G・フローベールのレビュー一覧

  • ボヴァリー夫人

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    ネタバレ

    細部まで磨き上げられた作品。トルストイ『アンナ・カレーニナ』を意識させられた。悲しい話だが、文学の良さを再認識させてくれる。数多くの作家に影響を与えた作品。

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    2014年03月01日
  • ボヴァリー夫人

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    面白かったー!

    話の内容としては美人な妻が夫とのありきたりな生活に飽きてしまい、不倫を繰り返すと言う
    単純なお話なのですが、もう描写が凄い!

    細かくて丁寧で、それでいて飽きない。
    長く読まれている理由がわかります。

    ボヴァリー氏、滑稽ではあるけど、愛すべき人だと私は思うけどなぁー。

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    2013年07月28日
  • 紋切型辞典

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    『紋切型辞典』これがまた面白い。ついでにフラ語の勉強にもなる。

    岩波さんの書物案内によると
    --ここに編まれたおよそ1000の項目は,衣服,飲食物や動植物に関するもの,礼儀作法の規範,身体と病気についての俗説,芸術家,歴史的人物の逸話と彼らの評価など,多岐にわたる.フローベール(1821-80)はその記述に様々な手法を駆使して,当時流布していた偏見や言葉の惰性,硬直した紋切型の表現を揶揄し,諷刺してみせた--

    と、まぁ、このとおりなのであるが、『紋切型辞典』の着想をフローベールは早くから抱いていたらしい。
    ジュリアン・バーンズが『フロベールの鸚鵡』という本を20年ほど前に書いているが、この

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    2012年02月02日
  • ボヴァリー夫人

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    いいひとなんだけどすごくつまらない人っている。
    善良すぎて毒気がないというか。
    そういうひとと結婚したら退屈だろう。
    エマのように、刺激が欲しくなって、
    異常な量の贅沢な買い物に走ったり、
    舞踏会に繰り出したり、不倫愛に狂ったり。
    そういう気持ちもわからないではない。

    けれど人生のほとんどは舞踏会とか熱い恋愛で
    構成されているわけではなく、
    生活で構成されているわけであって。
    その生活を人々は愛し、あたたかな気持ちを持つ。
    そういう気持ちがわからないと
    ずっと現実逃避を続けることになるのかなと思った。

    でもエマは逃避しきって終わったから
    それはそれでいいかと思う

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    2010年12月16日
  • ボヴァリー夫人

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    エマの人生を一言で表すとすれば、現代の昼メロドラマ。出版当時は風紀上の問題を引き起こしたようだが、不倫も浮気も珍しくない今となっては、内容はそんなにすごいというわけではない。でも、全体的に綺麗なのと、本能の赴くままに突き進むのは少しばかりうらやましい。

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    2010年04月03日
  • ボヴァリー夫人

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    昼ドラ好きにオススメ。学校の講義で読まされた本ですが、当時流行ってた『真珠夫人』思い出しました。

    結局、一番おいしいのは薬剤師。

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    2009年10月04日
  • ボヴァリー夫人

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    不倫には歴史的許容があるからこその内容かと思いきや、公序良俗に反するわいせつ罪に問われてしまった作品。ゆえにベストセラーになってしまったというあたり、いつの時代も実は垣間見たい恋愛テーマなのだろう。
    日常の退屈から逃れるために、愛と情熱を追いかけるエマ。そして何もかも失ってしまう。
    ただの向こう見ずで夢見がちのわがままとしか思えないし、病的な恋愛依存で、子供がかわいそうすぎる。そんな現実的な冷めた感想を持ってしまった。
    でもそれこそが作者が求める現実的な感想かもしれず、どんでん返しやハッピーエンドのオチが必ずある訳ではない、まさに現実を描き出しているのだろうと思う。

    解説を読んで気づいたが、

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    2026年02月28日
  • 感情教育(下)

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    恋愛小説として見ると,フレデリックという人物の軸のぶれが作品の強度をやや損なっている。一方で,革命下における人々の言動が多様なかたちで描き出されている点は特筆すべきである。

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    2026年01月10日
  • 感情教育(上)

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    恋愛小説として見ると,フレデリックという人物の軸のぶれが作品の強度をやや損なっている。一方で,革命下における人々の言動が多様なかたちで描き出されている点は特筆すべきである。

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    2026年01月10日
  • 感情教育(下)

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    上下巻、まとめての感想です。

    『感情教育』はフローベールの主要作品中、もっとも自伝的要素を多く含んだ小説←解説より

    二月革命から、ルイ・ナポレオンのクーデター事件までのパリの街が舞台。主人公フレデリック(田舎からパリに出てきた青年)の波瀾万丈恋愛物語。生き生きとした、歴史的事件の描写もあり。

    フレデリックの恋愛対象は、4人。(アルヌー夫人、ロザネット、ロックの娘ルイーズ、ダンブルーズ夫人)

    心中に本命の女性がいるものの、あっちの女性、こっちの女性と心変わりして、さあ大変。二股どころじゃありません。女の立場から言えば、“何なのこの人?”という感じ。でも、世のおじ様の中には、“若い頃の男は

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    2026年01月06日
  • 感情教育(上)

