【感想・ネタバレ】日本人の英語のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月02日

この本、すごく論理的に日本人の間違えやすい英語について説明していて、なぜ日本人が間違えるかというと、英語には日本語にない概念があるから、というのがその理由。

中学生英語で教えたほうがいいのかもしれませんが、中学生には少し難しいかもしれません。英語圏では数や量に対して厳密です。だから単数形か複数形か...続きを読むにはシビアです。また文脈を重視するからaとtheの違いにもシビアです。初めてのものであればa。既に文脈上、認識があればtheというような厳格な使い分けがあります。

これくらいのざっくりした理解でも日本人の、曖昧な間違いだらけの英文はだいぶ改善されるようです。

日本語でも文脈はあって、「昔あるところにおじいさん”が”いました。おじいさん”は”、、」というけど「昔あるところにおじいさん”は”いました。おじいさん”が”、、」とは言わないでしょうと。主語における「が」と「は」の違い。それと同じくらい英語においてaとtheは根本的に違いますよ、と。

自分は大学受験やそのあと社会人で英語を日常的に使ってきたので、日本人の中では英語の学習を多くやっている部類に入ると思いますが、この本で説明されているようなことについてはあまり気にしたことはなかったし、習う機会もなかったです。知らない単語に出くわしたとき、辞書でその第一義を調べると同じような意味の単語というのがたくさんあるわけですが、あまり細かく追究することはありませんでした。しかし、たくさんある理由というのは、細かいニュアンスが違うからであり、フォーマルな印象を与えたいもの、カジュアルな印象を狙ったもの、学術論文で使うのが適切なもの、日常的な会話で親密さを表すものなのなど、言語は生きものであるということを改めて認識しました。

例えば日本語でも上記の文章で「しかし」を使っていますが「でも」に置き換えてしまうと文章が人に与える印象は大きく変わってしまう、英語にも当然そういうことはある、ということですね。

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Posted by ブクログ 2022年01月28日

英語は使えるけどなんとなく伝わらない、ニュアンスってどういうことだろう、英文って何?という疑問にドンピシャで答えてくれます。
実務で英語を使う人は必読といっても良い本と思います。文法誤りを指摘してくる人は大体ここに書いてあることが間違ってるケースが多いことにも気付かされます。。。

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Posted by ブクログ 2020年07月24日

ちらっと以前TLで見て気になったので購入。未だに苦労する冠詞、前置詞、副詞について論理的に書かれており例文も豊富。いい本だった。ここまで分かりやすく日本人の英語に対してネイティブの感覚が的確に反映されている本はなかなかないんじゃないかな。

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Posted by ブクログ 2020年04月04日

冠詞、前置詞の英語感覚を詳細に説明してくれており、さっそく実践したくなった。論理関係に用いる接続詞を選ぶ基準も霧が晴れたようにスッキリした気分。著者は日本語と英語の言語学について相当精通されてることが感じ取れます。英語の基礎がある程度かたまって、さらにワンステップ上に行きたい人向けの内容かな。非常に...続きを読む勉強になりました!

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Posted by ブクログ 2019年05月20日

英語の細かいけど、基本的なことが学べる良い本だと思います。
一度読んだだけでは、身につかず何度も読んで身につけるものの気がします。

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Posted by ブクログ 2019年01月24日

1988年の古い本ですが、本書での冠詞・前置詞の説明や、「〜ゆえに」のニュアンスの違い、時制のイメージなど、受験英語のルールに染まった考えでいかに変な英文を量産してきたか気付いて目から鱗が落ちるようです。
英語がある程度書けるようになった今に読んだからこそ、一層の面白みが感じられたのだと思われます。...続きを読む

やはり生の英語をもっとたくさん読まないと英語感覚は身につかなそうです。

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Posted by ブクログ 2018年10月13日

とてもわかりやすく説明されていて、勉強になった。 aとtheの使い分けや前置詞のコアイメージ、接続詞の使い分けなど、学術論文を書くことはないだろうけど、とても参考になった。 ぜひ続編も読みたい。

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Posted by ブクログ 2018年07月09日

英語の勉強は大学2年生で終わり、そのあと10年近くほっぽらかしにしているので、英語ブランクから、理解が及ばないところも多々あったが、それでも、冠詞、前置詞等、日本人が英語を勉強する中で、なぜこういう使い方をするのだろう・・・?と疑問に思ったり引っかかったりする点を、英語の論理を交えてわかりやすく解説...続きを読むしてくれる。英語の言葉の考え方、論理の一端に触れることができ、英語そのものの面白さを感じることができる。
今まさに英語を学んでいる人たち、教えている人たちに是非お勧めしたい。私にとっては、もっと早くこの本に出合えていればよかった、と悔やんでいる。

