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Posted by ブクログ
後半、終盤はゾクゾクして手が止まらなくなった。ヘレーネが「無口」になってしまったときの独白がすべてを物語っているように思う。全体主義とインターネットは相性が良すぎる。その結果、自ら言葉を発することの無意味に気付いてしまうというのは非常に納得感のある恐怖だし、かなり現在進行形の問題とも重なってくる。
コンピュータを生業にしていることもあり、肝心の背景にある技術的な部分がほとんど語られていないのはどうしても気になってしまう。解説にも書かれていたとおり、そこをツッコむのは野暮なのかもしれないが、しかしこの時代のイギリスにはチューリングがいたし、アメリカにはノイマンもエッカートもいたんだぜ?ってつい言いたくなってしまう。そして計算機の発展は他のあらゆる学問の発展を進めるだろうに、その兆しがあまり見えないのもやはり気になる。この時代に仮に情報科学がこれほど発展していたとして、そこで天下を取るのがドイツになるという必然性は、どうにも見出せないのだ。
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