矢野真千子のレビュー一覧
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読み始めは(今の眼で見れば)残酷なシーンの連続でぞっとしたが、読み進めるうち、ジョン・ハンターという人物に魅了される。
確かに死体を泥棒して解剖したり、動物を生きたまま解剖したり、貧しい子どもの歯をぬいて金持ちの歯茎に植え込んだりしていて、現代の倫理観からすれば許されないことだが、当時は仕方なかったわけだし、何よりジョン・ハンターは私利私欲のためにそれをしたのではない。
ジョン・ハンターは奇人・変人だが変態ではない。あまりに強い好奇心と探求心が彼を動かしたのだ。
こういう天才がいて、医学が進歩したのだから、殺された動物や、解剖された人間に感謝し、冥福を祈る。
それまでの瀉血や催吐といった何の根 -
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アップルのコンピューターはガレージから生まれ、リナックスはオープンソースと言う新しい取り組みでプログラムを進化させた。バイオテクノロジーと言うと閉ざされた世界というイメージだが、バイオハッカーはコンピューターとバイオテクノロジーは似ているという。DNA検査はガレージで出来るし、ヒトゲノムのような遺伝子情報もオープンソースにしたほうが解読が進み世界に貢献すると言う立場だ。
今では自分の遺伝子情報を調べたければ、キットを買って綿棒で口の中をこすりそれを送るだけで出来る。さらにはDNAを複製することはそれなりの専門知識があれば自宅ででき、ケイ・オールは中古のサーマルサイクラー(温度を上げたり下げたり -
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目次
PARTⅠハック/オープン
第1章シンプルな遺伝子検査
第2章アウトサイダーのイノベーション
第3章バイオハッカーの源流
第4章自分で科学する
第5章途上国のためのバイオテクノロジー
第6章価格を下げてハードルを下げる
第7章遺伝子組み換え作物はだれのため?
第8章遺伝子操作の所有権はだれのもの?
第9章リスクのない医学の発展はない
第10章キッチン発のイノベーション
PARTⅡリード/ライト
第11章生命の言語を読む
第12章生命の言語を書く
PARTⅢセイフティ/リスク
第13章バイオテロ
第14章アウトブレイク
PARTⅣライフ/サイエンス -
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Posted by ブクログ
<キッチンからバイオを! 「日曜大工」研究の裾野を広げよう!>
タイトルも副題も余り親切ではないと思うのだが、つまりは、公的機関や企業などの大きな組織に属さないアウトサイダー科学者としてバイオ研究を実践している人々についてのレポートである。自由な発想で新しいバイオ研究を行っている多くの「DIY」研究者を追う、なかなかエキサイティングな1冊である。
どの分野でもおそらくそうなのだろうが、組織に属して研究を行うということは、時に、さまざまなしがらみを背負い、承認やら申請やら予算やらといった諸々のことに縛られる一面を持つ。
コンピュータ業界に関していえば、ジョブズは元々ハッカー集団の一員だった。 -
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事実と著者の仮定が混ざった感じで展開されていくので、読み辛さはあったが面白かった
微生物の影響
腸内の微生物の影響
肥満などの成人病
肥満のラットに痩せ型のラットの腸内細菌を移植すると太る
肥満は摂取カロリーだけでなくカロリー消費、貯蔵の影響も受ける
心の疾患
腸内バランスで回復する場合もあるが脳などの臓器に影響受けた場合は回復不可の場合もある
アレルギー症状
抗生物質
共生微生物も排除する
空白部分に悪性微生物が定着すると人体にも影響受ける
細菌にしか効かないのに処方される場合もあるので注意
食べ物
人体には直接有益でなくても共生微生物には有 -
Posted by ブクログ
科学者たちの研究を基に、植物の視覚、触覚、位置感覚が証明されています。
植物を擬人化して語った内容ではありません。むしろ終盤でそれを批判しています。
遺伝子にも触れた内容ですが、文系でも分かりやすかったです。
観葉植物を育てる上でも参考になる点がいくつかありました
・葉の光受容体は光の合図を受けると、全身に伝わる信号を送り出す
・人間が毎日数秒触るだけで、葉の生長が遅れていた
・植物は細胞壁への圧力を調節するために、細胞の内外にポンプで水を出し入れする
・植物はクラシック音楽を聞いていない(ドロシー・レタラックの研究結果に科学的根拠はない) -
Posted by ブクログ
これまた時代の雰囲気の読書ということで。
19世紀なかばヴィクトリア時代のロンドン。人類はまだ細菌の存在を発見できておらずコレラの原因も「瘴気」であると考えられていた。そんな中、科学的アプローチでもってコレラの感染経路を突き止めた「疫学の父」ジョン・スノーを中心としたノンフィクション。
スノーは自らの飲料水媒介説が世間に広く受け容れられるのを見届けずに亡くなったのだが、彼の説は再評価されて今でもちょっとした有名人である。本書の売りは、当時の原資料を渉猟して、スノーの仕事を可能にした他の人々の貢献ー 地域の人脈を駆使して感染状況をトレースした副牧師、死亡統計を整備した官僚 ーを明らかにして群 -
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