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Posted by ブクログ
1996年第42回江戸川乱歩賞受賞作。
殺人の容疑をかけられた万引きGメンが、周囲の協力を得ながら自らの手で犯人に迫っていく長編ミステリー。話を伺う先々で、次の話題のきっかけになる人物が浮上し、またその人物を当たるというシンプルな流れなので、時系列で追っていきやすい。問題を解くヒントがあちこちに散りばめられていて、最後にはそれが一気に繋がる感じがして面白い。
今から20年以上も前の作品なので、スーパーの深夜営業やバーコードシステムなど、今では一般化されているものが導入される当初という社会情勢が垣間見られるのも懐かしい感じがして、しみじみする。
読み進めていくと「人って、なんて自分都合」と思える部分も浮き彫りになってきて、「ああ、あるある」と頷けてしまう。
Posted by ブクログ
第42回江戸川乱歩賞受賞作。 本屋に平置きされていたのを見て手を伸ばした。
主人公はスーパーで保安士を務める女性。 3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されるという事件に巻き込まれる。 「みぎ手」という不可解なダイニングメッセージ。 自ら事件を調査するなかでたどり着いた犯人とは・・・
人物描写がきちっとなされており、主人公をはじめ登場人物が個性を持った人間として浮かび上がってくる。 細かい情景描写や心情の変化までも丁寧に書き込んでいるからであろう。 推理小説としてのプロットはそれほど意外性のあるものではないが、こうした細かい描写の積み重ねが、否が応でも物語を盛り上げ、読者を引っ張る牽引力になっていると感じた。
また、タイトルのつけ方が秀逸。
著者である渡辺洋子女史の小説はこれが初めてだが、その他の小説のタイトルを見ると、タイトルだけで読みたくなるものばかり。
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