マーク・ピーターセンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
英語の勉強は大学2年生で終わり、そのあと10年近くほっぽらかしにしているので、英語ブランクから、理解が及ばないところも多々あったが、それでも、冠詞、前置詞等、日本人が英語を勉強する中で、なぜこういう使い方をするのだろう・・・?と疑問に思ったり引っかかったりする点を、英語の論理を交えてわかりやすく解説してくれる。英語の言葉の考え方、論理の一端に触れることができ、英語そのものの面白さを感じることができる。
今まさに英語を学んでいる人たち、教えている人たちに是非お勧めしたい。私にとっては、もっと早くこの本に出合えていればよかった、と悔やんでいる。 -
Posted by ブクログ
後半の「So」の使い方と「論理の飛躍」についての箇所は、おかしくておかしくて、読みながら何度かププッと吹き出してしまいました。
文法書でこんなに笑える本ってそうそうないと思う! なんという良書。
この本の中で突っ込まれていた「sleep in bed」ですが、中学の時、「眠る」の英語訳としてこれを教えられて、当時「in bedって必ず言わないといけないのか? 布団で寝てても?」と子供心に疑問に思ったのをシッカリ覚えています。こんなところで、こんな形で、あの頃の疑問に出会うとは。
読みながらしょっちゅう「分かるなぁ、この間違い。日本語を先に考えて、それを英訳するとこうなっちゃうんだよね」と思 -
Posted by ブクログ
大多数の日本人がわかっていないという「英語の論理」を丁寧に解説した本。『日本人の英語』というタイトルがついているが、その意味では『アメリカ人の英語』(イギリス人でもいいが)と言った方がいいのではないか。この本では、英語をネイティブで使う人が、文章を構成する上で論理的にどのように世界をとらえているのかが文法についての議論を通して説明される。特に、日本語には存在しない、もしくは強く意識されることがないが英語には大きな存在である文章構成上の要素を取り上げて説明している。
その要素というのは次のようなものだ。
・冠詞 - 「a」と「the」と「冠詞なし」の違い
・前置詞 - 「with」と「by」 -
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Posted by ブクログ
日本人にありがちな英作文は、教科書の不自然な英語が原因だった、と著者は書いている。実際に教科書に載っている不自然な英語を例に、我々日本人には使い分けが難しい単語、また陥りやすい非論理的な文と文のつなぎ方など、わかりやすく説明されていた。
例えばsoとvery、itとthatなど。veryの代わりにsoを使ったりしがちだが、時にそれは不自然で大げさに聞こえてしまうことがあることが理解できた。また、日本語でよく使われる「〜ですが」をやたらbutでつなごうとしてしまったり、「〜なので」をやたらsoでつなごうとしてしまう癖も、ネイティブからしてみれば、不自然で論理的ではない、ということがクリアに理解で -
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なかなか興味深く、ためにもなりました。
名著『日本人の英語』のマーク・ピーターセン先生著ですが、あちらがややエッセイ的に色々なテーマが取り上げられているのに対し、こちらは先生が大学生の英作文指導を通じて多く出会って来た典型的な日本人の英語の「おかしなところ」を、
1. 時制
2. 冠詞・数の意識
3. 基本動詞・助動詞の使いこなし
4. 仮定法の基本
5. 日本人が多用するso
6. itとthatの使い分け
7. 単語の無意味な繰り返し
8. 論理の飛躍
といったテーマに沿って、まとめられているので、とてもポイントが分かりやすい。
そして、先生が日本の中学の教科書を調べてみたところ、これら -
Posted by ブクログ
良い本だ。私は仕事での必要上、英語に触れる機会も多いし、実務上のレベルで言えば英語には自信がある。それでも、学ぶところは多かった。
最近では、「まずは通じることが大事だ。まずは英語で話してみよう」という学習上の思想がポピュラーになってきたと思うけれど、「通じる」英語の先を勉強しようと思うと、こういう本が大事になると思った。自然で洗練された英語に少しでも近づくように学ぶには最適な本だろう。
個人的に収穫を得たのは、接続詞の強さについての解説だ。たとえば"so"という接続詞は、becauseやsinceを使った文よりも強い論理的緊密性を表す。ほとんど必然性を表す接続しだという。