渡辺容子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
就活浪人の女の子が敏腕選挙プランナーと出会い、市長選の戦いを通じて成長していく物語。
参議院選挙も近く、本書を手に取りました。演出が現実離れしているものもいくつかありましたが、本作で選挙戦の流れやルールについて知ることも多くあり勉強にもなり、また物語としても楽しく読めました。
また主人公のまりあの成長やタマキのプロ意識の高さも本作のなかでは読みどころだと感じました。
また、選挙戦を通じてまりあが生き方を学んでいくところは印象に残りました。
選挙事務所も実際こんな感じだろうと思うような登場人物の個性を感じることができ、選挙というものが身近に感じれると共に政治に対する興味が沸く一冊だとも感じま -
Posted by ブクログ
八木薔子シリーズのスピンオフ的な作品。『罪なき者よ、我を撃て』を改題、文庫化。また、日常とは違う世界に行ってしまったなというのが、読後の第一印象。
八木薔子も登場するが、同僚の警備保障会社のボディガード・二ノ宮舜が今回の主人公である。二ノ宮が依頼されたのは脅迫を受けた会社社長の義娘の警護だったが…
江戸川乱歩賞受賞の『左手に告げるなかれ』では、八木薔子はスーパーで万引き犯を補足する保安士として描かれ、非常に面白い作品だった。続編の『ターニング・ポイント』で八木薔子はボディガードに転身し、その後もシリーズは続くのだが、どんどん日常とは乖離した世界で物語が展開しているようで、面白味が無くなって