田中俊之のレビュー一覧

  • <40男>はなぜ嫌われるか

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    おっさんマジ勘弁と思っていたのがつい昨日のような気がしているが、そんな私もいつの間にか40男。
    あれ、大学時代のサークル飲みみたいにはしゃいでいる私ってもしかしてイタい?年下の子たちに陰口叩かれている?不安が土石流のように押し寄せしどろもどろになっているところに、本書の出番である。

    「第三章 なぜ若い女の子が好きなのか」はもう平常心では読み進められない。そりゃそうだよなという諦観を早く持って現実を見つめることが肝要である。わかっちゃいるけど、なんて言ってるともう地獄だな。

    本書での40男はいわゆるロスジェネ(就職氷河期世代)の1971-74年生まれの男性を念頭においている。彼らは今は50男

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    2025年02月06日
  • 中年男ルネッサンス

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    上の世代にも下の世代にも挟まれながら、ちょっと自我が肥大気味のおっさんの心情を的確に掬い上げている。
    「なに主人公感を出しているんだ、もっとエキストラ感出していけよ」
    名言だと思った

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    2024年09月23日
  • いばらの道の男の子たちへ~ジェンダーレス時代の男の子育児論~

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    タイトルに男の子とあるが、男の子も女の子も関係があり、かつこれからの社会を生きる人々皆に考えてほしい内容の1冊。特にこどもを育てるママさんパパさんはぜひ読んで欲しい。

    女性専用車両や男子の水着について、男性に対する性暴力など、時折X(Twitter)を賑わすようなジェンダー問題や、男の子の現状について質問・対談形式で展開されていく。
    性教育についても触れており、バービーさんやフクチマミさんなどYouTubeや書籍で影響の大きい人々のインタビューも掲載されている。
    非常に読みやすく、内容も一つ一つの項目で考えさせられる。男の子にこんなイメージがある、こんな問題がある、だからどうすべきなのか、ど

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    2024年08月01日
  • いばらの道の男の子たちへ~ジェンダーレス時代の男の子育児論~

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    保育園に行っている子どもが、
    「なんで男子トイレは扉がないの?」と言っていて、たしかに!と思いながらも、なぜなのかは説明ができなかった。
    大事なところを人に見られないようにすることは男女問わず尊重されるべきことなのだけど、男性は小さな頃から、社会から鈍感さを求められるというか、雑に扱われてしまうように感じられる。
    この作品では日々気になっていたことを言語化してもらえて、心強く思えた。

    親としては、日々の違和感を掬い上げて、なんでだろうねと一緒に考える姿勢でいたい。

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    2024年07月25日
  • 男が働かない、いいじゃないか!

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    男性学についての本。

    「男/女らしさ」という社会の中で連綿と受け継がれてきた規範・常識があって、それが多くの人間にとって重圧になっている。そういう意味で、問題はシンメトリーな筈なのだが、昨今の日本社会では、男性の側面が削ぎ落とされている。故に、「男は弱音を言うべきではない」「男は強くないといけない」という呪縛が益々強化されているのではないか。

    核心たるシンメトリー性(男性も女性も両方"らしさ"に悩まされている)が意識されていて良かった。

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    2023年12月03日
  • 男子が10代のうちに考えておきたいこと

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    読みやすくスラスラと最後まで読めます。高校生の男子を対象とした本のようなのですが、男女問わず将来について、考える時期に読むといいなと思いました。
    この日本で、男子として生きることについて書いてあり、読んでいてなるほど…と思いました。自分の頭で「あたりまえ」について考えるきっかけになる本だと思います。読んで良かった。
    第一章の【女子がいう「すごい」に隠された意味】 のところは面白かったです(笑)

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    2023年08月20日
  • 男がつらいよ

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    これ読んだんだけど、フェミニズムより共感出来た。なぜ共感できたかというと、進路を考える10代前半の段階から私は女性だけど社会的には男性性みたいなのを築き上げたからなのかもしれない。具体的に言えば、レズビアンで将来は愛する女性と一緒になりたいから、仕事を辞めるという選択肢は考えない所とか、恋愛関係で女性に対してアプローチしてる所とか。

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    2023年05月18日
  • 中年男ルネッサンス

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    対談式の本は今まで嫌いで読まなかった。けど、これは男爵がスパッとした例えで回答してて、気分良く読めた。

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    2021年06月12日
  • 中年男ルネッサンス

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    興味深い内容なのに加え、くだけた対談形式で読みやすく一気読み。
    私自身は中年女だけど、配偶者の言動に重ね合わせて読むと「ああ、まさにこれと同じこと言ってるわ」と頷き、そして考えさせられることが多すぎ。
    この本で何度も出てくる「40過ぎにもなって~」といったことを何かと口にするし、そもそも中年女の自分でも年代に拠る焦りみたいなのがなくはない。
    小難しい学説なんかにひょいひょい話をもっていかず、日常的な思考や感覚に寄り添った展開なのも、自分にひいて考えられて良かったです。

    山田ルイの
    「そんなにイキイキとしとかなあかんかね?」
    に妙に納得。
    そう、常にイキイキとしてるなんて普通の中年には無理!

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    2019年03月15日
  • 男が働かない、いいじゃないか!

