丈な本編は食べ応えのあるメインディッシュといったところ。苦味もありますが、それも含めて見事な一皿に仕上がっています。そして最後に供されるのは甘くて濃厚なデザートです。
巻末には可愛らしいお土産までついています。
本編では少し影が薄くなってしまった子供たちの、とても愛らしいエピソードに癒されます。
盛り沢山の内容故に分かりにくい部分もありますが、読み応えのある作品で大満足です。
お腹いっぱいになりました!ご馳走さま! -
匿名
ネタバレ 購入済み中毒性あり
これ以上の転落人生があるのだろうか…。
幸せだった家族の時間があったからこそ余計に際立つ不幸の連鎖。美しい絵の描写が余計に残酷。。
長女のキャラと末っ子が我儘し放題で腹が立つ!ナオ、がんばれ。。 -
Posted by ブクログ
【もっと・・・・・・俺に支配されてください(星那)】
エロス度★★★★★★
おやおや、小学生Domとのプレイ場面がめちゃくちゃドキドキさせられますね。
小学生にグレアを向けられ、コマンドを使われて気持ち良くなっちゃう大人・・・非常に良い。
十一歳の年の差・年下&敬語攻め、そしてちびっこスパダリでイケショタだった星那がスパダリなイケメン青年に成長・体格差下剋上を円陣闇丸先生の挿絵で堪能できるのが神です。
星那と八雲の初々しいやりとりや小学生に抱いてしまうSubの本能・欲求に悩む八雲の葛藤、運命のようにピースがピタリとハマる2人の恋が尊すぎてマジで悶えます。 -
購入済み
eroticaから読みましたが今回ははエロだけでなく内容深い作品でした。ヤクザ物もあり痛いシーンも多いし、櫛田やレンの話は泣いてしまった。最後に財津と菊池に攻められ癒される辻さんすっごくエロスを感じました。
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購入済み
前作(背中を預けるには)にどハマリし、小綱先生が描く世界観のファンになりました。新刊が発売されるとなり、早速購入して読み始め。今回は少し世界観というか設定に入るまでに時間かかりましたが、気付いたら最後のページを読んでいて、あっという間に読み終わってました。気になるところで終わって、早く続きが読みたい。次巻が待ち遠しいです。
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購入済み
壮大で重厚
背中を預けるには にどハマりし、その勢いで読んだこの作品。あの作品とは異世界ものとしての括りは同じでも、描く世界は全く異なっています。設定があまりにぶっ飛びすぎていて、最初は理解が追いつかず戸惑いましたが…そこはさすが小綱先生、表現の説得力からどんどん引き込まれ、結局徹夜する羽目となりました。
現代のNYから、一気にギリシャ神話?の世界へ。壮大で重厚、かつ緻密で哲学的な世界観が広がります。しかし、主人公はあくまで読者である私たちと同じ視点で理解を進めていくので、最後までこの世界観を手放すことなく読むことができました。
うーん、ほんと、小綱先生の頭の中は一体どうなっているのか…ただただリスペク