矢野真千子のレビュー一覧

  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    明らかにメイカーズを意識した内容だけど、その技術の凄さよりも人物紹介に重きを置いているので、とても頭の良い人たちなんだなとは思うが、どれだけ凄いことをしているのかはよく理解できなかった
    とはいえ必読な書籍であることには変わりありませんが

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    2014年05月16日
  • 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯

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    いいよ、と言われつつもなんだかイロモノっぽくて読む気になれなかった、奇人近代医学の父の話。読みだしたらこれが私好みで、確かに変人で実際に身近にいたらドン引きだろうけれども、解剖はしなくても別のところでこういう奇人て割といるのじゃなかろうか。と、思ったらもう、この人柄にほれ込んでしまったと言っていい。「自分の頭で考えよ」、これは私の人生の指針でもあるので、とてつもなく身近に捉えてしまい、本当に、読み終わるのが悲しかったくらい。

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    2014年01月09日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    DNAを利用するようなバイオ技術は既に大規模な研究機関や大学で行うものではなくなりつつあり,キッチンやガレージで趣味で行うことができるレベルに達しつつある.このような現状において,黎明期の草の根のコンピュータソフトウェアの開発と,その相似性を指摘するのが本書である.

    本当に誰でも自由にDIYでDNAハッキングを行える時代が到来するのか.また,そのときの問題点は何であろうか.

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    2013年09月25日
  • 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯

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    読み始めは(今の眼で見れば)残酷なシーンの連続でぞっとしたが、読み進めるうち、ジョン・ハンターという人物に魅了される。
    確かに死体を泥棒して解剖したり、動物を生きたまま解剖したり、貧しい子どもの歯をぬいて金持ちの歯茎に植え込んだりしていて、現代の倫理観からすれば許されないことだが、当時は仕方なかったわけだし、何よりジョン・ハンターは私利私欲のためにそれをしたのではない。
    ジョン・ハンターは奇人・変人だが変態ではない。あまりに強い好奇心と探求心が彼を動かしたのだ。
    こういう天才がいて、医学が進歩したのだから、殺された動物や、解剖された人間に感謝し、冥福を祈る。
    それまでの瀉血や催吐といった何の根

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    2013年09月15日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    アップルのコンピューターはガレージから生まれ、リナックスはオープンソースと言う新しい取り組みでプログラムを進化させた。バイオテクノロジーと言うと閉ざされた世界というイメージだが、バイオハッカーはコンピューターとバイオテクノロジーは似ているという。DNA検査はガレージで出来るし、ヒトゲノムのような遺伝子情報もオープンソースにしたほうが解読が進み世界に貢献すると言う立場だ。
    今では自分の遺伝子情報を調べたければ、キットを買って綿棒で口の中をこすりそれを送るだけで出来る。さらにはDNAを複製することはそれなりの専門知識があれば自宅ででき、ケイ・オールは中古のサーマルサイクラー(温度を上げたり下げたり

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    2013年02月19日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    アメリカの話だけど、バイオの世界にオープンソースみたいな動きがあるというのが面白い。一番縁遠い様な気がするのだが。品川。

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    2012年10月18日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    目次
    PARTⅠハック/オープン
    第1章シンプルな遺伝子検査
    第2章アウトサイダーのイノベーション
    第3章バイオハッカーの源流
    第4章自分で科学する
    第5章途上国のためのバイオテクノロジー
    第6章価格を下げてハードルを下げる
    第7章遺伝子組み換え作物はだれのため?
    第8章遺伝子操作の所有権はだれのもの?
    第9章リスクのない医学の発展はない
    第10章キッチン発のイノベーション
    PARTⅡリード/ライト
    第11章生命の言語を読む
    第12章生命の言語を書く
    PARTⅢセイフティ/リスク
    第13章バイオテロ
    第14章アウトブレイク
    PARTⅣライフ/サイエンス

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    2012年09月11日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    近年アメリカで勃興しつつある、新しいタイプの"分子生物学者"たちの活動を描いた本。ただし、"分子生物学者"という表現は正確でないかもしれない。というのは、彼(女)らは「学者」と聞いて一般的にイメージされるような大学の教員でもなければ、企業で研究開発に従事する研究者でもない*1。キッチンで培養した細胞で癌の治療法を研究したり、スーパーで買ったヨーグルトで毒物検査キットを開発したりするのが彼らのスタイルだ。本書によれば、彼らのような既存の体制に属さない新しいタイプのバイオ研究者(の活動)は『バイオパンク』と呼ぶらしい。

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    2019年01月04日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    <キッチンからバイオを! 「日曜大工」研究の裾野を広げよう!>

    タイトルも副題も余り親切ではないと思うのだが、つまりは、公的機関や企業などの大きな組織に属さないアウトサイダー科学者としてバイオ研究を実践している人々についてのレポートである。自由な発想で新しいバイオ研究を行っている多くの「DIY」研究者を追う、なかなかエキサイティングな1冊である。

    どの分野でもおそらくそうなのだろうが、組織に属して研究を行うということは、時に、さまざまなしがらみを背負い、承認やら申請やら予算やらといった諸々のことに縛られる一面を持つ。
    コンピュータ業界に関していえば、ジョブズは元々ハッカー集団の一員だった。

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    2012年05月03日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    全体の率直な感想としては、こんなに進んでいるのか!と驚く場面よりもまだまだ入り口にうろうろしているだけなんだな…、と感じる場面の方が多かった。
    また、バイオパンクの思想の根底にはソフトウェアの分野で起こったオープン、シェアと同じことが遺伝子でも可能である、という考えがあるという指摘が(良い意味で)頭に引っかかった。興味をもったのは他の分野での考え方をそのまま適用できるのではないか、と考えるに至った思考の過程とそれが広く受け入れられた理由は何か。

