あらすじ
研究所から逃げ出したこびとの少年ヨルとネル。夜の街を、留守中の家を、草むらの中を、ふたり一緒に駆け抜ける。楽しくも不安な逃亡の日々は…。
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Posted by ブクログ
不自由だけど自由な小人のふたり旅。
小人の視点から見る人間世界は毎日が冒険だ。
人目を避け、全て巨大サイズとなった物どもを乗り越え、食料をチョロまかし…。
しかし、楽しげに見える生活は常に終わりの予感を漂わせる。
追跡者の存在、変異体である不安、二人っきりの孤独。
海へ行くことはできたのだろうか?
短い生であっても悲劇であるとは限らない。
Posted by ブクログ
ほのぼの小人もの、と思いきや、
糸ようじで鯉をノコギリのように!? といったブラックも織り交ぜつつ、と思いきや、
なんと人間に捕まってしまい、さらには……。
「オンノジ」に続き、ドライで居心地のよいギャグの裏には極めてウェットな感情が潜んでいた。
「キャラクターが役割から解放される」といった高度な創作思想を経ているからこそ、本作のキャラクターは作者の想像を離れて読者の心の中に住まう。
後にひく読書感
『研究所から脱走した二人』ということだったので、シリアスなのかしら、と思いきや、大半はゆるい感じの内容で、二人のノリツッコミや、小人ならではのサバイバル内容にほっこりしました。
ただ、当然ながらチラチラとシリアス要素も垣間見れて、エンディングに向けては、ハラハラしながら読み進みました。
SFでもないしジャンル分け出来ないストーリーでした。
Posted by ブクログ
おなじみ楽しい作者流漫才と発見は、ここでは「日常のひとかけら」として暗い予感の中に埋まり、笑い事ではなくなってしまう。読んだ後も後を引く、見事に苦しい読書体験だった。
Posted by ブクログ
理屈をこねるヨルも、気弱なネルも健気で、笑いながらジーンとくる。この感じは施川ユウキならでは。
それにしてもヨルが神林さんに見えてしかたがない。
Posted by ブクログ
バーナード嬢曰く。で著者自らが宣伝してたので気になって。ド嬢の町田と神林みたいな「特別な関係」を描いたものだと言うので。
設定がかなりシリアスなので、ほのぼのだったり、笑うべきだろうところでもなごむことができず、ああ、どうなるのかな、バッドエンドだったら嫌だなあ、とそればかりが気になってしまった…。
実際どういった終わりだったかは触れないでおきますが、良い漫画でした。