金谷治のレビュー一覧

  • 論語
    孔子の言葉、『古の人の言を出さざるや、身の及ばざることを恥ずればなり』は、老子の『多言なればしばしば窮まる』に繋がるように感じます。
    孔子が左伝に登場する鄭の宰相子産を敬愛していたことでも、孔子の人間性が伺えます。
    孫弟子の孟子のように、議論で相手を叩く人ではないんですよ。
  • 新訂 孫子
    会社経営者やコンサルの人たちに『孫子』が好まれるという話は前々からよく聞いてはいたが、今回最後まで通読してみて、なるほどねえ、確かにこういう本は好かれるだろうなと納得した。それは、兵法書でありながら組織論や戦略論として応用できそうなところが多々あるからである。ただ、ここが中国の古典らしいところで、こ...続きを読む
  • 大学・中庸
    大学は、個人の修練が国家安寧にもつながることを説いている。中庸は、バランス感覚の重要性を中心に、勉学の仕方等について説いている。後者は自分の価値観の核にもなった。
  • 新訂 孫子
     高校生の頃古文と漢文の勉強を疎かにしていたツケが回ってきた…

     本作はとても有名な兵法書の古典だが、その普遍性が評価されており現代社会でも通用すると言う事だったので読んでみた。地形や火攻めのところなどはそのまま戦い方についてが記されているが、確かに他の部分では普遍性のある内容も多く面白かった。
    ...続きを読む
  • 論語
    孔子は、至極最もな当たり前のことを話す。
    愚か者と突き放すこともある。しかし、全体を読むと、愚か者・学のない者=過ちを改めない者・学ばない者のことを指していることに気づく。
    気に入った言葉トップ3
    『冉求が「先生の道を[学ぶことを]うれしく思わないわけではありませんが、力が足りないのです。」といった...続きを読む
  • 新訂 孫子
    敵が利益を求めていれば誘い出せ。敵が混乱していれば敵陣を奪え。敵の備えが充実しているなら防御・回避せよ。敵が怒っていればさらに心を乱れさせよ。敵がこちらを舐めているようなら、さらに油断させよ。敵が休もうとすれば疲れさせよ。敵が団結しているなら、仲たがいを起こさせよ。

    味方のスパイに偽りの情報を教え...続きを読む
  • 論語
    カタチとキモチは結びついている。「ありがとう」と言ったり、お辞儀をするのが礼(カタチ)。そこに感謝の気持ちを込めることが仁(キモチ)。仁の気持ちを持てば、それは礼に現れる。礼を実践することは、仁の実践につながる。▼仁を持っていれば、親や年長者を敬うはずだ。身近な人への愛情を他の人にも広げていくことが...続きを読む
  • 新訂 孫子
    現代にも通じる内容が多々あり、とても良い本だと思います。
    色々な物語で引用されるので読んでおきたい一冊です。
    あと単純に格好良いです。
  • 大学・中庸
    開始:2022/10/3
    終了:2022/10/6

    感想
    儒教の中心教理までの道のりは果てしない。たとえ頭で理解しても実践に移せなければ意味はない。まずは親を敬い、友達を大事にするところから。
  • 大学・中庸
    歴史で習った「四書」は『大学』→『論語』→『孟子』→『中庸』の順で学ぶべきという。本書はそのうち最初と最後を学べる。

    大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善(大学第1章)
    大学は、最高学府と大人の学びの意味を兼ね、まずは一身の修養が大事。

    中庸は、その意味だけならさほど難しくもないが、
    誠者、天...続きを読む
  • 新訂 孫子
    子供の頃にうっすら読んだ気がするのですが、全く覚えてないので、読みました。現代に役立つ部分は少なからずあると感じました。
  • 論語
    周礼を理想として生きる孔子とその弟子とのやりとり。時代は違えど孔子の伝えたかったまごころは現代にも伝わってきます。平時ならよかったのに。
  • 新訂 孫子
    中国古典。
    非常に示唆に飛んだ1冊。

    戦争というのは、強力しないほうがよい。
    無血降伏が重要。
    優れた将軍は自国の消耗を極端に抑え、
    また、敵国についても無用な殺生などはしない。

    そのためにも如何に相手を知り、自分を知り、
    実情に沿った理解をし、計画を練るか。
    計画で成功しなければ実際には成功し...続きを読む
  • 新訂 孫子
    社会人になり、雑談を増やすために読む。
    よくよく読むと、色々な著名人が拝借しているのを学びました。

    やはり昔からある本は良いです
  • 論語
    漢文、日本語読み、現代語訳が一緒になっているものをさがしていたので、最適だった。

    現代語訳は他の本の方が詳しかったりするけど、十分。

    今の自分が気になったのは自分の身の振る舞い方に関するものがほとんど。

    思いやりを持って相手に接して、へつらうのではなく敬意を払い、正義を貫くのが大切と、今の自分...続きを読む
  • 新訂 孫子
    孫子の兵法を学びたくて読んだが、戦いだけでなく日常やビジネスに活かせる内容で学びが多い。
    以下、印象的な二文。
    『混乱は整治から生まれる。おくびょうは勇敢から生まれる。軟弱は剛強から生まれる。』
    『およそ戦争の原則としては、高い陵にいる敵を攻めてはならず、丘を背にして攻めてくる敵は迎え撃ってはならず...続きを読む
  • 論語
    論語を訳した書籍はいくつもあるけれど、こちらはおそらく初心者向け。

    人が生きる上で最も必要な「道徳」を学べる本です。自身の今の考え方や思想の基盤にもなっています。
  • 新訂 孫子
    名前が全力で独り歩きしがちな、孫子の兵法です。

    兵法と聞くと、戦争を知らずに生まれた私の世代含め門外漢のように聞こえますが、その実、兵法書だけではないことが読むとわかります。

    勝負の世界。勝ち負けがある領域に当てはめると、孫子(もしくはその子孫の孫臏が書いたとも言われていますが)の言い分が自分の...続きを読む
  • 新訂 孫子
    およそ2500年前の本であるにも関わらず参考になると感じる部分が多く、人間の習性・行動が根本的に変わっていないのだ実感した。
  • 新訂 孫子
    中国の代表的な戦略本。
    戦争以外に示唆を与えてくれるが、もう少し読み込んでみたい。
    評価はそれから。