【感想・ネタバレ】男がつらいよのレビュー

あらすじ

男たるもの正社員として働き、結婚して、子どもをもち、さらにはイクメンになることが求められており、男性の役割・プレッシャーが大きくなっている。男性学という今注目分野でトップを走る著者が現実を切っていく。
【目次】
第1章 男性はなぜ問題を抱えてしまうのか
第2章 仕事がつらい
第3章 結婚がつらい
第4章 価値観の違いがつらい
第5章 これからの時代をどう生きるか

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Posted by ブクログ

2025年現在、約10年前の本だけど、古さを感じない…ということは、10年前の状況があまり変わってないということ。私が地方に住んでいるからかもしれない。都市部ではもっと変化があるのだろう。ただし、個人的経験で言えば、「男性がリードする側、女性がリードされる側」の構図は地域に関わらず、相変わらず存在するように感じる(婚活している友人のエピソードを聞くと)。ほかにも、働いていない男性や独身男性に対する偏見は自分の中にもあることが自覚できた。ユーモアたっぷりに書かれていて、著者の男性たちに対する慈愛も感じる、とても読みやすく面白い一冊。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

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これ読んだんだけど、フェミニズムより共感出来た。なぜ共感できたかというと、進路を考える10代前半の段階から私は女性だけど社会的には男性性みたいなのを築き上げたからなのかもしれない。具体的に言えば、レズビアンで将来は愛する女性と一緒になりたいから、仕事を辞めるという選択肢は考えない所とか、恋愛関係で女性に対してアプローチしてる所とか。

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2023年05月18日

Posted by ブクログ

社会学の本を読むのに「気の利いた皮肉」が好きな点もあるのかもしれない。男の生きづらさを皮肉を織り交ぜ。うなずく部分が多くあった。
学生が使う「やばい」と若者が使う「すごい」は似ている。
大人は「やばい」とは言えないけど「すごい」と言われても、その意味は「すごい(バカ)ですね」の意味かもしれない。
みの原因が取り除かれない以上、相談には意味がない。と多くの男性は考える。
生活のすべてを仕事に注ぎ込める能力が、日本の会社では求められる
→生活態度としての能力
台風の日に(朝九時に)出社するのはやめましょう。
社会を変えていくための合言葉
「お父さんが家にいても不安にならない」

先日聴いた講演も面白かったです。

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2016年07月11日

Posted by ブクログ

職場で男性の同期から嫌がらせに悩んでいることもあり読んでみた。男性独自の「誰よりも強くあらねば」という小さい頃から植え付けられた価値観があることがわかった。マウントを取らなければ、自分自身が抱える男としての不安や自分の価値を感じられないというのは悲しいことだと感じた。同期の行動の裏側というか、その根底を少しだけ理解できた気がした。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

いい意味で「当たり前が書いてある」。
これってどういうことかと言うと、私からしたら「当たり前じゃない?」って思うことも、社会的に見たら、男性たちからしたら、まだ実現されていないことで、実現にするにしても難しいことだからなんだろうなと。
分かりやすいし、男性学に関する本を初めて手に取って読むには入り易いものだったと思う。

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

先日読んだ上野千鶴子先生のフェミニズムの本は、社会をA面とB面に分けるならばA面が経済活動や仕事の世界、B面が子育てなど家族の問題、社会的弱者の世界で、B面の苦しさについて書かれていた。この本は、先ほどの本では既得権益まみれで他者への思いやりに欠けるのようにみえたA面の苦しさにフォーカスしてる。セットで読むといいかもー!

この本を読んでみて、「普通になれ」という圧力は女性に対してよりも男性に対してのほうが根強いのかもしれない、という新しい発見があった。(私とか、私より下の世代はちょっと変わってきている気がするけども)
私もかつては長い長い間「普通になりたい」と強く思っていたんだけど、今はもう全くそんなことはなく、とても自由に生きられてる。でも、男性はまだまだ「普通になれ」と社会言われてるのかも。それは辛いな。

男性の謎の生態の解説やデータ的なものも面白かった。男女間で食事をしたときの支払いへの考え方は?なぜ寝てないアピールや昔は悪かったアピールをするのか?などとっても腑に落ちた!笑
友達にこの本をおすすめされたとき「おじさんにもおじさんの境遇と課題がある、個人の問題ではない」的なことを言われたけど、なるほどなと思った。
女性が社会で活躍するには男性の長時間労働問題を何とかしないといけない、男性が女性をリードするのか当たり前という慣習が課題、というのは本当にそうだと思う。
あ、労働関係については、「正社員の女性は、失業者に次いで幸福度が低い」、また「正社員のみ、女性より男性のほうが幸福度が高い(それ以外は女性のほうが幸福度が高い)」というのもなるほどだった。

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2021年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめに
走るのをやめたとき見えてくるものがある
男性が抱える不安の正体
絶望の時代の希望の男性学
帰ってきた寅さん
違いのわかる男は黙ってビールを飲みますか?
24時間は戦えませんし、戦う必要もありません
転換点としてのSMAP
男たちよ!自分に向き合うときがきた