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Posted by ブクログ 2016年12月11日

ためになる本です。

aとtheは飾りではない
onとin(offとout)の概念
byとwithの違い
have been ~ingのニュアンス
, which ~~~ ,は()の意味、which ~~~は他と比べるニュアンスがある

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Posted by ブクログ 2016年09月09日

英語という言語の論理的構造や、英語に対する native の感覚がよく分かる。

著者自身 native speaker であるが、平易かつユーモアに富んだ日本語(多少読みにくいところもあるが、あまり気にならなかった。)で書かれており、「日本人の英語」特有の不自然さや誤りを、丁寧に正してくれる。

...続きを読む本書の初版は1988年であるが、それから30年近く経つ現在においても、日本の英語教育の大部分は、本書の指摘する問題点をほとんど克服できていないのではないだろうか。

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Posted by ブクログ 2016年08月27日

大多数の日本人がわかっていないという「英語の論理」を丁寧に解説した本。『日本人の英語』というタイトルがついているが、その意味では『アメリカ人の英語』(イギリス人でもいいが)と言った方がいいのではないか。この本では、英語をネイティブで使う人が、文章を構成する上で論理的にどのように世界をとらえているのか...続きを読むが文法についての議論を通して説明される。特に、日本語には存在しない、もしくは強く意識されることがないが英語には大きな存在である文章構成上の要素を取り上げて説明している。

その要素というのは次のようなものだ。

・冠詞 - 「a」と「the」と「冠詞なし」の違い
・前置詞 - 「with」と「by」 、「on」と「in」、「off」と「out」の違い
・時制/完了形/進行形のロジック
・関係代名詞/関係副詞のロジック
・受動態と能動態
・副詞と論理構造 - therefore、thereby、hence、so、as、because

中でも冠詞についての説明は、その論理の明確なロジックを教えてくれたという点で、これまで読んだ冠詞の説明の中でもピカ一だ。高校のときにこんな説明をしてくれる先生がいたらもっと英語が好きになっていたかもしれない(もちろん、やはり好きになんてなっていなかったかもしれないが)。
著者は、「ネイティブスピーカーにとって、「名詞にaをつける」という表現は無意味である」という。どういう意味か。「もし「つける」で表現すれば、「aに名詞をつける」としかいいようがない」からだそうである。なぜなら、「aというのは、その有無が一つの論理的プロセスの根幹となるものであって、名詞につくアクセサリーのようなものではない」からである。もちろん、theについてもaと同じく「その有無が英語の論理の根幹をなすもの」なのである。その意味で冠詞については「文脈がすべて」ということがわかる。

他の、「in」と「on」、「off」と「out」の違いについて説明した箇所においても、イメージが視覚的に湧いて非常によくわかった(気になった)。たとえば、outは三次元関係を表し、offが二次元関係を表す、といった点などだ。関係詞の制限的用法と非制限的用法も、そういう違いがあったなと思い出したが、初めて腑に落ちたような気がした。

日本語非ネイティブの著者は、日本語を書くことに対して「いまだにフラストレーションばかりを感じている。語彙が限られているし、言い方が自然かどうかは、自分の判断だけでは自信が全然ない。いくら時間をかけて書いたとしても、書き上がったところで、「いいものが書けたな」という満足感を得たこともない」という。 そう語る著者の日本語は、日本人の自分から見てもおかしなところはほぼなく自然であるどころか、多くの日本人の日本語よりも論理的で説得力もある。それでも、ネイティブではない著者にとっては、それが自然かどうかの判断が最後のところで自信がない。日本人の書く英語が、それを読むネイティブの著者にとって不自然なものであることがよほど多いからなのかもしれないが。

本書で取り上げられた冠詞や前置詞の説明などから、その人の母語により、世の中を分節してとらえるロジック自体が違ってしまうことが伺えて非常に興味深い。今後、きちんとした英語を書く機会がどれだけ訪れるかはわからないが、少しは意識をしてトレーニングをしてみないとなあと思えた。

英語の勉強というよりも、日本語と英語という言語間における論理の違いを知るという観点で得るところが多い本。まったく興味ないよ、という人にはおすすめするものではないが、英語をよく使う人にとっては、勉強以外の面で意外に面白く感じるところが多いのではないか。そのついでに語学力向上にもなるかもしれないという期待感で読むのがちょうどいい本。

