あらすじ
「結婚式を中止せよ。さもなくば、惨劇が起きる」。警備保障会社に勤める二ノ宮舜はアダルトグッズ会社の社長の義理の娘である、風間小麦の警備を任される。社長夫妻が挙式したあとに、花嫁がライフルで狙撃され死亡する事態に。結婚式ののち小麦は警備担当の二ノ宮から離れて、義父の経営する工場に入ろうとする。その翌朝、小麦の自宅に一発の銃弾が撃ち込まれた。緊迫のボディガード小説決定版!
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Posted by ブクログ
プロのボディガード会社にまつわる話。
物語の流れも、ボディガードという着想も、彼等が魅せるプロフェッショナルな行動も、登場人物の描き方も、いずれもとても魅力的で面白い作品でした。
Posted by ブクログ
八木薔子シリーズのスピンオフ的な作品。『罪なき者よ、我を撃て』を改題、文庫化。また、日常とは違う世界に行ってしまったなというのが、読後の第一印象。
八木薔子も登場するが、同僚の警備保障会社のボディガード・二ノ宮舜が今回の主人公である。二ノ宮が依頼されたのは脅迫を受けた会社社長の義娘の警護だったが…
江戸川乱歩賞受賞の『左手に告げるなかれ』では、八木薔子はスーパーで万引き犯を補足する保安士として描かれ、非常に面白い作品だった。続編の『ターニング・ポイント』で八木薔子はボディガードに転身し、その後もシリーズは続くのだが、どんどん日常とは乖離した世界で物語が展開しているようで、面白味が無くなっているように感じる。