G・フローベールのレビュー一覧

  • ボヴァリー夫人

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    いいひとなんだけどすごくつまらない人っている。
    善良すぎて毒気がないというか。
    そういうひとと結婚したら退屈だろう。
    エマのように、刺激が欲しくなって、
    異常な量の贅沢な買い物に走ったり、
    舞踏会に繰り出したり、不倫愛に狂ったり。
    そういう気持ちもわからないではない。

    けれど人生のほとんどは舞踏会とか熱い恋愛で
    構成されているわけではなく、
    生活で構成されているわけであって。
    その生活を人々は愛し、あたたかな気持ちを持つ。
    そういう気持ちがわからないと
    ずっと現実逃避を続けることになるのかなと思った。

    でもエマは逃避しきって終わったから
    それはそれでいいかと思う。
    哀しいけれど、一貫性があって、
    やりきった感のある人生。あっぱれ。

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    2010年12月16日
  • ボヴァリー夫人

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    エマの人生を一言で表すとすれば、現代の昼メロドラマ。出版当時は風紀上の問題を引き起こしたようだが、不倫も浮気も珍しくない今となっては、内容はそんなにすごいというわけではない。でも、全体的に綺麗なのと、本能の赴くままに突き進むのは少しばかりうらやましい。

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    2010年04月03日
  • ボヴァリー夫人

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    昼ドラ好きにオススメ。学校の講義で読まされた本ですが、当時流行ってた『真珠夫人』思い出しました。

    結局、一番おいしいのは薬剤師。

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    2009年10月04日
  • ボヴァリー夫人

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    大好きな光文社古典新訳文庫シリーズ、最近イギリス文学ばっかり読んでいたので、このままでは第二の故郷おフランスに申し訳が立たない!
    よって久しぶりにフランス文学です

    そうとなれば、近代フランス文学を代表する作家フローベールです
    赤鼻のおっさんです
    代表作『ボヴァリー夫人』です
    ずっと「ボリヴァー夫人」だと思ってました「あらーワンちゃんスッキリしてかわいくなったわね〜」それはトリマー
    脱線がひどい!(お前な)

    いやー、おフランスだったね〜
    おフランスの恋愛小説だったね〜

    イギリスの恋愛小説はくっついて終わる
    つまりハッピーエンドってわけよ
    アンダースターン?

    一方おフランスの恋愛小説はくっついてから始まる
    そっからもうぐちゃぐちゃになる
    そんでなんかもううげぇって感じの結末
    シルブプレ?(テキトーだろそれ)

    やっぱわいはイギリス文学の方が好っきやわ〜
    同じ島国ってこともあるのかもしれん
    なんかおフランスの恋愛小説は肌に合わんね(第二の故郷違うんかい)

    そもそも不倫がダメなんよ
    『ボリヴァー夫人』もめっちゃ子どもがかわいそうやった
    結局しわ寄せはなみんな子どもに行くんやで
    分かっとんのか!(# ゚Д゚)

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    2026年08月04日
  • ボヴァリー夫人

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    不倫には歴史的許容があるからこその内容かと思いきや、公序良俗に反するわいせつ罪に問われてしまった作品。ゆえにベストセラーになってしまったというあたり、いつの時代も実は垣間見たい恋愛テーマなのだろう。
    日常の退屈から逃れるために、愛と情熱を追いかけるエマ。そして何もかも失ってしまう。
    ただの向こう見ずで夢見がちのわがままとしか思えないし、病的な恋愛依存で、子供がかわいそうすぎる。そんな現実的な冷めた感想を持ってしまった。
    でもそれこそが作者が求める現実的な感想かもしれず、どんでん返しやハッピーエンドのオチが必ずある訳ではない、まさに現実を描き出しているのだろうと思う。

    解説を読んで気づいたが、視点がさりげなく変わっていく。最初は「わたしたち」が語っているが、その「わたしたち」は途中でいなくなる。

    訳は読みやすく、風景の描写が爽やかで目の前に景色が広がる。

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    2026年02月28日
  • 感情教育(下)

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    恋愛小説として見ると,フレデリックという人物の軸のぶれが作品の強度をやや損なっている。一方で,革命下における人々の言動が多様なかたちで描き出されている点は特筆すべきである。

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    2026年01月10日
  • 感情教育(上)

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    恋愛小説として見ると,フレデリックという人物の軸のぶれが作品の強度をやや損なっている。一方で,革命下における人々の言動が多様なかたちで描き出されている点は特筆すべきである。

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    2026年01月10日
  • 感情教育(下)

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    上下巻、まとめての感想です。

    『感情教育』はフローベールの主要作品中、もっとも自伝的要素を多く含んだ小説←解説より

    二月革命から、ルイ・ナポレオンのクーデター事件までのパリの街が舞台。主人公フレデリック(田舎からパリに出てきた青年)の波瀾万丈恋愛物語。生き生きとした、歴史的事件の描写もあり。