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    2012年04月28日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    2009年、毛針愛好家の青年が博物館に侵入し、大量の珍鳥標本を盗んだ。動機は身勝手だったが、発達障害と診断されたことで極めて軽い刑が言い渡された。事件は落着… と、ここから著者の「真相」究明が始まる。フィクションではない生々しい欲望と感情たちに膿む。長期的な英知と短期的な私欲による争いは、いつも後者が勝利をおさめる。という一節が印象的だった。

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    2025年10月31日
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち

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    学術論文に基づき植物の能力が詳細に書いてあります。これでもか、これでもか、と論文を用いて説明されるので、結論に辿り着くまで,時間がかかりますが、納得の行く一冊…。植物を育てることにこの知識が,どれだけ役にたつのかはわからないけれど,地球上に共に過ごす生物の一端を普段とは違う視点で考えてみることが出来る面白い本でした。(んでも、研究者の名前が多くて、混乱しっぱなし…)

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    2025年01月17日
  • ヒトはなぜ「がん」になるのか 進化が生んだ怪物

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    がんは生命システムそのものに備わったバグであり、避けようと思って避けられるものではない。

    ガンは本当に難しい。
    単に医学だけの範囲に留まらずに、進化生物学、遺伝学、分子生物学、免疫学など、物凄く広範な分野の学際的な研究が必要だ。

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    2024年10月16日
  • あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた

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    細菌と私達は切っても切れない縁がある。
    腸内フローラといい、常在菌に囲まれて生活しているのが私達だ。

    腸内が健全であれば、性格も明るくなるし、それは口腔と深く関わっている。

    赤ちゃんの免疫はお母さんから様々な菌を受け継ぐとこから始まるし、それは大切なことだ。

    衛生的に暮らすことは大事だけど、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを心がける。

    菌との関わりも毎日の習慣だよね。

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    2024年09月23日
  • あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた

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    事実と著者の仮定が混ざった感じで展開されていくので、読み辛さはあったが面白かった

    微生物の影響
     腸内の微生物の影響
      肥満などの成人病
       肥満のラットに痩せ型のラットの腸内細菌を移植すると太る
        肥満は摂取カロリーだけでなくカロリー消費、貯蔵の影響も受ける
      心の疾患
       腸内バランスで回復する場合もあるが脳などの臓器に影響受けた場合は回復不可の場合もある
      アレルギー症状

    抗生物質
     共生微生物も排除する
      空白部分に悪性微生物が定着すると人体にも影響受ける
     細菌にしか効かないのに処方される場合もあるので注意

    食べ物
     人体には直接有益でなくても共生微生物には有

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    2022年06月23日
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち

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    科学者たちの研究を基に、植物の視覚、触覚、位置感覚が証明されています。
    植物を擬人化して語った内容ではありません。むしろ終盤でそれを批判しています。
    遺伝子にも触れた内容ですが、文系でも分かりやすかったです。

    観葉植物を育てる上でも参考になる点がいくつかありました
    ・葉の光受容体は光の合図を受けると、全身に伝わる信号を送り出す
    ・人間が毎日数秒触るだけで、葉の生長が遅れていた
    ・植物は細胞壁への圧力を調節するために、細胞の内外にポンプで水を出し入れする
    ・植物はクラシック音楽を聞いていない(ドロシー・レタラックの研究結果に科学的根拠はない)

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    2022年03月20日
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち

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    植物は世界をどう認識しているか。
    動物の視覚、聴覚、嗅覚、触覚、記憶などに相当するものはあるのか、あるとすればどういうメカニズムなのか。
    非常に興味深い内容で、擬人化を戒めつつ、植物にもいろいろな感覚があることを先人たちの研究成果を踏まえて解説している。

    優劣ではなく、別の形で世界認識をし、別の生き残り戦略をとった生物として、植物の能力に感心する。

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    2022年02月13日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    これまた時代の雰囲気の読書ということで。

    19世紀なかばヴィクトリア時代のロンドン。人類はまだ細菌の存在を発見できておらずコレラの原因も「瘴気」であると考えられていた。そんな中、科学的アプローチでもってコレラの感染経路を突き止めた「疫学の父」ジョン・スノーを中心としたノンフィクション。

    スノーは自らの飲料水媒介説が世間に広く受け容れられるのを見届けずに亡くなったのだが、彼の説は再評価されて今でもちょっとした有名人である。本書の売りは、当時の原資料を渉猟して、スノーの仕事を可能にした他の人々の貢献ー 地域の人脈を駆使して感染状況をトレースした副牧師、死亡統計を整備した官僚 ーを明らかにして群

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    2020年05月30日
  • 植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち

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    いつごろからか植物にわりと話しかけることがある(まわりに人がいないとき。。)私の期待とは内容ちょと違って、我々の五感と対比して生物学的に論理的にどのように反応しているかを説明してくれた。

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    2019年06月23日
  • バイオパンク ―DIY科学者たちのDNAハック!

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    確かに、遺伝子の切り貼りは台所レベルの温度管理と材料と酵素があればできるけれども、町中でインフルエンザの研究されても困るだろう。特に変な人達が研究しだしたら収集がつかない。
    研究機関では、専門知識を持った人がレベル4の陰圧設備の中で実験しているのだから・・・。いかにもアメリカ的な主張だが、リスクが高すぎると思った。

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    2016年01月29日