井上堅二のレビュー一覧
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ネタバレ15cmは大きいか、小さいか。
「僕とキミの15センチ」をテーマにしたアンソロジー。「文学少女」シリーズや「バカテス」シリーズの番外編もあり、なかなかお得感のある本だった。全体的に恋愛モノ、というかボーイ・ミーツ・ガールが多かったのは、レーベルゆえか。
竹岡葉月「金曜日は恵比寿屋に行く」なんとなくオチは想像できたが、短編でも個性的なキャラクターが満載だった。
羽根川牧人「アイスキャンディーと、時を重ねる箱」過去を変えたらどうなるか、タイムパラドックスに関わっている物語だけど、短編だから単純にハッピーエンドでよいでしょう。
野村美月「“文学少女”後日譚 つれない編集者に捧げるスペシャリテ -
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成績でクラスから扱いから、全てが変わる学校。
そこに通い始めた主人公は、現実との乖離を知る。
自信満々なポジティブ思考には、拍手を送りたいかと。
下剋上あり、で恐ろしい学校ではありますが
クラスメイトとの一致団結はすごいものがあります。
そしてすべての章の、ヒロインの模範解答と
その他の解答がおかしすぎて悶絶してしまいました。
1人で読まないと危険な内容ではあります。
かなりのお馬鹿街道まっしぐらの主人公。
それに想いを寄せているらしい、暴力をふるったりして
自分の存在を刻み付ける噛ませ犬タイプの女の子と
多分助ける発言をしたため、恋心を抱いたヒロインと。
こんな状況の学園生活は面白そうで -
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シリーズ最終巻。明久と高城先輩の最終決戦です。
明久と対峙する高城先輩は、姫路のもとに海外の名門校から交換留学の話が来ていることを告げ、明久の存在が姫路の将来を縛る足枷になっていると言います。さらに高城は、美波の日記が明久のせいでさらされてしまったことを告げ、明久に追い討ちをかけます。彼の話を聞いてショックを受けた明久ですが、そんな彼に、姫路は正直な想いを打ち明けます。
一方雄二は、明久に高城との戦闘から離脱するように指示を出します。しかしショックから立ち直れない明久は、戦闘意欲を失ってしまい、常夏コンビとの戦いでも遅れを取ることになります。しかし、そんな彼を美波は励まし、バカだけど前向き -
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Aクラスとの戦いでの勝利を目前にして、学園長が乱入し、急遽2年生VS3年生の召還戦争が開催されることになります。
3年生トップの成績を誇る高城先輩が、姫路さんにアプローチをかけてくる中、明久は3年生との戦いに向けて勉強を開始します。しかし、2年生のクラス代表が集まる作戦会議で、雄二はCクラスの小山友香に告白され、彼女の元カノでBクラス代表の根本の恨みを買ってしまうことになります。クラス間の連携に支障が出ないよう、雄二は翔子に全権を委任しますが、翔子の負担は彼女を圧迫し、雄二も思うままに戦えないことに苛立ちを募らせるようになります。高城先輩は、そんな2年生の間に生じた亀裂に乗じて、次々に作戦を -
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シリーズ短編集第5弾。
第1話は、Aクラスの久保君の弟・久保良光が、兄が想いを寄せるという吉井明久という男の姿を見るために、文月学園の見学にやってくる話。
第2話は、霧島さんの持っていた黒魔術の本で、明久たちの身体が入れ替わってしまう話。
第3話は、生徒たちの未来の姿をシミュレートする新しい召喚獣のシステムを試す話。
第4話は、小学生の頃の明久と姫路さんの心温まるストーリー。ともに飼育委員になった2人が、ウサギの世話をしながら交流を深めることになります。
第2話・第3話はいつも通りのハイテンション。第4話は打って変わってイイ話です。とくに第2話がおもしろかったのですが、あまりにもコロ -
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いよいよAクラスとの再戦。Fクラスの頭脳・雄二と、彼を知り尽くした翔子の作戦がぶつかり合います。
その背後では、3年生の高城先輩の不穏な動きが見られます。一方、高城先輩のことを知っているらしい姫路さんも、何か悩み事を抱えている様子。
ということで、このところ明久に攻勢をかけていた姫路さんに代わって、今回のラブコメ・パートは日記をなくしてしまった美波が一手に引き受ける形に。何気に今回は久保がかっこいい巻でもあります。
ストーリーについては、最後の急展開に欲求不満が募るのも理解できます。確かに、きっちり勝負をつけたあとで、あらためて2年対3年戦に進んだほうがよかったかもしれません。ただ、あの -
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シリーズ短編集第4弾。
第1話は、明久たちがまたしても学園長の開発した新たな召喚システムの実験台になる話。今度は、2人の生徒が協力して両者の子どもの姿をした召喚獣を生み出すシステムです。本音を話し出す前回に比べるとちょっともの足りない印象です。
第2話は、明久と彼の家に同居している姫路さんがデートする、ラブコメらしい話。
第3話は、年末の某TV番組のパロディ。ムッツリーニの家で、明久と雄二が「動揺してはいけない」の勝負をする。「チャチャ~ッ」という音楽が脳内に鳴り響く。ネタは、著者自身「あとがき」で述べているように、もう一つインパクトが弱い気もします。
第4話は、文月学園に入学したばか -
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闇鍋パーティのあと、姫路さんがしばらく吉井家で暮らすことになった第7.5巻の展開を受けてのストーリー。
明久と姫路さんの同棲生活が、Fクラスの異端審問会にバレてしまいます。一方雄二も、霧島さんとの噂が異端審問会の敵視するところとなります。自分だけ助かろうと画策する2人ですが、その過程で噂がどんどん膨れ上がって、ますます激しい糾弾を浴びるハメに。そんなところへ、CクラスがFクラスに試召戦争を申し入れてきます。明久と雄二は、狂戦士と化したFクラスのメンバーから逃げ回りつつ、Cクラスとの戦いへの対応を迫られることになります。
ラブコメ・パートの方は、このところ美波のワン・サイド・ゲームになってい -
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シリーズ短編集第3弾。
表紙イラストの女の子は新キャラかと思いきや、明久の女装姿でした。この作品に登場するキャラクターたちが性の境界をいとも簡単に乗り越えていくのが不思議です。
第1章は、明久、雄二、姫路さん、翔子の4人で脱衣トランプ。ただし脱ぐのは男のみ。誰得。
第2章は、学園長の命令で新しい召喚システムのテストに明久たちが参加する話。召喚獣がそれぞれの心の中の声を口にするようになり、全員が大慌てします。
第3章は、吉井家での闇鍋パーティ。明久と雄二の駆け引きがおもしろい話でした。
第4章は、高校1年生の春、ドイツから日本にやって来たばかりの美波と明久の交流を、美波の視点から描きま -
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