金谷治のレビュー一覧

  • 新訂 孫子
    現代の経営にも通じる、そのまま実験できる考え方も多数。

    戦争、正に直接的に生きるか死ぬかの世界から出てきた思考で、本気度が現代社会とは雲泥の差。
    現代では会社が潰れたとしても直接死ぬわけではないし、ほぼ再起できてしまうため、本気で考え抜ける人がどこまでいるのか。

    だからこそ、その本気度を感じて、...続きを読む
  • 新訂 孫子
    2000年以上も前の書物が残っていたということが感慨深い。
    時間が経ってから何度か読み直してみるといいのかもしれない。
  • 論語
    四書(『論語』『孟子』『大学』『中庸』)代表格というべき『論語』。原文、読み下し文、現代語訳と簡単な注で構成されている。岩波文庫 金谷治訳注の『論語』は、朱子の「集注」(いわゆる新注)でなく、古注である。ただし、重要な異説は注として併収されている。
  • 大学・中庸
    四書(『論語』『孟子』『大学』『中庸』)のうち『大学』『中庸』を収録。ただ、朱子の『章句』(いわゆる新注)でなく、『礼記』四十九篇から原本、古義を求める古注である。ただし、朱子の『大学章句』も読み下し文、口語訳も併収されている。
  • 韓非子 第三冊
    第三冊は「外儲説林左上 第三十二」から「難 四 第三十九」を収録。様々な説話が集められているので、楽しめる。
  • 論語
    日本における道徳心や文化、価値感などに大きな影響を与えている。時が経っても社会や人間の本質が変化していないことがわかる。
  • 論語
    小籔さんが大説教イベントでお勧めしてたのをきっかけに読み始めた。
    この本は価値があるわ。
    子曰がポイントやね。礼や徳を追求した孔子は自分でひけらかそうと書物にすることはなかったけれども、それによって育った弟子たちの語りが留まることを知らんね。
    21歳の私でも今まで生きてきた中で感じてきた社会の違和感...続きを読む
  • 大学・中庸
    中庸のみ読んだ。朱子学を学ぶには、解説書を読むだけでなく、これを読むと朱子学そのものを掴んだような気になれる。訳注者は朱子以前の古い読み方を意識しているとのことだが、それはまた朱子学を相対化して捉え直すことになるのでも朱子学理解の助けになる。訳注者による「『中庸』解説」もわかりやすく勉強になる。
  • 大学・中庸
    「知を致す物は格るに在り」
    自分自身の知識を十分におしきわめたいと思うなら、世界の事物について、それぞれに内在する理をきわめつくすこと。

    まさに、本を読む、学ぶ意味はここにある。
  • 論語
    古代中国の道徳観念がわかります。そしてそれは中国のみならず日本を含む他の漢字文化圏に大いに影響を与えたことも。
  • 老子
    「世界の難問題も、必ずやさしいなんでもないことから起こり、世界の大事件も、必ず小さなちょっとしたことから起こるものだ。」

    無知の状態での生活をすすめる思想。多くの不幸があるのは、人間が様々なことを知ってしまったからだと説く。つまり、ステーキを食べたことが無い人は、ステーキを望まないのと同じである。...続きを読む
  • 大学・中庸
    ○読んだきっかけ:最近会う目上の方々から、ことごとく「ほどほどに」「気楽に」「がんばりすぎないで」といった助言をいただいたものの、それを納得できなかったため。
    そして、人間としてほどほどの、を意味するもっとも良い言葉が「中庸」であると思えたので。

    ○読後感想:今の僕には到底無理です。
    そもそも四書...続きを読む
  • 大学・中庸
    「大学・中庸」金谷治 訳注

    儒教は一般に「修己治人」の教えだといわれる。「己れ自身を修める」道徳説と「人を治める」民衆統治の政治説とを兼ねた教説が、儒教だというわけである。確かに『論語』を読んでも『孟子』を読んでも、儒学思想というものは現実の社会的人間を第一の問題としていて、要するに道徳と政治を中...続きを読む
  • 論語
    仁な徳、礼とはどういったものであるのか、理想的な生き方とはどういうものなのかの手がかりを得たいと思って読んだが、体系的な本ではないのでなかなかはっきりと掴めない。ただ、全体を通して読んでみて、なんとなくあるべき人間像みたいなものは見えてくるし、それは普遍的なもののように思えた。
    もしかしたら徳や仁と...続きを読む
  • 老子
     NHKの「100分で名著」が5月に「老子」を取り上げたので、併せて読むテキストをどれにしようかと思ったが、ここはやはり講談社学術文庫から中国思想の大御所である金谷治先生の著書を選んだ。100分で名著のテキスト・放送に併せて並行して読み進めることができた。

     金谷治先生は冒頭で
    「人間が人間らしく...続きを読む
  • 大学・中庸
    もう一回ぐらい読まないと、味わい不足。大学と中庸の違いもよくわからなかったのは、本著がダメなのではなく、自分の読込不足。

    ただ、国を治めるには家も良く治めなければならないとか、すべての根本は誠にあるとか、そういったところは勉強になった。

    あと、大学は曾子(孔子の門弟)が記したとか、中庸は子思(曾...続きを読む
  • 大学・中庸
    大学に入ったら、一応一般教養として目ぐらい通そうかな、と思って買ったのですがいまでもなんとなく手放せない。大きさ、分量がちょうどいいからかもしれません。
  • 大学・中庸
    平静な心こそが『真ん中』であり基本とする。この基本の『真ん中』を見極めることで、家庭からはじまり世界はうまくいく。また身近なことを大切に思う気持ちが世の中を大切に思う気持ちへと繋がる。

    簡単なようで中々難しいです。
  • 大学・中庸
    「わが身を治めよ。」

    「何事も行き過ぎるは及ばざるがごとし。」

    この二つにつきます。難しいですが、古典で昔の人が言っていることは、とてもシンプルかつ的を得ています。
  • 老子
    争わず無欲であれ、という内容が心に響いた。
    決して満足を知らないことが悪であり足るを知るのが本当の満足というものらしい。足るを知るものは富むということわざは老子の言葉だった。
    戦国時代に生まれた背景を考慮するとこの思想の切実な面が見えてくる。