この本の著者である副島氏は新刊が出るたびに読むように心掛けていましたが、これは7月末に発刊されたものです、7月頃までの情報をもとに書いていますが、大統領選についてはバイデン氏が撤退することまでは予想できなかったようですが、金価格の値上がりついては予想通りとなっています。
大統領選挙の結果が出て1ヶ月以内に新作が出てくるのが待ち遠しいです、もしかしたらその前に米国発のイベントが起きているかもしれませんが。。
以下は気になったポイントです。
・この本の書名は「米国債のアメリカ政府による巨額踏み倒しで、日本でも金融統制が来る」つまり、アメリカは自分の既発行の米国債を踏み倒して没落する、である、米ドルと米国債の大下落がもうすぐ起きることを目撃することになる(p4)「踏み倒し」は英語では上品に「ソブリン・デット・リストラクチャリング=国家債務(ソブリン・デット9の再編)」と訳される(p14)ドル紙幣の発行総額は公表6000億ドル(90兆円)で日本の御札総量よりも少ない、本当は世界に100兆ドル(1.2京円)日本は16%(1800兆円)隠し持っている(p15)(p72)
・日米の金利差(スプレッド)が4%を切ってくると、円キャリー取引はできなくなる、それを切ると逆回転を起こす(p29)
・例えば1000億ドルほどの米国債を中国政府と中国人民銀行が売り出したらどうするか、アメリカはその売りを一瞬のうちに凍結するという法律を持っている、1977年に施行された恐ろしい法律である(p50)
・アメリカ・ファーストは、アメリカ第一主義ではなく「アメリカ国内優先主義」と訳すべきである(p52)世界の警察官をやる力も資金もない、だからトランプは世界中においている米軍基地も全部アメリカ領土に戻せと言っている、太平洋ならグアム(p53)
・アメリカは借金を返さなくなると、ドルは大暴落する、この時日本政府は「それならそれでいいですよ、円の対ドル(対ユーロ)も通貨の切り上げ、10倍を断行します」となる、1万円札を千円札にする=リデノミネーション、さらに1ドル=10円になる(p68)それから2年後くらいに「100円」札にする、その時、1ドル=1円になる(p113)
・2024年7月に入って、サウジアラビアが「原油決済を必ず米ドルで行う、というアメリカとの協定を50年経ったので破棄する」と発表した、1972締結の「ワシントン・リヤド密約」が失効した、このサウジの決断は重要である(p94)
・「円買い」という言葉の使い方は不自然である、日本人は円で円を買うことはできない、「円買い」とはまさしく「ドル預金あるいは手持ちの米国債売り」のことである(p124)
・アメリカは1913年にイギリスから実質で世界覇権を奪い取ったが、正式の派遣交渉は、1931年の「英ポンド・スターリング体制の終わり」の年である、この時に米ドルの覇権が確立した、正式に金ポンドの兌換体制が壊れた、イギリスに覇権が移ったのは1815年欧州皇帝ナポレオンをワーテルローの戦いで勝った時からである(p140)
・プラチナはかつては自動車の排ガス排出を取り除くための触媒として大量に使われていたが、トヨタがプラチナを使わなくていい技術を開発した途端に消費量が落ちて2008年の暴落となった、中国ではパラジウムを使っていたが、どうよらプラチナを使いだしたので値段は上がっていくだろう、EVにも使うようである(p176)
・江戸時代は独立国のふりをしたが、室町時代は明の帝国に公然と朝貢して、宋銭・明銭が公然と使われたということは、日本は中国の通貨体制に組み込まれていたということである(p188)
・今でも政府間取引では、金1オンス=35ドルである、ところが今の世界値段では、1オンス=2000ドルまでになっている、つまりIMF体制(金ドル体制)が定めた金の価格に対して、ドルは57分の1になっている=米ドルが力がなくなったと分かる(p226)
・金融庁と野村総研が決めたものだが、超富裕層(5億円以上、105兆円、9.0万世帯、20万人)、富裕層(1−5億、259,139.5万世帯、400万人)、準富裕層(0.5−1, 258,325,4万世帯)アッパーマス層(0.3-0.5,332, 726.3万世帯)(準・アッパーマス:2000万人)、マス層(1678,4213万世帯、1億人)(p230)
・アメリカは3つの国に分裂する、1)ニューヨーク、ワシントン、シカゴを中心とするアメリカ東部国、2)テキサスを中心とした、サウス国、3)カリフォルニアを中心とした西部国、トランプはサウス国の大統領になるだろう、トランプは東部国の借金を背負わない(p258)
2024年10月30日読破
2024年10月31日作成