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    ふつうとされる男性像を疑うことが大事
    ある男性像(オタクなど)が否定される場合、どんな男性像を肯定したいのかという社会の狙いを見抜くのは大切だと思った
    男も多様性の中に入っているのだからこそ多様性を大事にすべき(もっとも多様性扱いされていない気もするが)

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    2018年07月26日
  • 男がつらいよ

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    社会学の本を読むのに「気の利いた皮肉」が好きな点もあるのかもしれない。男の生きづらさを皮肉を織り交ぜ。うなずく部分が多くあった。
    学生が使う「やばい」と若者が使う「すごい」は似ている。
    大人は「やばい」とは言えないけど「すごい」と言われても、その意味は「すごい(バカ)ですね」の意味かもしれない。
    悩みの原因が取り除かれない以上、相談には意味がない。と多くの男性は考える。
    生活のすべてを仕事に注ぎ込める能力が、日本の会社では求められる
    →生活態度としての能力
    台風の日に(朝九時に)出社するのはやめましょう。
    社会を変えていくための合言葉
    「お父さんが家にいても不安にならない」

    先日聴いた講演も

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    2016年07月11日
  • 不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか

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    小島さんが話されたサッカー選手の話。本当にそのとおり。好きでやること、楽しむことが一番。壁にぶつかっても楽しいことがわかってれば乗り越えた先にもっと多くの楽しさがあるから。

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    2016年06月28日
  • 男がつらいよ

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    いい意味で「当たり前が書いてある」。
    これってどういうことかと言うと、私からしたら「当たり前じゃない?」って思うことも、社会的に見たら、男性たちからしたら、まだ実現されていないことで、実現にするにしても難しいことだからなんだろうなと。
    分かりやすいし、男性学に関する本を初めて手に取って読むには入り易いものだったと思う。

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    2025年02月27日
  • 男子が10代のうちに考えておきたいこと

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    タイトル通りですが、高校生や大学生の時に本書があればよかったなと思います。
    ジェンダーや男性学の視点から、男性のライフコースについて検討されており、読みやすい文体で充実した内容なので素晴らしいです。
    強いて言えば、本筋とは違うのですが、ケア労働に関して、専門性の視点ではなく、素人性も踏まえた記述があっても良かったなと思いました。
    つまり、専門的なこともあるが、誰でもできることもあり、それゆえに連帯して、ケアを展開するというような内容もあっても良かったなと素朴に思いました。

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    2025年01月12日
  • いばらの道の男の子たちへ~ジェンダーレス時代の男の子育児論~

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    ジェンダーレスの時代、親は悩む。
    特に男の子の子育ては。

    第1章
    「男の子はかくあるべし」というプレッシャー。
    親も、無意識のうちに男らしさを求めていないか?
    第3章
    男子トップ校が実践て教える「男性育休」授業や「赤ちゃん先生」が素晴らしい。
    第5章
    スーパー銭湯の男風呂は、なぜ、おばちゃんかま掃除する?
    第6章
    「ちんちん」のような言葉が女性器にはない、のが問題。
    第8章
    うちの息子が性被害を受けることにならないか心配。

    親が性差ない気持ちで子育てすることが大事である、と思った。
    #子育て#育児#性教育

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    2024年10月20日
  • いばらの道の男の子たちへ~ジェンダーレス時代の男の子育児論~

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    如何に昭和世代が価値観や刷り込みによって意識のアップデートをしなければならないのかを思い知った


    オススメの映画を早速観ることにした

    子どもへの接し方にも気を付けたい

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    2024年07月27日
  • 男子が10代のうちに考えておきたいこと

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    ネタバレ

    女性に家事を押し付けることで、男性は仕事をしなくてはならなくなるなど、女性差別により男性も不自由になっており、男女平等は男性をも救うこととなる。
    他人に関心がないやさしさから、他人を尊重するやさしさへ転換しよう。

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    2022年03月27日
  • 男がつらいよ

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    先日読んだ上野千鶴子先生のフェミニズムの本は、社会をA面とB面に分けるならばA面が経済活動や仕事の世界、B面が子育てなど家族の問題、社会的弱者の世界で、B面の苦しさについて書かれていた。この本は、先ほどの本では既得権益まみれで他者への思いやりに欠けるのようにみえたA面の苦しさにフォーカスしてる。セットで読むといいかもー!

    この本を読んでみて、「普通になれ」という圧力は女性に対してよりも男性に対してのほうが根強いのかもしれない、という新しい発見があった。(私とか、私より下の世代はちょっと変わってきている気がするけども)
    私もかつては長い長い間「普通になりたい」と強く思っていたんだけど、今はもう

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    2021年06月12日
  • 男が働かない、いいじゃないか!

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    男性学の専門家による分かりやすいよい本。
    男性学は女性のため、社会のためになる学問。
    素朴な疑問が章のタイトルになっていて、息子にも読ませたいなと思うような平易な文章。
    平易だけど、中身はたっぷりで、常識を疑うよいきっかけになる本です。

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    2020年06月30日
  • <40男>はなぜ嫌われるか

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    なぜ40代の男性が嫌われるかについて書いた一冊。

    男性学で有名な著者だが、あまり明確な結論はなく。

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    2020年04月10日