芳崎せいむのレビュー一覧
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実在の漫画を題材に、漫画専門古書店「金魚屋」でのエピソードを描く作品、第14集。
今回は漫画に対してエスパーのような能力を持つ斯波さんが、金魚屋にやってきたころのエピソードを7編収録。
最近は、一話一話ごとの時間軸が未来へ過去へと跳ぶので読んでいて、「ん?」と思うことが多かったので、過去の話とは言え順を追ってストーリーを追えるのは読みやすい。
今回取り上げられている作品は
・一条ゆかり「こいきな奴ら」
・柴門ふみ「東京ラブストーリー」
・かわぐちかいじ「愛物語」
・竹宮恵子「地球へ」
・水島新司「野球狂の詩」
・田川水泡「のらくろ捕物帳」
以前ほど取り上げる作品のストーリーに添ったような物語 -
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実在する漫画をテーマに漫画好きのために描かれた漫画。
シリーズも13巻目(その前に大判コミックで2冊有るんですが)になりましたが、漫画に色々な立場で携わる登場人物も増えてきて、失速することなる続いています。
この感も6編の短編(最後の一つは前後編)が収められていますが、ウチが特に好きなのは「a sense of wonder」「夢の持ち主」の2編。
「a sense of wonder」はかつて大型書店のカリスマ店員で現在は街の書店のおかみさん・太宰さんが預かることになった書店員希望の一人の女性を巡るお話。
書店員に求められる資質。書店員だけに求められるものじゃないと思いました。
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Posted by ブクログ
今回、よく知った本が、2冊扱われていた。「暴れん坊本屋さん」と「MASTERキートン」である。
ご存じ、地下に「ダンジョン」と呼ばれる書庫を持つ、古書店と、その周辺の人々の物語のである。
毎回、いろいろなマンガを巡る話が出てきており、今回も、7の本が扱われている。
いつも、古典というか、名作というか、現在連載と言うよりは、懐かしのものが出てくるのは、登場人物と読者のノスタルジーをくすぐるためであろうが、その中に、現在の生きのいい本が混じる。
「暴れん坊本屋さん」は、マンガ家をしながら書店で働いている久世番子さんが働いているときのあれやこれやを綴ったエッセイマンガである。本の楽しみを知り尽く -
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ただのうんちくマンガなのに、結構、構成とかにも凝ってて、マニア心をくすぐります。
まあ、だからといって、わたしはマメでないので、このお話はこのお話の続きとか、検証とかは全くしないんですけどね。
虐待については、乱暴な人だったけど、それでもいいところもあったとか、優しいところもあったとか、そういう単純な話でまとめられないんですけどね。
むしろ、小さないいところはあって当たり前で、それがかえって、隠れ蓑になったり、子どもが親からどうしても逃げられない理由になったり、親自身の自分への言い訳になったりすらします。
難しいとこに踏み込んできたと思いますが、頑張ってかききって欲しいです。マンガの神様、物 -
Posted by ブクログ
イケメン5ではなくて、彼がいいとこをもっていくのか~。結構、笑いました。そして、なっとく。
ちょっと前ぐらいから、話と話のつなぎ方が、絶妙になってきました。微妙な結びつきが各話同士にあって、楽しい。
ひとつひとつの物語としては、たいしたことはないのですが、このマンガ読んでみたいとか、懐かしい、と思わすことができたら、金魚屋古書店としては、成功なんだろうな思います。
そして、それは、結構、ハードルとして高いハードルなのではないかと思ったりします。
そのハードルをクリアした上で、もう1つ仕組みを作っていくという高度な感じが凄いなぁと。
鉄人28号の美しく、力強く、優しい立ち姿に感動しました。見