第1章 男性はなぜ問題を抱えてしまうのか
競争を宿命づけられて
競争の果てに残ったもの
意地の張り合いが生み出す悲喜劇
目があったら微笑みかけよう運動
攻撃的な男性は弱さを抱えている
男は強くなくてはいけない病
なぜ男性は弱音を吐けないのか?
女性の言う「すごい」に隠された意味
「寝てないオレ」はすごい
自分は優れた人間であるという勘違い
解決しようとする男、共感を求める女
なくなった「普通の人生」
「平日昼間問題」を知っていますか?
相手を選ばなくても結婚できない男性がいる
独身男性に世間は冷たい
女性をリードしなければならないというプレッシャー
趣味には序列がある
「男らしさ」という難敵
早めに本気を出してください

第2章 仕事がつらい
男性は不幸なのか
高すぎる男性の自殺率
問題として直視されていない長時間労働
自己犠牲が評価される日本
「社会人」という日本語は間違っている
ワーク・ライフ・バランス再考
定年退職者の憂鬱
働くことの意味
デビルマン世代の困惑
イクメンが抱える過剰な負担
増える男性の非正規雇用
見えない敵としての企業文化
満員電車に揺られて
画一的な服装から抜け出せるか
台風の日は出社するのを止めましょう

第3章 結婚がつらい
人は冷静に判断して恋に落ちる
恋愛が若者の義務になっている
恋愛の難易度が上がっている
要望を増やしすぎてはいけない
「若さ」という女性の魅力について
浮気は本当に楽しいのか
なぜ男性は女性に謝れないのか
アラサー男性は本当に結婚したい?
一人が好きでもいい
中年シングルが感じる居心地の悪さ
女性を「口説く」のは禁止です
木暮君の良さを理解してもらいたい
「どうして分かってくれないの」を受けとめる
世代交代で変わるのか
新しい家族像を作るためには
子供がいない夫婦もいる
関係を積み重ねていく
結婚の未来

第4章 価値観の違いがつらい
激減している暴走族
「昔はワルかった」といってしまうおじさんたちへ
おじさんがモテるという証拠はない
やさしい、まじめ、細かいことに気がつける系男子の時代
やさしいという言葉の意味
誤解された草食系男子
性から遠ざかる若者
ネオ・デジタルネイティブの誕生
ネットの極論は無視して大丈夫
若者が飲み会に参加しない理由
「みんな一緒」の不寛容さ
山はどうせ下りるのだから、登らなければよかったのか
オタクは何も悪くない
なぜオタクは差別されるのか
オタク的な生き方の一般化
芸人がバイトをして何が悪い
男が男に憧れて問題はないし、男が男を好きでもいい
話せばわかる

第5章 これからの時代をどう生きるか
立ち止まる勇気が必要だ
人との比較を止める
自分の中の多様性を認める
何が変わっていないのか
花を買ったぐらいで許してもらえると思うな
根強い独身者への偏見
仕事と見栄を切り離す
働き方の根本的な見直し
正論で世界は救えない

おわりに

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2016年02月08日

Posted by ブクログ

なんとなくとりとめなく違和感があり、でもまあ、男の方が女より降りにくいのだと言われるとやったことがないので反論しづらく。
今ウーマンリブ読むと痛いのと同じなんだろうか。

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2015年11月19日

Posted by ブクログ

いよいよ出てきたかー、という感じの男性の生き方本。「普通の男」として生きることが困難な時代に、どんな生き方が可能なのか、どんな生き方は不可能なのか、を立ち止まって考える。

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2015年06月04日

Posted by ブクログ

ケアやフェミニズム関連の本を読むようになって、ふと男性の側はどうなんだろうと思い、手に取った本。著者は男性学で知られる田中俊之さん。コラムのような内容なので、さらりと読める。

タイトルは「男はつらいよ」ならぬ「男“が“つらいよ」。これだけ見ると、「つらいのは男なんだ!」という主張のようで、女性のブーイングを浴びそうだが、これは男という「あり方」がつらいという意味だろう。

「男」としているが、本書のメインターゲットは2015年刊行当時に著者と同世代の30代、40代の男性。私は著者よりやや下だが、ほぼ同世代だ。というわけで、書かれていることは、いちいち確かにと頷ける。女性が読んでも男性のメンタリティが理解できるかもしれない。結局のところ、男を生きづらくしているのは、己の見栄なのだ。つらい…。

今年、本書の続編が出ているらしい。7年の間に何が変わったのか、定点観測の意味で、機会があれば読んでみよう。

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2022年12月27日

Posted by ブクログ

内容はうすい。だけど、問題提起したことは大きい。

中学生の時にクラスの男子から「女子は背負うものがなくていいよな。」と言われたショックを思い出した。
かれこれ20年。時代は変わっただろうか。

2015年から考えても、ジェンダーを取り巻く環境は変わったと思う。女性は声を上げるようになったし、抵抗するようになった。そして浮彫になる男性の生きづらさ。

性で分断される世の中、はやくおさらばしたい。

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2019年09月27日

Posted by ブクログ

数字の根拠がないことや、文章が冗長すぎだと感じた。けれど「男性学」についてゆるく考えるにはいい本だと思う。男性の働き方についてゆるく柔軟に考える日本になればと思う。

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2017年10月01日

Posted by ブクログ

男も大変なのは同意だが、あまり正論ばかりいわれてもつらいです。理性的に正しいことができないのが男の宿悪ですから。

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2015年07月06日

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