    フレデリックの恋愛対象は、4人。(アルヌー夫人、ロザネット、ロックの娘ルイーズ、ダンブルーズ夫人)

    心中に本命の女性がいるものの、あっちの女性、こっちの女性と心変わりして、さあ大変。二股どころじゃありません。女の立場から言えば、“何なのこの人?”という感じ。でも、世のおじ様の中には、“若い頃の男はこんなものだ”という方もいるのでしょうか。ある女性との間には、子供もできてしまうし、私としては、かなりよろしくない男性の印象です。主人公には共感できないけれど、恋愛感情の振幅を読んでいく面白さはあります。フレデリックの男友達の関係も、けっこう波乱に満ちています。

    心理描写、情景描写、女性の美しさについての描写が洗練されていて、すごいと思います。女性については辛辣な表現もあります。例えば、ロザネットについて“29歳、もうお婆さん”なんてあるのです。私なんて、化石になっちゃいます。自分がもうちょい、二月革命のことなど分かっていれば、小説の中に入れたかなという気がしました。

    下巻は人物の動きがあって面白く読めたのですが、上巻は展開がまったりしているように感じ、☆印をつけづらかったです。まあ、☆3.7ぐらいでしょうか。

    建造物などの写真や図が載せられていて、とても丁寧なところ、光文社文庫いいなと思いました。

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    2026年01月06日
  • 感情教育(上)

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    下巻を読むまでに時間が経ってしまい、上巻の内容をすっかり忘れていて、再読。
    フレデリックが、異性関係でふらふらしているのが、女性読者からは嫌われそうです。
    19世紀のロマン主義的物語で、社交界やら、恋愛やら宴会やら、フランスっぽい大衆文化の描写が盛りだくさんで、終始キラキラしたイメージでした。
    下巻の方が面白いとのことですが、前半の内容を忘れないうちに、すぐ読みます。

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    2025年11月11日
  • 三つの物語

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    ネタバレ

    小説についての本で紹介された。3つが順々ではなく別々の小説であった。最後のヘロディアスについてはユダヤの物語よりキリストの物語であろう。解説が50ページあり、最初に小説を読んでからネタバレである解説を読むようにと書いてあったが、解説を先に読んでもどうということもないと思われる。

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    2025年09月01日
  • ボヴァリー夫人

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    ネタバレ

    レオンとの関係が冷め、しかし借金はかさみ、のっぴきならなくなり、薬剤師の鍵付き倉庫を開けさせて、無理やり砒素をあおる。
    自らが招いた、破滅。
    夫である医師シャルルは、後に、手紙を発見し、妻の不倫を知る。その後しばらくして亡くなる。

    前半は、退屈で、挫折しそうになった。後半から急に話が動き出し、次第に追い詰められていくエンマの様子に夢中でページをめくった。エンマが亡くなって即、物語が終わると予想していたんだが、その後の描写も予想外に長かった。そして、あっけなくシャルルが亡くなったのには、ビックリ。

    あとがきを読んでビックリしたのは、実際にあった話を元に小説が書かれた、ということ。こんなことが実際にあったんだ。

    660pと長いし、前半退屈だったので、やや飛ばし気味で読んだ。キチンと読み解けているかというと、細部にまでは自信がない。全体は大掴みできたが。
    音楽で言うところの、ラベルのボレロみたいな感じかな。
    盛り上げるだけ盛り上げて急にガクンと、終わるような。

    モームが世界十大小説にあげているが、そこまで面白いとは思わなかった。感情教育は、読んでみたい

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    2025年04月15日
  • 紋切型辞典

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    フローベールから見た世界・社会が辞典形式で書かれた本。
    当時の世相や偏見がシニカルに表現されていておもしろい。

    ・「ハーレム(harem)あらゆる中学生が夢みるもの」

    に笑ってしまった。確かに!大人だったら酒池肉林はいいなあと思っても、まず経済的なことを考えちゃうもんね。

    ・「ワクチン(vaccin)ワクチン接種していないひととは交際しないこと」

    昔から反ワクの人っていたんだなー。

    ・「マキアヴェリ(Machiavel)たとえ読んだことがなくても極悪人と見なすべし」

    もおもしろかった。

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    2025年01月28日
  • 感情教育(上)

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    きぃみらフランスブンガクなんてよま〜ないとおも〜いな〜がら〜♪
    あとすこ〜しぼくにぃちかづいてほしくて♪

    あいみょ〜ん

    はい、モーパッサンやゾラの師匠的存在でフランス文学の巨匠、写実主義の確立者ギュスターヴ・フローベールの代表作『感情教育』です

    とにかく延々と続く情景描写を読みやすく訳すって大変だったと思うな〜
    すごいな太田浩一さん

    そして本作はなんとその訳者太田浩一さんの「まえがき」から始まります
    こんな構成珍しい
    で、その「まえがき」を要約すると…

    とにかく上巻は我慢せい!ってことらしいw
    下巻はめちゃくちゃに面白いから我慢せい!ってことらしい

    いやいや簡単に言うけど上巻だけで550ページ超のけっこうなボリュームなんですが…

    ま、読み終えてみるとそこまで我慢は必要なかったんだけどね

    上巻は550ページかけていかに主人公のフレデリックが大馬鹿者だってことが語られるのみ(のみってことはないか)

    さぁ、訳者さんが面白いと請け負った下巻へGO!

