あらすじ
「プリキュアより仮面ライダーのほうが強い」と息子に言われたら、どうすればいい?――前著『これからの男の子たちへ』が大反響だった弁護士の太田啓子さんと、「男性学」研究の第一人者・田中俊之さんが語り合う“令和版・ジェンダーレスな男子の子育て論”。雑誌『STORY』のWEB連載を再構成し、かつ書籍化にあたり、灘中高等学校の名物教師や、YouTubeの性教育コンテンツが話題のバービーさんなど、4名のキーパーソンを取材。
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Posted by ブクログ
タイトルに男の子とあるが、男の子も女の子も関係があり、かつこれからの社会を生きる人々皆に考えてほしい内容の1冊。特にこどもを育てるママさんパパさんはぜひ読んで欲しい。
女性専用車両や男子の水着について、男性に対する性暴力など、時折X(Twitter)を賑わすようなジェンダー問題や、男の子の現状について質問・対談形式で展開されていく。
性教育についても触れており、バービーさんやフクチマミさんなどYouTubeや書籍で影響の大きい人々のインタビューも掲載されている。
非常に読みやすく、内容も一つ一つの項目で考えさせられる。男の子にこんなイメージがある、こんな問題がある、だからどうすべきなのか、どうしていきたいかを改めて自分の中で考えたいと強く思う。
Posted by ブクログ
保育園に行っている子どもが、
「なんで男子トイレは扉がないの?」と言っていて、たしかに!と思いながらも、なぜなのかは説明ができなかった。
大事なところを人に見られないようにすることは男女問わず尊重されるべきことなのだけど、男性は小さな頃から、社会から鈍感さを求められるというか、雑に扱われてしまうように感じられる。
この作品では日々気になっていたことを言語化してもらえて、心強く思えた。
親としては、日々の違和感を掬い上げて、なんでだろうねと一緒に考える姿勢でいたい。
Posted by ブクログ
ジェンダーレスの時代、親は悩む。
特に男の子の子育ては。
第1章
「男の子はかくあるべし」というプレッシャー。
親も、無意識のうちに男らしさを求めていないか?
第3章
男子トップ校が実践て教える「男性育休」授業や「赤ちゃん先生」が素晴らしい。
第5章
スーパー銭湯の男風呂は、なぜ、おばちゃんかま掃除する?
第6章
「ちんちん」のような言葉が女性器にはない、のが問題。
第8章
うちの息子が性被害を受けることにならないか心配。
親が性差ない気持ちで子育てすることが大事である、と思った。
#子育て#育児#性教育
Posted by ブクログ
如何に昭和世代が価値観や刷り込みによって意識のアップデートをしなければならないのかを思い知った
オススメの映画を早速観ることにした
子どもへの接し方にも気を付けたい
Posted by ブクログ
独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
昭和戦後期の皆婚が、いかに女性の人権を無視して実現していたのかがよくわかった気がします。
と同時に、いわゆる弱者男性はもう結婚はできない世の中に日本はなったんだな、と思いました。
男性も(女性も)ケア能力が求められるとのことで、それ自体は悪くはないと思うのですが、一方で男性は稼得能力から降りることは今後も許されないと思うので、そうするとハイスペ男性しか結婚・出産はできなくなりそうですね。
その結果、思いやりのない男性が淘汰されていくのであれば、それはそれで結構なことであります。
今も昔も恋愛強者は男女ともに3割だそうなので、その3割だけが結婚し、子孫を残していくことになるのかもしれません。ただ、その3割の中にはいわゆるヤリたいだけの男とかもいますので、必ずしも思いやりのある男性が残る、というわけでもなさそうな気がします。多様性というのであれば、恋愛能力のない男女でも子孫が残せた方がよさそうな気もしますが、今後どうなっていくのでしょうか。
自分はそもそも女性を惚れさせる能力がありませんでしたし(そもそもヘテロではなかったようです)、稼得能力もなく、この厳しい世の中を生き抜いていけるだけの人を育てる能力もなかったので(自分が生きるので精一杯)、結婚・出産ができなかったのは仕方なかったのかなと半分諦めています。
男性の性や裸が軽く扱われてきたことに対する憤りを田中先生が語っておられたのは、画期的だなと思いました。