金谷治のレビュー一覧
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NHKの「100分で名著」が5月に「老子」を取り上げたので、併せて読むテキストをどれにしようかと思ったが、ここはやはり講談社学術文庫から中国思想の大御所である金谷治先生の著書を選んだ。100分で名著のテキスト・放送に併せて並行して読み進めることができた。
金谷治先生は冒頭で
「人間が人間らしく生きるというのは、ふつう力みかえって生きることである。われわれがいろいろの場合に『頑張ってね』と口ぐせのように言うのはそれを示している。」
と言っている。
これに対して老子は「無為無欲」になってその本質に立ち返ることが人間の幸せである。力みかえることをやめて自然態であれ。」と説いているのだと言う。 -
Posted by ブクログ
『老子』のテクストを紹介し、わかりやすい解説を付した入門書です。
本書は老子の入門書ですが、いちおう巻末にコンパクトな「解説」が置かれているものの、老子と呼ばれる人物の思想を体系的に整理して示すのではなく、『老子』のテクストを日本語訳、書きくだし文、原文で紹介し、さらに著者による注釈のかたちでの解説がおこなわれています。ただし注釈といっても専門的な内容ではなく、初学者にもしたしみやすい内容になっており、入門書としての役割を果たしています。
老子と比較したとき、荘子の思想は世俗を越えた宗教的な立場だということができると著者は解説しています。もちろん老子の思想も、儒教のような世俗の立場にたって -
Posted by ブクログ
『大学』『中庸』の本3冊目にして、ようやく全章収録の本に辿り着いた。さすが安心の岩波文庫。
『大学』部分では、全体解説と旧本の漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『大学章句』の旧本と重複しない要素の記載がある。
『中庸』部分では、全体解説と漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『中庸章句』序の訳註の記載がある。
全章載っているのがありがたい面を重々感じつつ、とはいえ解説・注釈が分かりやすいかというと個人的にはそうでもなかった。かといって全くわからないというほどでもない。
訳註の位置が章末ではなく、読み下し文と現代語訳の間にあるのが始め慣れなかったが、それで読む場所の迷子になりにくかったかも。