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    2024年06月08日
  • ボヴァリー夫人

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      主人公エンマは自分が既に持っているもの、手を伸ばせば届くものには幸せを見出さず、だからこそ遠くにあるもの、かけ離れたもの、失ったもの、身分不相応のものを追い求める。その気質は奇しくも彼女の忌み嫌う市民的な平凡さそのものとして描かれているように感じた。おそらくフローベールもそのように意図して書いているのだろうと思われた。
     対して夫シャルルには特別の同情を禁じ得なかった。ただただ可哀想だった。
     また文体や自然描写は悪くはないけれど、一文一文が長くて難解なため、もう一回読まないと全然分からないと思う。フローベールは自由間接話法を初めて小説に取り入れたとされているそうだ。私は語り手と登場人物が一体となり、臨場感のあるこの文体が結構好きだった。

    追記: シャルルはエンマのことを本当の意味で思いやったことはあるのだろうかと疑問に思った。実はかなり自分本位な人で、時代背景を考慮する必要はあるのだろうが、結婚までの過程を思い返すとエゴイスティックな感じも垣間うかがえるために、シャルルを愚鈍な夫と形容することは真なのかもしれない。

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    2025年03月04日
  • ボヴァリー夫人

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    フローベールは前から読みたかった作家の1人だ。

    リアリズム文学と言われるこの作品は悲劇のような気もするが退屈な感じもした。
    人生というものは退屈だ。
    退屈に甘んじることができない人生もまた退屈で平凡なのかもしれない。
    そこにリアルがある。
    それこそが人生の味わいだと思う。
    そこを書いているこの作品はやはり面白い。

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    2023年11月28日
  • ボヴァリー夫人

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    田舎の退屈さに倦む恋多きエンマの破滅への道。つけ入るロドルフ、レオンはやがては退いてしまう。狡猾なルルーに莫大な借金を負わされ服毒する。献身的な夫シャルルが哀れ。推敲を重ねた文体からの翻訳が馴染まないのか読み終えるのに随分かかったが満足。2023.3.21

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    2023年03月21日
  • 三つの物語

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    光文社古典新訳文庫のフランス文学は、衝撃の『目玉の話』以来。
    3作ともキリスト教にまつわる話。
    「聖ジュリアン伝」は、トルストイの民話のような味わい。
    「ヘロディアス」は、半ばくらいで『サロメの話?』と気付いた。だが、洗礼者ヨハネの首を欲っしたのが、サロメではなく、母親のヘロディアスだった、という設定が、実にさりげなく説明されている点、解説を読むまで気が付かなかった。マルタ島にあるカラヴァッジォの大作『洗礼者聖ヨハネの斬首』を思い出した。

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    2022年11月16日
  • サラムボー 上

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    フローベールは好きな作家だが、描写の仕方のとある部分だけが好きなんであって、本質を自分は理解できてないんだなーと痛感した。
    世界観は好きなんですが、SFファンタジー同様、知識、理解力が乏しいため、読み取れない。。。読んでも想像ができない。。。

    つくづく、自分は勢いのあるノリで書いたような本しか読めないのかなー、と悩んでしまう。

    下巻はもう少し時間を置く。スランプは続く。

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    2021年07月19日
  • 三つの物語

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    いずれも端麗で細緻な文体でありながら、3つそれぞれが違う雰囲気:
    「素朴なひと」は淡い色合いの水彩で描いた風景画、青く広い空と小さな家の周りの木立…。
    「聖ジュリアン伝」は重厚で暗く濃い色のタペストリー、緑の色合いが鬱蒼とした感じの。もとはステンドグラスに発想を得たみたいだけど。
    「ヘロディアス」はギュスターヴモローの絵のような細密画(サロメの題材に引きずられて…)だけど、もっと金色やパキッとした色合いの。

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    2021年05月27日
  • ボヴァリー夫人

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    途中棄権。ストーリーの流れよりもその場その場の情景描写が緻密すぎて、読んでいて少し疲れました。さっと脳に入ってこない。翻訳だから仕方ない部分もあるし、もちろんこれがこの作品の凄さの一つなんだろうけど。話がずっと足踏みしてなかなか進まない印象。あまり物語に入り込めませんでした。

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    2021年02月27日