施川ユウキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
78冊目の、増えすぎた本を整理して処分するものを選ばなくてはならない、の悩み。
その悩みから解放されるには、書庫を作るしかない!というわけで、新築を機に作りましたよ、書庫。13畳!
これで、なんの苦悩もなく読みたいと思った本を買うことができます。スペースなんて関係ない。バックナンバーがどこにあるのかどうか、とか悩む必要もない。
高校生である登場人物たちは、思う存分悩むがいいさ!それは読書好きが通るべきというか、通らざるを得ない悩みなので。これは処分するかできないか。悩みに悩めばいいさ。そして、結局もう一回買ったりしてね。
電子書籍なら、収納に関する悩みは解決できるのですが、手元に置いておきたいとかいう業もあるわけでね。
自分にとって都合のいい読書スタイルを構築できれば、アナログもデジタルも利用していけばいいと思います。
自分は、棚一杯の本の圧力が好きなので、アナログになってしまいますけどね。
「コズミック」は気軽に進める一冊ではない、の話。
まーねー。「コズミック」に限らず清涼院流水の本は、読む方にもパワーを十二分に求めてくる小説だと思う。多分、今の年齢で初読したとしたら、かなり時間かかるだろうなぁ。23ぐらいかな、読んだのは、あの当時の体力ですら、かなり読み進めるのに時間かかった覚えがあるものなぁ。「カーニバル」の方がしんどかったけども。
うん。「コズミック」は体力のある若いうちに読もう。
「三体」ってそんなに面白いのか。平積みを見かけて興味はあったのだけど、手は伸びていなかったんだよなぁ。
今度、本屋さん行った時に買ってみるか。 -
購入済み
きれいな神林
読まないといけない本はなくても、読みたい気持ちを抑えられない本はこのマンガにたくさんでてくる。
巻が進むごとに神林と町田さわ子の尊い関係が深まっていくのに並行して、本周辺の事態で爆笑を引き起こすのも変わらない。 -
Posted by ブクログ
1巻を読んで、「評判高いけど合わないかも」と思ってしばらく放置していたんだけど、2巻はすごくおもしろかった。こっちが慣れたのか、作者のほうもこなれてきたのか。気がつくと「フフフ」と声に出さずに笑っているわたくし(笑)
たまにさわ子が鋭いこと言って神林がぎくっとしたり(黒い表紙の本)、吹きだしたり(「笑顔のみかん」>「怒りの葡萄」)という関係性が出てきたのもナイス。
『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』と『「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男』には笑ってしまった。そんな本あるのねー。そして作者のKAGEROUへの執着に笑ったw どうしてるんだろうね、水嶋ヒロ。 -
Posted by ブクログ
相変わらず面白い!
名著礼賛ギャグ漫画が五巻にして面白さを加速させてるってとんでもないことですよ。キャラクターの関係性が深まったのもありますが、漫画力もすごく上がってると思います(なんだか偉そうでスミマセン…)。
ギネスブック回は凄く共感しました。普段頭を掠めては消えていく色々なことを言語化してくれるところも魅力ですね。
「下巻を求めてほしい」ネタでこれだけ『カササギ殺人事件』を読みたくさせるのは『ド嬢』だけじゃないですかね。笑いながら自然と読みたくなってきます。
『ハリポタ』と『ダレン・シャン』の回で作者は同世代かなと思ったのですが、作中にもある通り漫画家二十周年だそうで(おめでとうございます!)、Wikipediaによると1977年生まれとのこと。なんでこんな児童文学あるあるが書けるんでしょう…流石すぎます…。 -
Posted by ブクログ
漫画における絵は文法だ。
作者の絵は確かに上手くはない。しかし漫画における絵の上手さとはデッサンが完璧かではなくいかに世界観に馴染んでいるかだ。
この絵でしか表現できない世界観が、視覚的に伝えられないメッセージがある。それらの要素と唯一無二の文法が噛み合った結果、素晴らしい作品が生まれるのではないか。
