矢野真千子のレビュー一覧

  • 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか
    死んだ鳥を大量に盗む?いったいぜんたい、だれがそんなことを?大英自然史博物館から忽然と姿を消した鳥標本。
    色鮮やかな羽を持つ鳥はなぜ盗まれたのか
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち
    科学者たちの研究を基に、植物の視覚、触覚、位置感覚が証明されています。
    植物を擬人化して語った内容ではありません。むしろ終盤でそれを批判しています。
    遺伝子にも触れた内容ですが、文系でも分かりやすかったです。

    観葉植物を育てる上でも参考になる点がいくつかありました
    ・葉の光受容体は光の合図を受ける...続きを読む
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち
    植物は世界をどう認識しているか。
    動物の視覚、聴覚、嗅覚、触覚、記憶などに相当するものはあるのか、あるとすればどういうメカニズムなのか。
    非常に興味深い内容で、擬人化を戒めつつ、植物にもいろいろな感覚があることを先人たちの研究成果を踏まえて解説している。

    優劣ではなく、別の形で世界認識をし、別の生...続きを読む
  • 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか
    確かにねぇ…
    こんなコミュニティがあることは、ほとんどの人が知らないだろうし。
    警鐘を鳴らす、という点では価値のある1冊。
    でも、最後がすごく消化不良に終わっていて…
    正義は勝たないんですね、まあそれがノンフィクションか。
  • 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか
    【感想】
    凄い。「博物館から鳥が盗まれた」という地味な題材だけで、ここまで面白いミステリーが描けるとは。

    17歳でロンドンの王立音楽院にフルート奏者として入学した、音楽のトップエリート。その彼が魅せられた「毛針製作」というコミュニティはまさに見栄と欲望の界隈であり、罪を犯してまで高価な羽を盗む事態...続きを読む
  • 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか
    ノンフィクションだけど、フィクションみたいな話。
    タイトル通りの事件だけど、冒頭でその鳥の羽の標本をウォレスなどの学者が命がけで収集してきた事が描写されているので、それが簡単に私利私欲の為になきものにされてしまうのがあまりにも切ない。
    毛針というものに魅了されてしまう気持ちも分からなくもないけれど、...続きを読む
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体
    これまた時代の雰囲気の読書ということで。

    19世紀なかばヴィクトリア時代のロンドン。人類はまだ細菌の存在を発見できておらずコレラの原因も「瘴気」であると考えられていた。そんな中、科学的アプローチでもってコレラの感染経路を突き止めた「疫学の父」ジョン・スノーを中心としたノンフィクション。

    スノーは...続きを読む
  • 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか
    大英自然史博物館から貴重な鳥の剥製が盗まれた実話を追ったノンフィクション。
    盗み自体は、なんて事はない内容だが、共犯者の存在、盗まれた剥製の追跡など、面白い。
    特異な毛針コミュニティの存在も初めて知った。

    ただし、真相究明という点では若干消化不良の感あり。
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち
    いつごろからか植物にわりと話しかけることがある(まわりに人がいないとき。。)私の期待とは内容ちょと違って、我々の五感と対比して生物学的に論理的にどのように反応しているかを説明してくれた。
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    確かに、遺伝子の切り貼りは台所レベルの温度管理と材料と酵素があればできるけれども、町中でインフルエンザの研究されても困るだろう。特に変な人達が研究しだしたら収集がつかない。
    研究機関では、専門知識を持った人がレベル4の陰圧設備の中で実験しているのだから・・・。いかにもアメリカ的な主張だが、リスクが高...続きを読む
  • 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
    冒頭にある出産直前の子宮内の胎児の描写が写真のようで思わず凝視した。人でも動物でも解剖しまくって、標本を作りまくった人の話。当時の外科治療方法や解剖用の死体の調達法などが興味深く普通に面白かった。
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    最近バイオ(生物学)の世界がにぎわっていて、次のビジネスのトレンドとしてバイオが来ると言われてたりもするので勉強のためにKidleで購入。

    本作は、企業ではなく個人として「DIY生物学」を実践するバイオハッカーにフォーカスしている。

    IT業界において(IBMやOracleのような大企業とは違い)...続きを読む
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    『MAKERS』のバイオテクノロジー版ならバイオパンクでしょ!っていうノリ。
    でも『オープンサイエンス革命』みたいなどっちかっていうとバイオインフォマティクスのようなコンピュータ使ってっていうドライベンチでなく、実際に遺伝子操作のようなバイオ実験をするウェットベンチを普通の人が自分の家でっていうのは...続きを読む
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    パンクとは、何であれ自分が達成したいと思うもの。コンピュータ技術が敷衍したように、これからはバイオ技術もハック対象になることで、更に進歩する。

    バイオハッカー達を信頼できるかという問い。人類としては、人類の集合知を信じるしかない。
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    遺伝子工学をDIYでやってしまう在野の科学者達のお話−バイオにおいてもオープンソースがイノベーションを生み出す可能性は大きいが、安全面・倫理面の課題も大きい。
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    遺伝子工学の歩みは、起源はそれより古いのにITに良く似ている。
    性善説に則るハッカーは悪意によって動くクラッカーや無知・無理解、既得権による迫害を想像できない。
    彼らがこの世界の醜悪な特許システムを打破できるかといえばおそらく出来ないだろう。
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!
    本書は分子生物学、遺伝子工学の最前線に関する本である。

    分子生物学というと、大学の研究機関、政府機関、大手製薬会社などのいわゆる産官学での研究が主流で、何重にもセキュリティがかかったラボの中でひっそりと実験が行われていると考えるが、本書の主役であるDIY科学者は例えば終えのガレージから生物学にイノ...続きを読む