赤坂桃子のレビュー一覧
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ウィキリークスのメディアパートナーとして活動をともにするドイツ「シュピーゲル」誌のトップ記者によるドキュメント本。ジュリアン・アサンジの信頼を勝ち取り、密着取材を許可されて描かれた内容は、明らかに他のウィキリークス本と比べ距離感が近く、非常にダイナミックである。
◆本書の目次
弟一章:「国家の敵」ウィキリークス
第二章:ジュリアン・アサンジンとは誰か
第三章:ウィキリークス誕生
第四章:「コラテル・マーダー」ビデオの公開、マニング上等兵の背信
第五章:大手メディアとの協働、アフガン戦争記録のリーク
第六章:内部崩壊の危機、イラク戦争日誌四〇万件公開の衝撃
第七章:世界が震えたアメリカ外交公電 -
Posted by ブクログ
メモ
素晴らしい企業の3段階
1.価値を創造する
2.長く市場にとどまり続け、必要とされている
3.創造する剰余価値の一部を資本に転化できる状態にある
確かにと感じた文
『多様性』というバズワードの背後には、どんな個人的な背景があろうとも、人と足並みを揃えないとその人は多様性が欠如していると思われてしまう。
ピーター・ティールとロバート・アイガーに共通していることは、自分の周りに信頼できる人を配置すること。
自分が得意なことを担い、苦手なことを補完してくれる信頼できる人と共に同じ理念を持って進んでいくことの大切さをこの本と最近読んだ本から学んだ。 -
Posted by ブクログ
1945年から50年近くにわたり、ベルリンの街は二つの国家に分かれていた。東側は社会主義国家、西側は資本主義国家というこの歪な都市には、様々なものが二つ存在していた。
二つの政府、二つの新聞、二つの劇場。動物園もまた、ベルリンに二つ存在するものだった。東側にはティアパルク、西側にはベルリン動物園。本書は第二次世界大戦末期からベルリンの壁崩壊までの約50年間を、二つの動物園の園長を軸に描いた年代記である。
東側の園長は名をハインリヒ・ダーテという。動物学者である彼は戦時中にNSDAP(ナチ)党員だったことで戦後に一時失職したが、復職を果たした。その経験から政治には関わらないようにしていたとい -
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ウィキリークスと運営責任者のアサンジについて書かれた本。書いた人はドイツの新聞社(出版社?)の人で、ウィキリークスが大きな記事を出すにあたって、メディアとして協力した人だ。
ウィキリークスについては、賛否両論あるのはわかるけど、最も不思議だと思ったのは、メディアの人たちが、ウィキリークスがものごとを暴露するのには限度があるべきだ、自分たちは、報道のプロだから限度がわかるけど、ウィキリークスは素人だから、やってはいけないのだ、的な言論がでたことだ。おりしも、ノーベル平和賞を中国の劉暁波氏が受賞し、中国の言論の自由がないことを西欧諸国は疑問視したというのに、それはだめで、ウィキリークスを規制するの -
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「近代国家にとっては、秘密を守ることが本質的な部分である」
ウィキリークスの内側、そして本当の実態を知ることができる本である。日本のメディアで報道され、議論された部分はウィキリークスのなした結果に対してにすぎない物が多かったが、これを読むことによりどういう人間たちがどういう意図をもってウィキリークスを成し遂げたのか、という本質的な部分に多く言及している。
私としては当初、ウィキリークスはネットの自由という感覚から生まれたハッカーの楽しみ的なものなのかと、浅い読みしていたが、実際はそういった部分もありながらもウィキリークス創始者のアサンジ氏の強い政治意識が反映されているものでもあり、驚いた。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ後半、終盤はゾクゾクして手が止まらなくなった。ヘレーネが「無口」になってしまったときの独白がすべてを物語っているように思う。全体主義とインターネットは相性が良すぎる。その結果、自ら言葉を発することの無意味に気付いてしまうというのは非常に納得感のある恐怖だし、かなり現在進行形の問題とも重なってくる。
コンピュータを生業にしていることもあり、肝心の背景にある技術的な部分がほとんど語られていないのはどうしても気になってしまう。解説にも書かれていたとおり、そこをツッコむのは野暮なのかもしれないが、しかしこの時代のイギリスにはチューリングがいたし、アメリカにはノイマンもエッカートもいたんだぜ?ってつい