金谷治のレビュー一覧

  • 老子
    老子
    無知無欲のすすめ
    著:金谷 治
    紙版
    講談社学術文庫 1278

    関西将棋会館の対局室に掲げられる四永世名人の掛け軸が、老子からのものだと知って不思議な思いがした。

    人法地 地法天 天法道 道法自然 (25章)
    人は地にのっとり、地は、天にのっとり、天は、道にのっとり、道は自然にのっとる

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  • 新訂 孫子
    孫子の兵法は、聞いたことがあるが、
    どのような内容で、どのような文の構成になっているのか?を知りたくて、より、難しそうな方を選択しました。

    結果的に、岩波文庫を選択しました。

    率直な感想は、とても奥が深いと感じました。
    単に、戦い方のことについてのみ書かれているのかと思っていましたが、それはとて...続きを読む
  • 論語
    何度も読み返したい古典。読めば読むほど新しい発見があるとどなたかが仰っていたが、まさにその通りかと。
    学生時代に読んだ時とはまた違った染み入り方をする。
  • 論語
    ・いい意味で、思ってたよりも当たり前のことが書いてある。「他人には敬意を払おう」とか「くよくよせずに、おおらかでいよう」とか「音楽って最高!」とか。
    ・「上司や年上の言うことは絶対!」みたいな厳格なイメージだったけど、読んでみると意外とそんなことないな。むしろ「部下にはやさしくしましょう」って言って...続きを読む
  • 老子
    「老子」と聖書を比較すると面白い。

    「これこそが理想的な「道」だといって人に示すことのできるような「道」は、一定不変の真実の「道」ではない。これこそが確かな「名」だといって言いあらわすことのできるような「名」は、一定不変の真実の「名」ではない。
    「名」としてあらわせないところに真実の「名」はひそみ...続きを読む
  • 韓非子 第四冊
    韓非子シリーズの最終巻。第40の難勢から第55の制分まで。正月に読み終えた。一貫して論理性を追求し、法術を重視して、儒子・墨子の世界観を弾劾する。

    例えば、第43の定法では、韓の申不害の術(任用、評価、登用などの政治術)と秦の公孫鞅の法(行政法と刑法、賞与)を挙げ、双方とも必要である旨を説く。

    ...続きを読む
  • 韓非子 第三冊
    第3巻でも引き続き現実主義に立って、理想論ではなく現実の統治とはいかなるものかを説いている。

    前半の説話集では、宋襄の仁や矛盾などの説話が語られている。宋襄の仁は、まさに孔子が理想とする仁の発想が、リアルな政治の現実では役に立たないことも多いことを示している。また、全体として、完全無欠ではない君主...続きを読む
  • 新訂 孫子
    争いごとに勝利するための方法や心構えについてあらゆることが書かれています。
    必勝を期すためにはいかに頭脳明晰な人間であっても、気の遠くなるような準備が必要であることがわかりました。
    滅多なことで争いごとを始めてはいけない、周囲と争わずに落としどころを見つけ調和することが賢く生きることであると、この本...続きを読む
  • 新訂 孫子
    どうてんちしょうほう
    君主人心 将軍有能 土地 法令 軍隊強いか 訓練 賞罰
    あざむくこと
    敵を知り自分を知り土地や自然の巡りを知ると勝てる
    戦わずして勝つことが最高
    食料は現地調達
    スパイは大事
    迂直之計
    仕事は目立たないもの

  • 新訂 孫子
    本文を読む価値は言わずもがなですが、解説も丁寧に読む価値があります。戦いにおける突き詰めた現実主義、主導権を握る事の重要性、など他の孫子の解説本を読む前に是非読むべきなのではと思いました。
    「彼れを知りて〜」で有名な文はありますが、私が1番気に入ったフレーズは、「故に明主賢将の動きて人に勝ち、成功の...続きを読む
  • 論語
    ビジネス書や教科書に採用される理由がよくわかった。ずばり簡潔でわかりやすく、思うことやアドバイスの内容が現代にも通じる。
    論語は訳す人によって解釈が変わってくるので、同じ論語でも少しずつ違うのが面白いと思った。その中でもこの岩波文庫の論語は比較的忠実に訳し、解説を入れているので、少々わかりにくくても...続きを読む
  • 新訂 孫子
    孫子の教えに、昔も今の惹かれる人が多いのがよく理解できる。
    兵法としてだけでなく、よりよく生きるための書である。
    この1冊だけではその教えを十分に理解することは難しいので、
    「韓非子」や「老子」、そして種々の歴史書とともに読みたい。
  • 新訂 孫子
    仕事に役立つかと思い購入してみましたが、仕事だけでなく、日常の事柄にも使えそうだと感じます。
    戦争は準備で勝敗が決まる。や、戦争をするべきか退くべきかの判断基準なども書かれており、仕事においても適用できる部分がとても多いと感じます。良書。
  • 新訂 孫子
    #本 #孫子
    金言の宝庫、ってのはこういう本を言うんだろうな……その気になれば数時間で読めると思います。
    個人的には最後の最後の話で、“戦争”というものがどこから始まっているか、とわかってゾワッとしました。
  • 新訂 孫子
    〇学んだこと
    1.戦いに巧みな人が勝利した場合には、智謀優れた名誉もなければ、武勇優れた手柄もない
    ⇒英雄がいない勝利を実現することが重要。勝利することが当然である状況を準備する
    2.包囲した敵軍には必ず逃げ口をつくり、進退きわまった敵をあまり追い詰めてはいけない
    ⇒後退の余地を与えることが、結果的...続きを読む
  • 新訂 孫子
    本気で戦ったからこそ、わかったことなのだろう。
    今の時代では知りえない。

    だが、考え方は今の時代でも使える。

    中国最古の兵法書が、なぜ今の時代でも読まれているのか?

    本質を、学べるからだろう。

    昔の『本気』で戦った人たちの兵法書
    ぜひ、読んでみてほしい。







  • 大学・中庸
    私が人生で初めて啓蒙を体感した書。これからも慎独の道を守り通して行きたいと思っている。
    しかし、中庸の方は難解で奥深く、これを理解するにはまだまだ経験が浅いので、読むのは気が向いた時に軽く、という風にしている
  • 新訂 孫子
    誰もが知っている言葉の数々が詰まった薄い一冊。
    鞄は勿論ポケットにも入るため外出先の予備の一冊として持ち運べる。おかげで今まで何度も何度も読み返せた。
    一つ一つの言葉はそれだけを取り上げて読めば「そりゃあそうだろう」と納得できる。むしろ、当たり前のことが書いてあるようで、肩透かしを食らったような感じ...続きを読む
  • 論語
    仁・義・礼・智・信を教義に掲げた儒教の開祖孔子の教えを、孔子の死後弟子達がまとめた本。
    孔子と弟子の問答を主としており、複数人から書かれたものであるが、孔子の人物像がひとつに浮かび上がる。
    儒教は仁義を尽くし、よく勉強し、驕ることなく生きなさいという教え。
    外から見ると利己的思想への批判、清貧の尊...続きを読む
  • 新訂 孫子
    中学生の時に初めて読んでから、何度か読み返している。

    進学、就職など自分の環境が変わったところで再読すると、新たな着想が得られて面白い。