近藤康太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレさすがに文章書く人が書いている本のだけあって、非常に読みやすい。内容の好き嫌いはあれど、読みやすさは皆同意見のはず。(そうじゃない人は論理性にかける)
ただ、どうしても記事を書く、ということに主眼があるのでそっくりそのままビジネス文書作成に役立つかというとそうではない。
散弾になぞらえて、25発のポイントがある。
第1発
・書き出しは三行。体言止めはご法度。
・読者はあなたに興味がない
第2発
・わかり易い文章とは、①短く②形容語と被形容語はなるべく近づける③一つの文章に主語と述語はひとつずつ。
第3発
・固有名詞と数詞を減らす。相手に考えさせない文章を。
・など、いろんな、さまざまを使わな -
Posted by ブクログ
自分の資本主義についての認識が、ホロホロと、でも確実に壊されていく。
極端な右や左の思考、スピリチュアルや自然主義には心動かされないけど、近藤さんの言うことには現実の重みがあって心にのしかかってくる。
命を感じて生きる猟師であり百姓であるから。そして、人との信頼関係を一歩ずつ築きながら貨幣制度を超えた人付き合いをしてきているから。
その説得力たるや!
良い本だった。
「おいしい資本主義」も読んでみたい。
----印象に残ったところ---
カネを払って教えてくれるものは、しょせん、それ(価格)だけのものだ。カネを受け取ったのだから価格に応分のものを教えると、教える側は思うし、カネを支払 -
Posted by ブクログ
タイトルからして、おふざけ系の内容かと思ったら、さにあらず生命とは、人生とは何かを考えさせられる本でした。
野生動物を仕留める瞬間の生々しさや解体するときの血肉溢れる感は、人によっては苦手かもしれません。仕事から、動物実験に立ち会うことがありますが、食用のブタを電気メスで切開するときの焦げ臭さ等、家族にイキイキして話すとドン引きされます。本書は新聞に連載されていたようですが、屠殺シーンに対して、予想通りのクレームが来たそうです。
誤読する権利は読者にはあるとしながらも、命を弄ぶようなことは決してないと主張しており、全編を通じて、生きることは、すなわち他を殺して食べること、ということに改めて気づ -
購入済み
メールもLINEも、仕事で作る正式な文書も、全てこの本を参考にしています。自分が普段文章を作るのが下手なのがずっと気がかりだったので購入してみましたが、私でも分かるようにまとめてあり、一読でコツを覚えてしまいました!すごい!
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人生のさまざまな悩みに対して、古典にヒントや答えがあるということを、著者自身の経験を追体験しながら学べる、お得な古典紹介。
「あなたの中にスタヴローギンはいないだろうか。」
誰もが闇とは無縁でいられない。
大好きな山月記も紹介されていたのが嬉しかった。臆病な自尊心と尊大な羞恥心は、自分も同じく持っている。
あとがきの、馬鹿のための古典読書術にとても共感できたのもよかった。
同時並行で読むこと、メモを取り読み返すこと、自分だけの箴言集を作ること、本に恩返ししたいと考えていること。これからもしていきたいと思う。
「抑えきれない遊び心じたいが、貴重な才能なのだ」と思うから。 -
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古典推奨の本。確かに忙しさを理由にいつの間にか古典というのを読まなくなっているということを気付かされたが、考えたら今でも読まれ、『生きて』いるのは、まさに理由のあることなのであるから、まさに今日の混沌とした時代にこそ読むべきなのだろう。
抑えているところは
チェーホフ、決闘
ラブレー、ガルガンチュワとパンタグリュエル物語
中島敦、山月記
トルストイ、戦争と平和
ドストエフスキー、悪霊
プーシキン、大尉の娘
森鴎外、舞姫
夏目漱石、吾輩は猫である
エミリブロンテ、嵐が丘
シェイクスピア、マクベス
ゲーテ、ファウスト
ヘーゲル、精神現象学
マルクス、資本論
と元新聞記者というだけあって幅広く、深さ -
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「若いうちに読みたかった」は本当か?今だからわかる、この本の本当の味
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「この本、もっと若いうちに読みたかった〜!」
読書好きなら一度は抱くこの感情。私もご多分に漏れず、この本を閉じた瞬間、天を仰いでそう思った。
もし20代の、仕事や将来に漠然と悩んでいた自分に会えるなら、「おい、これ読んどけ!」って真っ先に叩きつけたい。
〈仕事〉〈勉強〉〈遊び〉を分断せず、全部ひっくるめて「ご機嫌」に生きるっていう発想を知っていたら。
きっと、無駄な力も入らず、もっと軽やかに人生のステップを踏めていたかもしれないなぁ…。
でも、ふと立ち止まって考える。
本当に「若いうちに読んだ方が良かった」の -
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ライター業、猟師業にプライドを持っていることはわかるのだが、自分の評価基準に合わない人を見下す高慢さを感じて、そこがなんだかな、と思った。
確かに、猟師として目の前の生き物を殺すことの重さは、経験した者でないとわからないものがあるのだろうと思う。そういうことを心から真摯に書いているという印象はあり、確かにそうなのだろうな、と感じた。とはいえ、誰もがそういう経験ができるわけではないから、「あーだこーだ言うなら、猟師として命を扱ってみろ」という方向に話を持っていくのはちょっと乱暴な気もするけど。
資本主義と貨幣経済に、狩猟で獲った鴨のような贈与経済を混ぜることで、過剰な新自由主義に変化を加えられる -
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ネタバレこれまで読んできた著者の文章指南書の内容と被る部分は多い。
が、それでも良いのだ。なにしろ、本書は筋トレの本だから(笑)
「感性は、鍛えた者だけが得られる、もうひとつの「筋肉」だ。」
これが全て。
毎夏が来る前に、雑誌『Tarzan』は、“割れた腹”とか、“Tシャツの似合う胸”といった筋肉礼賛の特集号を出す。そして、それに釣られて、毎度、買ってしまう。内容は、以前、読んだものと大差ないのだが。
ようは、その時、その時期に、外部からの刺激が欲しいから読むのだ。そこで、古い、去年一昨年の号を取り出して、広げてみたところで刺激が入らない。
ということで、著者の本書も、久しぶりの -
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文章を書くとはということが
圧倒的な熱量で書かれている本。
印象的だったのはこの3つ
①書き出しを外すと次はない。
最初の一文、長くても3行くらい。
そこで心を撃たないと読者は逃げていく。
②目指すのはストレスなく読める文章。
すべらない文章(読みにくい文章とは)
文章の結論に達するのに
読み手が非常な努力を強いられる。
そのために、固有名詞と数字を減らす。
③ 「書く」と「読む」はセット
毎日2時間
例外なく必ず2時間本を開ける
本は最低1000冊読む
書棚は自分の脳
正直今の自分にとって
このほんの内容は少し難しかったです。
これからも多くの
本を読み続け、
文章