そういえば学生のときに同じ研究室にいて日本語を学んでいたシリア人に、「は」と「が」の違いをよく聞かれたことを思い出した。うまく説明できないことが多かった。「は」は「は」で、「が」は「が」なんだと。この人が説明するくらい「は」と「が」の論理的違いと日本語の文章構成における助詞の位置づけを説明できればよかったのだが。彼はいまごろどうしているのだろうか。

※ 「Therefore,」という表現は一切使うべきではないそうだ。知らんかった。

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Posted by ブクログ 2015年07月05日

言わずと知れた文法書である「ロイヤル英文法」の著者であるマーク・ピーターセン氏が、日本人の英の問題について日本語で書き下ろした物。

英語を母国語とする人にしかわからない、日本人が書く英文の持つ滑稽な間違いが、わかりやすく解説されている。

日本語と英語の意味を1対1で置き換えことがいかに危険か、そ...続きを読むしてこれら二つの言語には、文章中での修飾語句のかかり方や論理展開にどれほど大きな違いがあるかを改めて理解できた。

非常にためになる内容だった。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

今までよくわかっていなかった定冠詞などの英語の感覚が一部ではありますが、手に取るように理解でき、非常に役立ちました。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

神田古本まつりで買った本。奥付見たら1988年初版、2011年第68刷らしい!
日本文学を専攻としたアメリカ人による日本人が間違えがちな文法事項について書いた本で、科学系の雑誌で連載してたらしく日本人が英語で書いた論文ではこういう言い方が見られるけど〜、という例を挙げたものが多くて面白かった!

...続きを読む詞・助動詞・時制・副詞などなど広く書かれてたけど、個人的にはやっぱり冠詞が……難しいな〜、何回も色んな人の説明で理解していくしかないよな〜という感じ。

後半は関係詞とかも出てきてて、間違えてる例文をまず文法的に直すならこう、より洗練された言い方ならこう、って説明されてて面白かった!

特に面白かったのは、著者が「あの人は思いやりがなさすぎる」っていう日本語の表現に「ない」に程度があるのか? って理不尽に感じたところとか(日本語の「ない」はゼロじゃないって話、確かに「あまりない」は「ある」‥)、
前置詞(句動詞)のところでイメージの一致性が素晴らしいって言ってますけどスペルと発音の一貫性のなさにツッコミたくなったところとか。笑

ところどころ英語中心主義的な上から目線を感じなくもなかったけど(なので☆4)、そして面白かったって繰り返してる通り趣味で読んだ本だけど、しっかり勉強にもなりました。

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Posted by ブクログ 2021年02月13日

ネイティブの感覚で英語を捉え直すことが出来た。英語の奥深さを感じられる本。かつらとかもじを用いたoutとoffの例が気に入った。(9章)また、著者はputとrunとgetを(副詞と組み合わせて)用いれば他の動詞をほとんど使用せずに聖書を現代語訳できるらしい。この動詞らの万能さは予想をはるかに超えてい...続きを読むて驚かされた。(11章)

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Posted by ブクログ 2020年04月04日

今でも使えるような内容で、本質的なことは時代が変わっても変わらないと思わせてくれます。英語もそうなのでしょう。

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Posted by ブクログ 2019年02月09日

日本語を元にして、あるいは日本における英語の教育を背景とする場合、陥りやすい不自然な英語の誤りを記載。またどのようにすれば、英語のどの部分を理解すれば、そのような日本人が陥りやすい間違いをしなくて済むかが記載してある。内容はやや古いものの、今知りたいことがたくさん含まれており、良い本だった。
接続詞...続きを読むtherefore等の使い方、ニュアンスの違いは必読。

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Posted by ブクログ 2019年01月10日

冠詞、前置詞などについて、日本人とネイティブの感覚のずれを説明されていた。単語の持つ意味を感覚的に使えるようにならないといけないらしい。「ハートで感じる英会話」に通じるものもあり、ためになった。
後半は難易度が高くなり、自分の理解力レベルはまだまだという感じ。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

AとTHEの違い。関係代名詞の直前にコンマをつけるかどうか。複数形と冠詞。完了形と進行形。日本人に多い、especiallyやaccordinglyはたいていそぐわない、など。目からうろこ。「なるほど、そうだったのか!!」本。これを英語ネィティブのアメリカ人が日本語で書いたというのもすごい。もう一度...続きを読む読み込まなければ。