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    下巻を読むまでに時間が経ってしまい、上巻の内容をすっかり忘れていて、再読。
    フレデリックが、異性関係でふらふらしているのが、女性読者からは嫌われそうです。
    19世紀のロマン主義的物語で、社交界やら、恋愛やら宴会やら、フランスっぽい大衆文化の描写が盛りだくさんで、終始キラキラしたイメージでした。
    下巻の方が面白いとのことですが、前半の内容を忘れないうちに、すぐ読みます。

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    2025年11月11日
  • 三つの物語

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    ネタバレ

    小説についての本で紹介された。3つが順々ではなく別々の小説であった。最後のヘロディアスについてはユダヤの物語よりキリストの物語であろう。解説が50ページあり、最初に小説を読んでからネタバレである解説を読むようにと書いてあったが、解説を先に読んでもどうということもないと思われる。

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    2025年09月01日
  • 紋切型辞典

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    フローベールから見た世界・社会が辞典形式で書かれた本。
    当時の世相や偏見がシニカルに表現されていておもしろい。

    ・「ハーレム(harem)あらゆる中学生が夢みるもの」

    に笑ってしまった。確かに!大人だったら酒池肉林はいいなあと思っても、まず経済的なことを考えちゃうもんね。

    ・「ワクチン(vaccin)ワクチン接種していないひととは交際しないこと」

    昔から反ワクの人っていたんだなー。

    ・「マキアヴェリ(Machiavel)たとえ読んだことがなくても極悪人と見なすべし」

    もおもしろかった。

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    2025年01月28日
  • 感情教育(上)

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    きぃみらフランスブンガクなんてよま〜ないとおも〜いな〜がら〜♪
    あとすこ〜しぼくにぃちかづいてほしくて♪

    あいみょ〜ん

    はい、モーパッサンやゾラの師匠的存在でフランス文学の巨匠、写実主義の確立者ギュスターヴ・フローベールの代表作『感情教育』です

    とにかく延々と続く情景描写を読みやすく訳すって大変だったと思うな〜
    すごいな太田浩一さん

    そして本作はなんとその訳者太田浩一さんの「まえがき」から始まります
    こんな構成珍しい
    で、その「まえがき」を要約すると…

    とにかく上巻は我慢せい!ってことらしいw
    下巻はめちゃくちゃに面白いから我慢せい!ってことらしい

    いやいや簡単に言うけど上巻だ

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    2024年06月08日
  • ボヴァリー夫人

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    フローベールは前から読みたかった作家の1人だ。

    リアリズム文学と言われるこの作品は悲劇のような気もするが退屈な感じもした。
    人生というものは退屈だ。
    退屈に甘んじることができない人生もまた退屈で平凡なのかもしれない。
    そこにリアルがある。
    それこそが人生の味わいだと思う。
    そこを書いているこの作品はやはり面白い。

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    2023年11月28日
  • 三つの物語

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    光文社古典新訳文庫のフランス文学は、衝撃の『目玉の話』以来。
    3作ともキリスト教にまつわる話。
    「聖ジュリアン伝」は、トルストイの民話のような味わい。
    「ヘロディアス」は、半ばくらいで『サロメの話?』と気付いた。だが、洗礼者ヨハネの首を欲っしたのが、サロメではなく、母親のヘロディアスだった、という設定が、実にさりげなく説明されている点、解説を読むまで気が付かなかった。マルタ島にあるカラヴァッジォの大作『洗礼者聖ヨハネの斬首』を思い出した。

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    2022年11月16日
  • サラムボー 上

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    フローベールは好きな作家だが、描写の仕方のとある部分だけが好きなんであって、本質を自分は理解できてないんだなーと痛感した。
    世界観は好きなんですが、SFファンタジー同様、知識、理解力が乏しいため、読み取れない。。。読んでも想像ができない。。。

    つくづく、自分は勢いのあるノリで書いたような本しか読めないのかなー、と悩んでしまう。

    下巻はもう少し時間を置く。スランプは続く。

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    2021年07月19日
  • 三つの物語

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    いずれも端麗で細緻な文体でありながら、3つそれぞれが違う雰囲気:
    「素朴なひと」は淡い色合いの水彩で描いた風景画、青く広い空と小さな家の周りの木立…。
    「聖ジュリアン伝」は重厚で暗く濃い色のタペストリー、緑の色合いが鬱蒼とした感じの。もとはステンドグラスに発想を得たみたいだけど。
    「ヘロディアス」はギュスターヴモローの絵のような細密画(サロメの題材に引きずられて…)だけど、もっと金色やパキッとした色合いの。

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    2021年05月27日
  • ボヴァリー夫人

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    何はともあれ読み切った。
    何だこの小説、不愉快なやつばっか出てくるな。
    不倫をする人の自分勝手な理論が目白押しである。
    貞淑との間で迷ったりするけど、それも含めて自分に酔っていて楽しそうだ。

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    2020年04月18日
  • 三つの物語

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    「素朴なひと」ジョルジュサンドに「冷徹」と思われていて「あたしだってやるのよ」ということを見せつけるために書いた作品。ある女性の一生。カナダの映画監督アトムエゴヤンの作品を思い出した。「聖ジュリアン伝」フローベールの生地ルーアン大聖堂の34枚のステンドグラスに描かれた彼の一生。「ヘロディアス」エルサレムの地にてキリストがいた頃の話。どれも良かった。久々に本と仲良く解り合えた感覚だった。訳がいいんだと思う。この訳者は読む人の気持ちがよくわかっている人なんだと思うが、作者の言葉選びの素晴らしさに惚れた。

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    2019年06月08日