渡辺容子のレビュー一覧
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再読。何度読んでも面白い。
女主人公・八木薔子が、初々しい保安士から警護員へとステップアップしていく文字通り、ターニング・ポイント(転機)となる出来事が巧く描かれている。
ラストを飾る「バックステージ」は、最もミステリー色の強い中編。「警護員」に転身後のヒロインが放つ渋い輝きがGOODよーん!
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八木薔子はかっこいい。生き方が、心意気がかっこいいのだ。
「左手に告げるなかれ」から「エグゼクティブ・プロテクション」に飛んだので、なぜ薔子さんがSPになっていたのかわからなかったのだが、これを読んで空白が埋まった。
それにしても、「坂東はいいますよ」の指令長は不思議なキャラクターだと思う。いつ読...続きを読むPosted by ブクログ -
一応ボディガードシリーズてすが、八木さんは殆ど登場しない番外編。
途中からどんどん内容がルパン3世みたいになり、主人公である一流愛の妄想が漏れすぎじゃないかとは思うけれど、渡辺作品にしては珍しく楽しんで書いている雰囲気なのでよしとしよう。Posted by ブクログ -
プロのボディガード会社にまつわる話。
物語の流れも、ボディガードという着想も、彼等が魅せるプロフェッショナルな行動も、登場人物の描き方も、いずれもとても魅力的で面白い作品でした。
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面白い。
八木さんが現場の保安士から教育係、ボディガードへと前触れもなくどんどん異動していくのが不自然ですが、そんなことは関係なくリアリティと緊張感に溢れ、かつ優しく強い女性たちの活躍に引きこまれます。Posted by ブクログ -
◆右手に秋風・・・女性保安士としてまだ駆け出しの八木薔子が警戒するのは客だけではない。怪しい動きをしている女性販売員(白ネズミ)もいる。
◆去年の福袋・・・同じマンションに住む2歳年下のOL・佐久間律子が持ってきた福袋には、なんと使用済みの男性用ブリーフが入っていた。
◆サボテン・・・保安士の教官と...続きを読むPosted by ブクログ -
選挙小説というジャンルがあるなら、この作品も、その一翼をしっかりと担うことができる。
古くは、真保裕一「ダイスをころがせ!」、それに吉田修一「平成猿蟹合戦図」、最近では佐々木譲「カウントダウン」、そして原田マハ「本日はお日柄もよく」もこのジャンルに含めていいかも。
いずれの作品も選挙の結果にむけて、...続きを読むPosted by ブクログ -
渡辺容子久しぶり、というレビューが何編かあったが、遊民子もその一人。こんな傑作を見逃していたとは。
渡辺作品は10年ぶり、八木薔子に再会も15年ぶり。
保安士のヒロインもよかったが、警護員はより凛々しく魅力的。
この5編のなかでも、「バックステージ」が、ヒロインの胸のすく活躍と同時に、”犯人は誰か”...続きを読むPosted by ブクログ