副島隆彦のレビュー一覧
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高校時代の世界史を真面目に聞かなかったせいもあるとは思いますが、教科書の世界史は、古代4文明を習った後に、いつの間にか、欧州の歴史になっていたような気がします。その途中に何が起きていたのか、ブラックボックスに包まれたまま、近代史になっていたと思います。
そんな知識が欠如している私にとって、世界経済関連でいつも興味ある内容の本を書かれている副島氏が、その部分を埋めてくれる本を書いてくれました。また今まで思っていた認識も変わってしまうような部分もありました、これから日本人は「令和」という新しい時代を迎えますが、今までの感が型にとらわれず生きていかなければならないな、と思いました。
以下は気にな -
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「共謀罪」(改正組織犯罪処置法)はアメリカの司法官僚から日本もつくれと言われてできた法律だそうだ。
コンスピラシーセオリーというのはアメリカの「共謀共同正犯」理論が日本に入ってきたので日本では使えないだろう。日本の刑法理論は人間は何を思っても思うこと自体で罰することはできないというもの。(外形のある行動しか罰しない)
アメリカの下げたわしで、ろくでもないもの。
そのろくでもない法律を骨抜きにしているのが日本の文化(文化拘束性)でしはらく立つと骨抜きにされ法律だけがボロビルのように沢山残っている。
司法試験改革もアメリカからの圧力・要請でやったが結局、文化の拘束性で企業が弁護士をもっと使うと -
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この本の著者の副島氏には社会人になりたての平成元年ころからお世話になっています。経済評論家まで隠れてこの人の本を買っているくらいの人気があるようで、将来について断言した解説をしているのがポイントです。
この本は昨年(2016)11月に発行された本で、一年間に何冊も書かれている副島氏においては最新本でない可能性もありますが、欧州の状況を解説しています。
かつて日本国債が破たんするという本が多く出されましたが、結局それが実現されないまま今に至っていて、もうそれを煽る本も少なくなってきました。その中で、この本においてそれに至る可能性が示されているのは不気味でした。
現在行われているマイナス金利 -
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神がかった"近未来予言者"を自称してエキセントリックに断定的な書き方をしている著者は大統領本選前にヒラリーは「逮捕」されると書いていて、その点はハズレてしまっているのですが…
ヒラリーの「私用メール問題」の本質とは一体何なのかがようやく理解できました。(以前に『クリントン・キャッシュ』という本を読んでいただけに)
恥ずかしながら私も「国務長官としての公務の連絡に私用メールアドレスをしていた」問題、くらいに思いっきり「浅く」理解…というか「理解」以前のレベルで捉えていました。
ここに書かれていることが全て真実なのかはもちろん分かりませんが、先の『クリントン・キャッシュ』と併せ -
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副島隆彦氏の本はどれも賛否両論あるが、在野の本物の学者だった小室直樹先生を師事していたという点と佐藤優氏と共著を出している点で、8割がた彼の主張の論拠を信用している。(主張の結論には必ずしも同意しないことも多いが。)
彼ほどアメリカ政治の真実と思われる主張を固有名詞付きでできる人も他になかなかいないと思う。
この本でトランプの人となりとアメリカ政治における彼のポジショニングを深く理解できたと思う。トランプ氏の主張するAmerica First = アメリカ国内第一優先主義の流れはヒラリーが今回の大統領選を逃げ切ったとしても数年以内にもっと声が大きくなるのではないだろうか。
蛇足: トランプは -
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本日(2016.7.10)は、参議院議員選挙の投票日で、それなりに大事な日だと認識していますが、それ以上に注目されるイベントとして、今年11月に行われる4年に一度の米国大統領選挙があります。
数年前までは、オバマ氏が2期務めた後は、それまでずっと待っていた、元ヒラリー大統領夫人が大統領になるものとばかり思っていましたが、果たしてどうなるのでしょうか。
今度の米国大統領は、いわゆる「貧乏くじ」を引くようなもので、米国経済が最悪の状態で就任しなければならないので、その次を狙う人が多かったと聞きます。その中で、共和党で正式に大統領候補にまで選ばれることになった、トランプ氏は凄いです。
政治家で -
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副島氏は私が追いかけている著者の一人ですが、彼のカバーする範囲は多岐にわたっています。今回は彼にとっては5冊目となる歴史本ですが、その内容も歴史学界ではタブーとされている真実の歴史について考察されています。
二部構成で、第一部が戦国時代編、第二部が古代編です、少しは類書を読んできている第一部の方が私にとっては、彼の独特の主張ポイントも理解できて面白かったです。古代についても早く客観視できるようになりたいと思っています。
一部では4つのテーマが取り上げられていて、どれも面白くて全部書きたいのですが、あえて一つ選択するならば、織田信長を殺した真犯人(1章)、徳川家康の正体(2章)を差し置いて、 -
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ネタバレ個人年金、投資信託、外貨預金、がん保険等、様々な金融商品による大損の実態、実情を多くの事例により明らかにしている。構成は極めて論理的であり信頼できる。国際暴落システムなどは非常によく書けている。金融商品に対して今後、どう向き合っていくべきかの作法がしっかりできた。著者は言う。自分は経済予測を外したことがない。なぜ世の人たちは予測が当たらないか。明るい展望を希望的に描くからである。中身を読めばむべなるかなである。例えば円高。ついついいつかは円安になるのではと期待してしまう。しかし、著者は冷徹に360円から現在に至るまでの長期円高ラインを示す。確かにそうである。全くおっしゃるとおり。著者は続ける。