妙ちきりんなラップが好きなπと冷静沈着な学者肌のマッキ、子どもたちを優しく見守る謎多き母。
そんな三人が暮らす地球に産まれ落ちた人間の少女、ミラ。
童話的なタッチで語られる内容は、哲学や死生観への問い直しすらも孕み、何万年単位が一瞬で経過する壮大なスケールの時間軸が不思議な読み心地へ誘ってくれる。
下巻ではミラの死ぬまでの過程が丁寧に描かれるが、疑似家族の絆で結ばれた三人の心の交流にじんとする。
母であり父であり友達であるπとマッキに見守られ、死出の準備を整えるミラ。
そんなミラにかけたπの言葉、「ミラちゃんはとっても勇気があるね」には泣けてくる。
人間でいるかぎり、生物であるかぎり、死は必ず訪れる。命は有限であり、終わりは不可避だ。
死ぬことは本来生き物として自然な在り方であり、否応なく誰もが受け入れなけばならないことなのだが、それを「勇気がある」と言ってもらえ、なんだか私も救われる想いがした。
普段は皆目を背けているが、死ぬことはとても勇気がいることだ。できるなら避けて通りたい。
だからこそ近く訪れる死と真摯に向き合い、痛み苦しみ哀しみ塗れの現実を受け入れようと痩せ細った身体で頑張るミラは、その後ろにいる私達限りある命の存在は「勇気がある」のだ。
三人だけの閉じた世界にいたのなら永遠に気付かずともよかった真実に触れ、姉弟の心境にも変化が訪れる。
なぜミラがママの誘いを断ったのか自分なりに考えてみた。
きっと彼女は人間として終わりたかったのだ。人間は永遠を耐えられるようにはできてない。だから姉弟は人間であることを忘れてしまったのではないか。
たとえそれが壮絶な痛み苦しみ、救い難い哀しみを伴うのだとしても、自分の母がそう在ったように自然のうちに終わりたいと、愛し愛され幸せに生きた彼女は思ったのではないか。
無限に生きられるなら有限のサイクルで子孫を残す必要はない。故にセックスの必要はなく、妊娠・出産・育児とも無縁だ。
しかしミラと出会い、育む喜びと別れの哀しみを知ってしまったπとマッキは人の営みの本質に気付く。
姉弟には「今」しかない。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日が続くなら、それは永遠に続く「今」を生きてるにすぎない。未来とは次代に希望を繋ぎ願いを託す、人間のみに許された特権なのだ。
死んだ過去だけが人生じゃない、生きてる今だけが人生じゃない、その先にある宇宙空間のような途方もない広がり、銀河にきらめく無数の星々のごとき可能性、それこそがかけがえない未来だ。
生命とは連綿と流れる時間の通過点にすぎないかもしれないが、死にゆくミラが二人の心に不可逆の変化を促したように、その点は線になり、ずっとずっと繋がっていくのだ。
銀河のはてまでも。
マッキ編で彼がとった行動は、母を愛していたからこそだ。
登場回数こそ少ないが、この物語におけるママは非常に印象的な存在だ。一人取り残されてきた彼女の壮絶な苦しみ、哀しみ、絶望を想像すると言葉もない。そんな彼女に寄り添おうとするのも愛なら、離れるのもまた愛だ。
πがあの行動を選んだのは、ミラが果たせなかった営みを継ごうとしたから。
自分が果たせなかった願いと想いを次世代へ継いで接ぐ、そのはてしないくり返しが未来へ至る人の営みだ。
いつの日か、何万何億年先か、πの子孫が浄化された地球に降り立つ日がくるかもしれない。そこで家族に再会し、またひとつになる未来を祈りたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書家あるあるから、読書系グループ青春物へとステップアップを果たしているシリーズの四作目である
女同士の友情や恋愛の一幕、あるいは若いがゆえにやりがちな悪癖(落としてから褒める読書好きはやりそうな類のアレ)などにも触れながら、彼らの青春模様が描かれた巻だった。
特に面白かったのは、うっかり終点まで乗り過ごしてしまった神林が、冬の砂浜を過ごしながらバナ嬢とメッセージのやり取りをする一幕。良い一話だったなあ。
物語は成熟していて、それでいて現状はマンネリでもない。きちんと読書好きあるあるネタも欠かしていない。
総じて成熟した一冊だった。星五つで評価したい。