山中ヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
克哉が真実を知ってしまうこと、克哉の想いを透が知ってしまうこと、
黒田の歪んだ復讐劇、克哉と透が家族として崩壊するのか否か、
家族として崩壊してしまうが、次には違う関係が待っているかも
しれないこと、それらが相まって、2巻に突入したのだが、
こうなって欲しいな、と願ってやまなかった結末だった。
単純に言ってしまえば、克哉と透が切り離されることなく、
誰も死なずに終わったことだ。
単純じゃない部分で言ってしまえば、単に「黒田」
と言う異分子の登場と、
克哉の母親を死に至らしめた真実が判明して尚、
透の贖罪が昇華されるだけの物語ではない、と言うところだ。
克哉が無条件に愛する透を許す物語ではない、