矢野真千子のレビュー一覧
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人間は自身の細胞よりも9倍多い微生物と共生してきた。現代病、肥満、アレルギーや精神疾患の増加は、ウィルス、寄生虫、食習慣の変化、特に抗生物質の使用によって腸内の微生物の多様性が損なわれ、バランスが崩れることが要因であることがわかってきている。
腸内環境の改善には食物繊維豊富な植物中心の食事や、場合...続きを読むPosted by ブクログ -
深く考えさせられる内容でした。安易に抗生物質を与える医療だけでなく、それを求める患者、双方が今の事態を引き起こしている。Posted by ブクログ
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超面白い。
迷信まみれな一八世紀の医学を、ナイフマンことジョン・ハンターが実際的な経験と知見、そして何よりも、その類まれなる好奇心でもって当時の医学的常識に疑問符を突きつけながら、一人純粋に探求を繰り返す彼の生涯を俯瞰できる良著。
解剖学だけでなく歯科や生物学にも強い興味を示すハンターは、まさに知的...続きを読むPosted by ブクログ -
良書。人が人であるには細菌との共存が必要であり、現代病のほとんどが体内に潜む細菌比率であるという内容。筆者が難病に罹り科学の叡智である抗生物質による回復。そして、その後の生活の変化から得た知識が語られている。人の健康、人生、生活から遺伝子まで細菌に委ねられているといっても過言ではない。Posted by ブクログ
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植物が好きだから、植物側のことを知りたくて
読んだ本。科学的根拠に基づいてて、
たぶん植物さんはこう思ってんだよーじゃない本で
読んでよかった本。
植物は見ている。植物は香りを嗅いでる。
植物は接触を感じている。植物は空間を感じている。
植物は記憶を憶えている。植物はいろいろ知っている。でも植物は聴...続きを読むPosted by ブクログ -
植物にも、視覚、嗅覚、触覚が備わっている。植物は案外、ヒトに近い存在なのかも知れない。
ヒトには1種の光の明暗を感じる細胞と、3種の光の色を感じる細胞があるのに対し、植物には11種類の視細胞を有している種がいる。青い光で体内時計を調節し、赤い光で活動を休止するなど、生息地を移動できないからこそ、...続きを読むPosted by ブクログ -
日本人の3人に1人がガンで亡くなっている。ガン以外で死に難くなっているという事でもある。仕方ないもの、漠然とは不安なもの。もっと知っておきたいと思った。本著はそれに対して最適な本だった。理論と実用性のバランスが良い。また、周辺の話も面白い。
ウイルスや発ガン性物質、慢性炎症や伝染病のように感性する...続きを読むPosted by ブクログ -
普段伝記は読まないのですが、複数のマンガや小説に名前が挙がっていて気になっていました。
ダーウィンより早く進化論に辿り着いた男だとか、ジーキル氏とハイド氏、またはドリトル先生のモデルだとか…
実際、人物がぶっ飛んでて面白い伝記でした。
常識や慣習に捕らわれずに科学的な手法を取るということは、誰...続きを読む -
凄かった。
標本を盗んだ理由が毛針というのにそんなことに!?となったけど標本を手に入れるまでの命がけのの経緯、ファッションのために採集や密輸によって絶滅に追いやられる美しい羽根をもつ鳥達、善と悪、毛針愛好者達の熱狂、自然史博物館の意義、これは現実にあったことで他のあらゆる価値のあるものに言えることだ...続きを読むPosted by ブクログ -
河出文庫さんのフェアでブックカバー目当てで購入した本。予想以上にミステリーで楽しかった!終始眉間に皺寄せて読んだし(笑)最後のスノーとホワイトヘッドとの友情は胸熱。エピローグでは作者の考え方にゾクゾクした。すごい本だわ。Posted by ブクログ
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もっと早く読みたかった。必読書認定!
腸内細菌の組成、抗生物質のこと、食物繊維のこと、帝王切開と粉ミルク。
目から鱗落ちた。食生活見直そう。Posted by ブクログ -
著者 アランナ・コリン、イギリスのサイエンスライター
熱帯雨林にてコウモリを研究中ダニに噛まれ病原菌性の病に。治療のために用いた抗生物質により生じた身体の異常は腸内細菌の変化ではないかという思いと、研究観察から細菌と人間との関係性を追求する。
本書英語名は「10%HUMAN」、そのタイトル通り人体を...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちの頭は、自分の体が自分だけでできていると考えているが、実は腸管内だけでも100兆個の微生物が存在し、我々と共生している。私たちは一生の間にアフリカゾウ5頭分の微生物の宿主になっているのだ。
そして私たちは遺伝子のことばかり気にしているが、私たちの9割が微生物でできているとすれば、その微生物...続きを読むPosted by ブクログ -
勝間和代さんの推薦本です。
友人のお母様が一昨年の年末にがんがみつかり、年明けにすぐ手術されましたが、既に手遅れで全身に転移されていたそうで、昨年の9月にはご逝去されてしまい、あまりのはやさにショックを受けていました。
それで、勝間さんの推薦本の中でこの本が気になり読みました。
はじめにで著者...続きを読むPosted by ブクログ -
リチャード・パワーズさんのオーバーストーリーを読んでから、植物とくに巨樹が、日々の生活の中で気になるようになりました。
なかなか興味・関心を満たしてくれる植物関連の本が無い中...自分の中では、ひさびさのスマッシュヒットでした。
「イチョウ奇跡の2億年史」(GINKGO:The Tree That ...続きを読むPosted by ブクログ -
日本では10年くらい前に「もやしもん」という漫画が流行し、わたしたちの体には無数の微生物が存在しするという細菌叢という概念の普及に大きく貢献しました。皮膚には常在菌がいて、普段は外界の細菌を排除している一方で、免疫力低下の際には猛威を振るうという日和見感染という言葉も知られています。しかし、本書のタ...続きを読むPosted by ブクログ
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英国がん研究機関「キャンサー・リサーチ・UK」に勤務経験のあるサイエンス・ライターが、進化論の見地からがんの本質を再検討し、がん治療従事者、製薬会社、そして患者らに対しがん治療に対する観点の抜本的見直しを迫る。奥深い内容ながら、文章にはディストラクティングなところがなく、何より訳が自然で読みやすい...続きを読むPosted by ブクログ
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何事も時代の最先端をいく人物が、世間に理解されることの難しさを思い知らされた。
教会が権威と結び付き、異なる意見を受け入れない時代に、事実に基づく証拠と実績を積み上げていった人物に感服させられる。
ユーモアたっぷりのエピソードに彩られ、彼の人物像を垣間見られた気がする。Posted by ブクログ -
園芸の本ではないのだが、植物を育てることにもとても役に立つ。
特に、植物は接触を感じているとか、平衡感覚を持っているとか。
擬人化したくなるが、決してそうはならずに、科学的に記述が続くのもGOOD。
とても面白かった。Posted by ブクログ -
健康と美容に興味がある人は必読の1冊。
健康と美容については、本によって書いてあることがバラバラなことが多く、混乱していた。けれど、この本は人間の根本的なことに追求しているので、迷うことなく、面白く読めた。Posted by ブクログ