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Posted by ブクログ 2017年11月14日

日本人の書く英語の間違いを、外国人の筆者の視点で文法的に解説。大学の先生なので論文添削の話がほとんど。

出だしは面白かったけど、
途中の可算名詞、不可算名詞の区別のところあたりで挫折しかけたが、なんとか我慢して全部読み切る。

英語文法の話なので、少し読むのに注意力がいるが、
きちんと読めば自分に...続きを読むは得るものは少なくなかった。
結論から言うと投げ出さなくてよかった。

筆者はたくさんの添削をしてきているので、
自分がよく理解していない英語のポイントが結構指摘されている。関係代名詞の使い方とか、前置詞の使い分けとか、
そうそう、そこよくわかんなかったんだよね。というところが自然とカバーされてた感じ。

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購入済み

英語の感覚がよくわかる

2017年05月28日

日本語英語になってしまいがちな感覚がどうしてなのか、そして英語的な表記の方法がよく分かりました。

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Posted by ブクログ 2017年01月04日

英薦められたので読んでみた。
冠詞、outとoff、したがってで使う語などは参考になった。

コーパスを学んだことがある人は必要ないかな。

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Posted by ブクログ 2018年04月19日

とても面白いし英語での作文に役立つと思われる。さらに英語で論文を書くときにも参考になろう。
2回目を読み終わったが1回目に読んだことを多く忘れている。

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Posted by ブクログ 2017年07月03日

英語は極めてロジカルな言語だが、突き詰めれば日本語のようなファジーかつ風景を思わせる文章も書けるのだなぁと、新たな発見があった。
また、中学の頃、時制を習った時、どうも本書を参考にして指導いただいていたようで、おかげで英文を読むときの混乱が少なくなっていることに気づいた。
意味が伝わればいいと思って...続きを読む整理しないで文章を書いてきたが、それではいけませんよねー。すぐに実践は難しいに違いないけど、本書の内容を取り入れてみようと思います。

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Posted by ブクログ 2014年08月02日

日本人には理解が難しい、冠詞、単複、前置詞などについての解説書。
中学生の時に読んでいたら、これほどまでに英語に対して苦手意識を持たなかったかも。

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Posted by ブクログ 2019年02月04日

U.S.Aにtheがつくのは固有名詞だから、あるいは国名だからではなく、普通名詞のstateがあるからである。

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Posted by ブクログ 2021年03月31日

英語の感覚的なところを日本語に置き換えて説明してくれる本がなかなかないので、英語を通してのものの見方を感じるには良い資料であると思う。大西泰斗氏の一億人の英文法もその点では貴重な文献であった。

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Posted by ブクログ 2017年01月29日

英語のネイティブスピーカーの観点から、日本人が誤りがちな英語のポイントについて、論理的に説明されており、英語を勉強するうえで重宝する。
ただ、ある程度英語の素養があることが前提とされていると思われる。また、日常会話というよりは、英語で学術論文を書く人向けの本と思われる。
特に目から鱗だったのは、&q...続きを読むuot;a"や"the"というのは、名詞につくアクセサリーのようなものではなく、むしろ"a"や"the"に名詞をつけるというほうが正しいという指摘だ。

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Posted by ブクログ 2016年03月20日

英語が苦手な私には引用されてる例文が難しすぎるし、単語も知らないのがいっぱい!
初めはその辺でなかなか読み進むのに難儀しましたが、「所詮引用だ」と割り切って斜め読みモードにしたらとても面白く、ためになる本でした。
冠詞、前置詞、副詞などの使い方が「変だよ~」ってなってる英論文の添削例がたくさんありま...続きを読むす。
私みたいなものより、翻訳を仕事にしているような人の方が得るものが多いのではないでしょうか。
ただし30年ほど前に書かれた本です。

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Posted by ブクログ 2015年10月23日

英語の頭脳環境へ。英語の数意識。英語は論理的な言語。意識しすぎて話せなくなるのが一番ダメなのだが、そうならない程度に頭の片隅に置いておきたい。

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Posted by ブクログ 2015年10月15日

アメリカ人の立場で日本語を勉強している著者。
であるからこそ感じる日本人の使う変な・間違った英語。
冠詞や時制等20のテーマに分けて説明する内容。

日本人が日本語を使う時に感覚的に使っており、詳しい説明の出来ないことを、
同じ立場で説明してくれている本書の意義は大きく、
自身の理解の誤りや新たな発...続きを読む見等気づきもあった。

ただ、やはり説明を読んでも、永遠に理解できないと思えるものも正直あり、
それは通じればよいという精神で臨みたいと思う。

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