マーク・ピーターセンのレビュー一覧
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本書はだいぶ前に読んだので、内容をほとんど忘れてしまった。著者のマーク・ピーターセン氏は、時々大学の自室の窓から階下に向って「日本人がわからない」あるいは「日本人は嫌いだ」という趣旨の言葉を叫びたくなることがある、と述べている。記憶があいまいなので、本書ではなく別の著書かもしれない。いずれにしろ、その時私は「アメリカ人は嫌いだ」と反撥を覚えたのを憶えている。
本書は、英語の一つのバリエーションである「アメリカ語」を中心に書いてある。ネイティブの観点から、日本人の「アメリカ語」の欠点を正している。世界の政治経済軍事の頂点に立つアメリカの「アメリカ語」をより深く理解することは、「対米従属」の日本 -
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学生時代に出会った本です.
日本人や日本語をよく理解している英語ネイティブスピーカーの著者が,日本人だからこそ持っていないため間違えるネイティブ感覚による英語表現について,わかりやすく解説している名著です.
例えば,昨夕バックヤードで皆でバーベキューをした際に鶏肉を食べたなぁ,ということを思い浮かべて,Last night, I ate a chicken in the backyard.と言ったとします.
この表現は日本人的にはなんら変とは感じないでしょうが,ネイティブは、月夜の晩に裏庭で鶏を一匹捕まえて口から血を流しながら食べる怪しい人を思い浮かべてしまうかも...(正解は,... I a -
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10年以上リファレンスとして用いてきたためそろそろ感想文を書こうと思います。本書は有名な英文法のリファレンスであり、高校生や受験生が手に取る文法の辞書としては最も重厚なものの一つだと思います。
本書が参考書として優れている点は、目次や索引が詳細であることと文法の記載が明快で調べやすい構成で場合分けや用法の羅列が丁寧であることです。前者に関し、特に目次が細かい小項目まで記載されているのが本当に便利です。「〇〇の××用法って△△の場合にも使えるんだったっけ?」のような疑問は目次から辿るだけでかなり解決すると思います。索引に関しても、日本語の文法用語だけでなく英語のコロケーションなどから引けて時 -
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タイトルの通り、実践的な英文法、英文表現のありがちな間違い、そしてそれを洗練されたものとするための例が紹介されています。マーク・ピーターセンさんの本を読んだのは4冊目になりますが、日本人の不自然な英語表現は日本語独特の表現に根ざした根深いものであり、日本語の表現をそのまま英語表現に翻訳するというアプローチに限界があるためそこかしこで起きてしまっているということが理解できました。
例えば日本人の英語にはofを多用(多段的に使用)するような表現が散見されますが、これは日本語で「~の」を多用するような稚拙な表現をそのまま英語に翻訳することによって起きています。日本人が日本語表現する際には、洗練され -
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ネタバレこの本、すごく論理的に日本人の間違えやすい英語について説明していて、なぜ日本人が間違えるかというと、英語には日本語にない概念があるから、というのがその理由。
中学生英語で教えたほうがいいのかもしれませんが、中学生には少し難しいかもしれません。英語圏では数や量に対して厳密です。だから単数形か複数形かにはシビアです。また文脈を重視するからaとtheの違いにもシビアです。初めてのものであればa。既に文脈上、認識があればtheというような厳格な使い分けがあります。
これくらいのざっくりした理解でも日本人の、曖昧な間違いだらけの英文はだいぶ改善されるようです。
日本語でも文脈はあって、「昔あるとこ -
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嘘でしょ、、これ、遅くとも、高1のときには知っておきたかった、、という内容。英作文をするなら必須の知識なのに、習わなかった。
日本人用の英語の教科書には、絶対入れておいてほしいこと満載。。
私は一体、今まで英語の何を学んできたと言うのか。。
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注意すべきポイントだと、知ってて取り組むのと、全くスルーして、他のことにかまけているのでは、結果が全然違う。。
aとかthe とかmyとか、その意味するところを、本当の意味で分かっていなかった。
今までの英作文はなんだったのか、、、
英語になぜ、冠詞があるのか。英語は、実にスマートなやり方で、的確に意味を表していたのだ。。
冠詞無しの単数 -
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日本語を深く考察されているからなのでしょうね。マーク先生の解説付きで文章を読むと、夏目漱石も谷崎潤一郎も、寧ろ解釈が深まるというのは、母国語への甘えと怠慢として反省します。擬態語、擬音語の比較、すごく面白く、ほかで見たことがなかったです。色んな引用文章が本当に素敵。
死を表現して
I do not fear death. I had been dead for billions and billions of years before I was born, and I have not suffered the slightestinconvenience from it.
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Posted by ブクログ
前作に引き続き、大変勉強になりました。日本語と英語は構造や文法が根本的に異なるし、日本人と英語ネイティブスピーカーの歴史や文化も全く違う。そのため、英語は英語として理解することが必要であるというのは全くもってその通りです。そうした状況の中でも、英語の感覚を日本語でわかりやすく説明してくれています。英訳とか和訳で適切なものが思いつかないときがある、という著者の気持ちはかなり分かります。。。いちいち訳して理解したり説明するのはかなり面倒くさいですもんね。前作同様、冠詞、単数形複数形の使い方や動詞のニュアンスの違いを例文たっぷりに解説してくれているので、実用的な部分は多いと思います。